2022年10月28日金曜日

老後はどこ?議論再燃 29 妄想老後生活 @ 京都御所南②

このマンションを買った理由は、玄関ポーチが気に入ったからだ。



価格は3980万円(2022年価格)。


築28年、54㎡、2LDK、10階建ての5階部分、角部屋。


共益費と修繕積立費が月額23000円。


15年前に1度大型修繕工事がすんでいるが、近いうちにまたあるだろう。


町内会費とゴミ処理費が合わせて毎月1800円。


2016年にリフォーム済み。


つまりリフォームから11年が経っているが、段差は洗面所にあるだけで70才の私には住みやすい間取りだ。


場所は御所まで7分、烏丸御池駅まで7分、というまあ御所南地域と言ってもいいだろう。


御所南小学校までも徒歩7分。


周囲に高い建物が建つこともなさそうで、風通しが良いが、問題は南向きではないこと。


が、各室にエアコンがついていて、前の住人が良い家族だったようで安心感がある。


マンション前の道を北に7分歩けば御所の門があり、時々ここから御所に入り散歩する。


御所はバードウォッチングの場所としても人気で、私もここに引っ越してからボンヤリと座ってバードウォッチングをするのが好きになった。



さて、今日は京都ネイチャーツアーに姉と参加することになっている。


京都には、京都一周トレイルという結構ハードコアなハイキングができるコースがいくつもある。


高低差がわかる縦断面図もあり、ツアープログラムも多い。


私や姉が参加するのは、バードウォッチングのプログラムで、全行程2時間1kmなのでちょうどよい運動になりそうだ。


敬老パスで四条烏丸駅まで来た姉と、私もこれまた敬老パスで、烏丸御池駅から四条烏丸駅まで地下鉄烏丸線に乗って行き、待ち合わせる。


地上に上がり四条高倉停留所から、敬老パスで1駅の四条河原町にあるGOOD NATURE HOTELまで行き、ツアーが始まる。


まずホテルから祇園方向に歩き、鴨川沿いの遊歩道を歩く。


参加費用は3000円(保険、税、双眼鏡レンタルが含まれる)。


マンションを買って以来、この3000円を遣うことも、少しキツイなと感じるようになった。


が、たまにはいいだろう。


姉も年金だけでは足りなく、毎月生活費に10万円もあしが出ることを不安に思い、最近は外食を減らしたということだ。


なので、お弁当を持ってきてくれた。



それを鴨川沿いのベンチに座って食べる。


日本に移住すれば、毎日外食できると思っていたが、お金もかかるし何よりも塩分が多く、70代の私や姉は自炊するようになった。


あと10年は自分のマンションで暮らしたい。


できればあと20年。


90才の壁と呼ばれる、介護が必要になることが多い年齢に達するまでは住みたい。


それまで少しでも貯金を減らさないようにし、施設に入ることになっても選択肢があるようにしたい。


東京と違い、「富裕層」という言葉は京都にはあまり関係ないような印象を受ける(根拠はないが)。


だから、京都の施設は都会に比べて安いのではなかろうか。


と、考えて安心感を得ようとする自分が情けない。


日本人皆同じ〜という気持ちが自分の中に根付いているのかもしれない。



そんな時、ふと目にしたチャート。


京都の中京区で、現在何人の人がどれぐらいの価格帯のマンションを探しているか、という統計を表にしたものだ。


チェッ

2022年10月22日土曜日

老後はどこ?議論再燃 28 妄想老後生活 @ サンフランシスコ②

私の住むマンションは、2LDKと小さな書斎、そしてバスルームが2つという間取り。


120㎡で、北向き(サンフランシスコの街を見る方角)。




だが、サンフランシスコの冬はサンノゼより温暖で、特にマンションは全く暖房がいらない。(夏は冷房が必要ナシ)


