勿論一部の若者に限るだろう。
ネットのニュースでのコメントを読むと、びっくりすることがある。
反戦を唱える人が叩かれる。
愛国心がないのか、と責められる。
集団的自衛権行使が容認されることも、『愛国心』を持って擁護する人が多いのに驚いた。
それでも世論調査によると賛成している人は全体の3分の1程度。
勿論アメリカのメディアはポジティブに受け取っているが、日本では安倍内閣の支持率も下がり、全体的にはネガティブに受け取られているとは思う。
北朝鮮が韓国を侵略したと想定する。在韓日本人が韓国を脱出するのに、韓国政府が力を貸してくれないかもしれない。
その際集団的自衛権が日本人を守ってくれるというのが安倍内閣の主張らしいが、この論理はおかしい。
そのために集団的自衛権行使を容認するよりも、韓国との関係を修復しようとするのが筋ではないのか。
今日本の本屋さんには嫌韓嫌中本が平積みしてあり、よく売れているらしい。
これは日中関係と日韓関係が悪化する一方だから、起きる現象だろう。
シリコンバレーには外国人が多い。近所の住人はイラン人、韓国人、ロシア人、インド人、中国人もいるし、皆仲良くしている。
だから、中国人や韓国人にも親近感を持つ。
だが、日本に住む日本人にとっては、メディアを通じて入って来る中国や韓国からの反日感情によって、嫌韓嫌中感情がもっと煽られてしまう人もいるだろう。
「日本がこんなに最近まで軍国主義だったのを知ってびっくりした。」という長男の言葉が忘れられない。
そうなのだ。民主的な国になったのは、日本の長い歴史の中で考えるとごく最近だ。
長男が18歳になった時、アメリカ政府から徴兵制度登録書類が送られて来た。
ショックだった。
勿論長男も次男も登録した。
しなくてはならなかった。
戦争をとても身近に感じた瞬間だ。
アメリカは世界の民主主義警察と思っている国だから、『イラクを民主化させる』という大義名分を掲げてオイルのために戦争を始めた。
自分たちがいつも一番正しいのだ。
だから、他国を侵略する。そして自国の若者、他国の市民を犬死にさせる。
狩猟民族のアメリカ人に比べ、日本人は穏やかな農耕民族なのだ。
日本には決して戦争への道を再び歩んでほしくない。