息子たちは27歳と24歳だ。自分の子育てを思い出しもう一回繰り返す体力と体力は残ってないなあ、とつくづく思う。
どこでも寝てしまう次男 |
学校では一言もしゃべらなかった。そんな次男が心配で、毎週クラスにボランティアとして入り、工作を手伝ったりした。そんな時次男の同級生たちが私に聞くのだ。『次男は家ではしゃべるんですか?』と。
とにかく寝る |
2年生の担任からはカウンセラーに定期的に会うことを薦められた。これは学校区が精神科医を雇い、問題のある子にマンツーマンで週に1度1時間カウンセリングをして、問題分析をするのだ。
ひたすら寝る |
本当の理由はそのカウンセラーの外見と話し方に疑問を感じたからだ。ものすごい厚化粧とせかすような話し方。これでは子供に安心感を与えないだろう。
担任は日系人の先生で、とても優しい人だった。そうですね、もう少し様子を見ましょう。実は私もカウンセリングに疑問を持っています。悪い結果を産むこともあるからです。ただ、週に何度か授業中に一人だけ他のクラスに行かせて、補習をすることにしましょう。そして、家庭教師も雇ってください。もう少し勉強についていくことができるように努力しましょう、と言う。それはいいことかもしれない。学校で学んでいることが少しでも理解できるようになれば、自信もつくだろう。小学校の隣に住むミセスSに家庭教師を頼んだ。
突然ひっくり返って寝る |
そのミセスSが次男の3年生の担任になった時は嬉しかった。が、心配は続く。クラスの中では全く発言しない。自分の番が来ても全く口を開かない。ショー・アンド・テル(show and tell)という課題がある。これは何かを聴衆に見せながら、そのことについて話すというものだ。子供たちはこれを楽しみにしていて、ペットのハムスター、野球選手のサイン入りボール、などを持って行きそれについて皆の前で話すのだ。勿論次男はこれにも一切参加しない。
が、ある日教室に次男を迎えに行った時、ミセスSに『ちょっと話したいので残ってください』と言われた。ミセスSの話、それは驚愕の内容だった。その日を境にして次男の人生が変わったのだ。
続く。