サンフランシスコは冬の最低気温がサンノゼほど低くならない
なので、年間を通してサンフランシスコの方が住みやすい


家賃は月額$6000、つまり90万円。(2022年10月21日相場)。



私のお気に入りはこの小さな書斎スペース



何故こんなに高いかと言うと、このマンションは共益費と固定資産税だけでも、毎月$2700、つまり40万円かかるからだ。





ほぼ使うこともないプール、ラウンジ、デッキ、ジム


つまりマンションのオーナーは、90万円の家賃収入から40万円を毎月維持費として支払わないといけない。

駐車場にはEV充電設備もある


が、マンションは人気の地域にあるので、借りたい人には事欠かないようだ。


マンションから東に歩いて行けば数分でサンフランシスコ・ジャイアンツ(野球)のスタジアムに、南東に10分歩けばゴールデンステート・ウォリアーズ(バスケ)のスタジアムがある。



南西方向に5分歩けば病院もある。


老後生活するにはピッタリの場所ではないか。


マンションのすぐそばにあるMUNIは、2022年に路線が伸びてユニオンスクエアまでは6分。


ユニオンスクエアからチャイナタウンまでも、2分足らずで行けるようになった。


が、私はいつもミッション・ベイ・シャトルという無料のシャトルバスで移動する。


4つのルートがあり、無料でとても便利


このシャトルで市役所、MOMA、Trader Joe'sなどなどに行くことも多い。


今日はマンションそばの図書館前停留所まで5分歩き、シャトルでユニオンスクエアと日本領事館に行くことにした。


最寄り駅からシャトルに10分乗ると、Market Streetと4th Streetの角の停留所に着く。


そこからユニオンスクエアまでは歩いて6分。


が、その前に途中にあるNordstromデパートに寄り、ケーブルカー乗り場を見ながらランチを食べることにした。


シュリンプサラダは$22なので飲み物はお水だけ
税込みチップ込みでおよそ4300円


その後ユニオンスクエアまで5分歩く。


途中にケーブルカー乗り場がある


ユニオンスクエアでは、外の景色が見えるMacy's内のスターバックスでアイスティー(チップ込み530円)。




この写真は右端にMUNIの駅ができる前のもの


休んだあとは、日本領事館に行き、日本在留資格を申請する。


その後Mission StreetとSpear Streetの角まで9分歩き、またミッション・ベイ・シャトルに乗り、マンションの東口で降りる。


今日は寄らなかったが、マンション前の入り江を渡ったところにある、Phil's Coffeeで冷たいミント・モヒトを飲むこともある。


このカフェは注文してから一人一人のコーヒーを淹れてくれるので人気のお店だが、お店はいつも混雑しているし、30才前後の客ばかり。


なので老齢の私が中でくつろぐという雰囲気は、ない。


いや、このお店に限らない。


私はこの街に、この美しい街に住めば、毎日がどんなに楽しいことだろうと考えていた。







東京にいるのと同じ生活ができるだろう、と考えていたのだ。


長男や次男は、私のマンションを足場にして近隣の観光名所に行ったりする。





が、私にとってここは自分がくつろげる街ではない、と気がついた。


この街は、若い世代が住む街なのかもしれない。



自分の居場所はここではないとわかったのだ。



まだ遅くはない。


サンノゼの生活に戻るか。



裏庭の、蛇の抜け殻さえ懐かしい


いや、日本での生活に戻るか。



私の原風景はゴールデンゲートブリッジでも、サンフランシスコ湾に打ち寄せる波でもない。



残りの人生では、神社や商店街や祭り、というような風景に戻ることが必要なのかもしれない。


いや、戻り過ぎでしょ

2022年10月18日火曜日

老後はどこ?議論再燃 27 妄想老後生活 @ サンフランシスコ①

サンフランシスコはアメリカ国内で一番高い市だそうだ。


つまり、生活費が一番かかる場所らしい。


2位以下はニューヨーク市、オークランド(カリフォルニア)、ボストン、ワシントンDC、サンノゼ、シアトル、ホノルル、LA、サンディエゴが続く。



2015年、つまり12年前にこのマンションをミッション・ベイに買った時は、本当に嬉しかった。


SFジャイアンツのファンなので、球場まで10分歩いていつでも行けると思ったのだ。

マンションの建築が始まった頃
目の前は入り江にハウスボートが並ぶ


これで東京に住むのと同じように、歩いて行けるところはたくさんあり、電車やバスでの移動も簡単だとも思った。


この入り江はSFジャイアンツの球場につながり、
