朝8時半に森先生受診のための診察券を入れ、今日は待ち時間も余りなく父は10時前に診察してもらえた。森先生の父への「調子良さそうですね。」という声に、父は「はい、調子いいです!」としっかり応える。
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今日は何故か
道も待合室もすいていた |
7月4日に抗不安剤を減らしたあと、13日から穏やかになってそれが続いていると話すと、タイミング的にちょうど薬を減らせる時期だったのでしょう、ということだった。抗不安剤は副作用もあるので、完全に服用をやめることを目標にしましょう。次回は5週間後に受診に来てください。それまでは今の薬の量で行きましょう。このまま穏やかな状態が続けば次回受診から薬をもっと減らしましょう、ということになった。
抗不安剤(精神安定剤)は身体に合うかどうかその人によって違う。副作用の出方も違うので、お医者さんが状態を見ながら増減する必要がある。とにかくこれから父が穏やかな状態が続けば、最終的には抗不安剤は完全にやめてしまいたい。
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大利根月夜を歌う父
『あれを見よ』と指差している |
ホームに帰ると園長さんに会った。園長さんはこの前NHKで、ユマニチュードというフランスから来た認知症介護の方法についての番組を見たんですと話してくれる。ユマニチュードというのはHumanityとAttitudeを合わせた言葉で、身体の拘束や薬に頼らずに認知症患者をケアしよう、という方法だ。ポイントは4つあり、患者と同じ高さの視線で目を見つめる、話しかける、身体に触る、できるだけ自分で立つように支援する、というものだ。
認知症患者は視野が狭くなりがちなので、近くから見つめることで患者を驚かすことなく接することができるらしい。患者と心が通じ合うように、優しく視線を合わせながら話しかける。ケアを始める前にもこれからどんなケアをするか説明する、ケアが終わったら握手するなども具体的な方法だ。
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いつも寝ている |
患者は座っているか寝ていることが多いので、ケアをする者が立ったままで話しかけると、患者は支配されているような気持ちになってしまうらしい。また、ケアをする者は例えば二人が右と左から話しかけてはいけない、など患者を混乱させないようにするポイントもたくさんある。時間に追われているホーム職員にとってこれらを実行するのは大変だろうなあ、とも思う。園長さんがこのことを話してくれたのは、これからホームのスタッフがユマニチュード法を取り入れて行くということなのだろうか。
実は私自身も父と面と向かって話すのは苦手だ。ユマニチュード法では斜めや横から視線を注ぐよりも、至近距離正面から長時間見つめないといけない。それがいやだなあ、と感じるには理由がある。
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鼻毛 |