カヌーに乗って楽しむ人が多い

マンションから歩いて5分のところにMUNI(路面電車)の停留所がある


部屋の窓から見る入り江の向こう側に建つマンションと、その向こうに見えるセールスフォースタワーも、夜になると色が変わる。

東方向には球場とベイブリッジが見える


レストランまでも歩いていけるし、夜近所に散歩し入り江に浮かぶボートを見るのも好きだ。

球場のすぐ横


マンションから歩いて3分のところには、キッチンカーが集まる区画があり、色々な国の食べ物がある。


いつもラーメンのお店が一番人気


今日はまずマンションから南方向にあるドッグパッチ地域にある、人気パン屋さんNeighbor Bakehouseまで歩き、買ったパンをテラスで食べたあと、フェリービルまで行くことにした。


大人気のベーカリー


フェリービルまでは、ベーカリーから歩いて2分の20th Street駅からMUNIに乗り、8つ目のEmbarcadero駅で降りる。


マンションの最寄り駅は4th & King駅


そこからフェリービルまでは歩いて4分。


フェリービルからサウサリート行きのフェリーも発着する


フェリービル周辺とビル内のカフェ


もう少し足を伸ばせばフィッシャーマンズワーフまで行けるが、今日は船を見たり潮風に吹かれたあと、歩いてマンションまで帰ることにした。


ごくたまにマンションから
ィッシャーマンズワーフまで歩く(5キロ弱)


フェリービルからの帰り道は、3.2㌖で徒歩だと40分。

船を見ながら歩く


サンフランシスコはいつも涼しいので、歩くのは苦にならない。


4th Streetからマンションまでは公園を抜け、ドッグランを横に見ながら玄関に到着。

ドッグラン


コンシェルジュデスクはマンション1階の東口と西口にそれぞれあり、駐車場、外回りと24時間、数人のセキュリティスタッフが見回っている。


東口玄関からFOBという小さなデバイスを使って建物に入った。


部屋のある階でエレベーターを降り、廊下に出る。


この時点で毎回腰が抜ける

2022年10月11日火曜日

老後はどこ?議論再燃 26 年金生活 ③

日本では、何歳から受給した場合いくら年金がもらえるか、つまり繰り上げ/繰り下げ受給した時の額がわかりにくいと聞いた。


アメリカでは、オンラインで調べると何歳でいくら、とグラフになって細かく表示されている。

私の年金額(月額)をオンラインで調べたもの
シリコンバレーでは食費すら払えない


アメリカの社会保険はクオーター(四半期)制で、40クオーター(つまり10年分)働けば年金を受給する資格ができる。


私の年金情報はとても乏しく、アメリカの年金についてはここ(参照元リンクを変更しました 10/11)を参考にさせてもらっている。


ただアメリカの年金のいいところは、自分の年金か、配偶者の年金の半分を受け取るか、を選ぶことができる点だと思う。


土曜日の夜は料理好きの長男が車海老の天ぷらを揚げるということで
お昼は私が買っていったお刺身を食べた


私はコントラクター(独立業務請負人)として働くことが多かった(年金の掛け金を払わない形態)。


なので、正規の社員として働いた年数は少ないが、とりあえず40クオーター(10年分)は満たしている。


老後どれだけの資金が必要か、についての予想額はPASONAのサイトを参考にさせていただく。


アメリカの公的年金であるSocial Securityは、


10年以上拠出すると62歳から受給開始できますが(注:1960年以降に生まれた人は67歳にならないとFull Benefitがもらえない)、受給額は受給開始年齢と収入により変化します。


「年収60Kの人が67歳でリタイアしたとすると、月額として受給できる額は$2,119/month、


100Kの人だと$2,687/month(*1)」と言われている一方、


年代別の支出額平均としては、「65~74歳:$67,230/year=$5,603/month、


75歳以上:$55,432/year=$4,620/month(*2)」という報告があります。


つまり、年収60Kの方が67歳でリタイアをする場合は、


残りの人生約12年間(アメリカ平均寿命の約79歳)を暮らしていくために、


単純計算で$5,603-$2,119=$3,484/month×144 months=約502K


の蓄えが必要になると言えます。


(以上青字部分:PASONAサイトからの抜粋)



つまり、アメリカで月額$2000の年金受け取りながら、そして100歳まで生きると仮定したら・・・


$1,218,360の蓄えが必要ということだ!


一個1000円以上する
ハロウィーン用のかぼちゃなんて、もう買えないな


今日の為替レート(145円)で計算すると、ざっと1億7700万円!!


日本で一時騒がれた「2000万円問題」ってナニ・・・!?


これからは海老の殻をもらって、
殻ダシおじやにするか

2022年10月6日木曜日

老後はどこ?議論再燃 25 年金生活 ②

毎朝のことだが、起きると心の中がザワザワしている。


これは、多分年齢を重ねることで、将来への漠然とした不安が日々増しつつあることから来ているのではないか、と思う。


最近自分の唾液でむせることがある。


男性ホルモンが増えてきたのだろう、顎に真っ黒い剛毛が生える。


なのに、鼻の中には白い毛を発見。


夜中トイレに少なくとも2度は行く。


顔を洗いながら、あとでxxxをしようと思うのに、タオルで拭く頃にはもう忘れている。


食べ方が下手になったのか、時々顎が汁で汚れる。


などなど、老化を意識させられることが日々増えてきた。


医師・和田秀樹氏の記事を読んで、ある程度は前頭葉機能低下によるものだろうか、と考えたり。



そして、10月1日からの年金暮らし。


このところパソコンに向かうと、しょっちゅう出てくる広告がこれだ。



ったくもう、パソコンやスマホで検索することは、全てお見通しという世界は怖い。


特にそれがアメリカだと、もっと怖くなる。



老後暮らす地域がどこになるとしても、楽しく暮らすにはお金が必要。

たまには丸の内仲通りにも行きたいし


アメリカの方が日本より賃金自体が高いので、おそらく老齢年金/厚生年金の平均額はアメリカの方が多いだろうと思う。


日本在住の友人たちの年金は、夫婦で26万前後ということだし、預金が2千万円あるいは3千万円あれば暮らしていける、ということだ。


が、そうなのだろうか。


それは過去30年間賃金も上がらず、消費者物価指数もほとんど上がっていない、という事実に基づいた予想なのではなかろうか。


バブル期以降賃金はあまり上がってないようだ


今後物価はジワジワと上がっていくと思える。


だから、私が日本で老後生活を送るようになると、毎月の家賃と生活費、介護保険料などの費用を用意しておかないと安心できない。


日本での年金はゼロ。


アメリカの年金もそう多くはない。


年金暮らしが始まると、シリコンバレーの中では低所得層に入る。

夜散歩していたら、私の不安を掻き立てるような空だった


そして、その年金を日本に送金しながら生活するとしたら、円高になるのが一番の不安材料だ。


とはいえ、アメリカでは、自分がどんどん年を取り、色々なことができなくなっていくだろうことは容易に想像できる。


まず、車の運転。


どこに行くにも高速道路を時速100キロ近くで走り、歩くのは近所を散歩する時だけ。


そろそろ、高速道路を運転するのも怖くなってきている。


今後もっともっとできないことが増えるばかり、と思うとアメリカでの生活は既に無理なのではないか、と最近弱気になっている。


来週夫の最後の給料が支払われる。


それまでに、今後必要なものを買い置きしておきたい。


本当は新しいベッドもほしいが、買わない。


いつまでここに住んでいるかわからない、という気持ちがあるので、買い物は今後長い間使うであろう必需品、しかも日本に持っていけるものに限定する。


まずは、下着。


ブラは日本で買う方がいいだろう。


こちらの売り場は牛用のブラか?というほどデカいものばかり


次は「パンツ」。


今はヘソ下10㌢ぐらい?のAmerican Eagle aerieボーイブリーフを履いているが、今後のことを考えて、ズロース(死語?)をアメリカで多めに買っておきたい。


長生きリスクを考えて、100枚ぐらい買っておく方がいいのだろうか。


あるいは、お漏らしリスク?