2020年12月28日月曜日

セラピー

 パンデミックという予想もしなかった大事件が起きた今年。それでも時は過ぎて行き、また新しい年が始まろうとしている。

それがどうも感覚的にすんなりと入ってこない。

あまりにも外出せず、家族だけと過ごした一年。


小さな子供には大変な一年だったと思う
公園の遊具が使えないヒロは、毎日近所の小学校の校庭で自転車に乗って遊んだ


が、2020年が終わろうとしている今、私はこのままではうつ病になるかもしれないな、と思うほど落ち込んでいる。


毎朝真っ暗な気持ちで目がさめる。


介護をしていた時が今までの人生で一番辛い時期だったと思っていたのに、介護には終わりがあったのだ。


が、今は終わりが見えない。このまま真っ暗な気持ちがいつまで続くのかと不安になり、どうやって這い上がればいいのかわからない。


秋は空まで物悲しいし


毎日イギリス在住のYりさんとLINEでお互いを叱咤激励し合うエクササイズは2ヶ月続いている。


体の健康だけではなく、心の健康のためにセラピストと話すのがいいのだろうと思い始めた。


長男は数年前セラピーに通い、かなり助けられたらしい。その話は次男にはしたらしいが、私にはしない。私がセラピーというものに対して懐疑的だとわかっていたのだろう。

次男は去年の夏から毎週50分リモートセラピーを受けている。今年は隔週で受ける予定。

マリーも今年2月から受ける。


では私も受けようかな、と言うと、次男曰く『いいと思うよ。問題を抱えていない人間なんていないと思うし、誰もがより良い人生を送るためにセラピーを受けるべきだと思う。お父さんも受ければ、ずっとずっと幸せになれると思うけどね。』ということ。

私だってそれはわかる。お金の心配さえないなら、数ヶ月前から受けることを考えただろう。

が、今はお金がかかってもセラピーを受けて、より良い人生を送るために自分を変えたいと思っている。

サキ母に勧められて摂り始めた髪のためのサプリ
明るい未来を運んできてほしい

以前はセラピーを受けるなんて考えたこともなかった。姉がいつも言うように、私は親から愛され屈託がない子供時代を送ったから大丈夫、と思っていたのに、実は自分が『多くの屈託』に包囲されているのだ、と感じる。


では、どんなセラピーを望んでいるのか、どんな話をしたいのか、自分の中に巣食う暗闇がどうやって掘り起こされるのか。もしかしたらセラピストと話すことで、今後の人生の展開が変わってしまうのではないか、などなど考え始めるとまた躊躇する。


まずは自分が残りの人生に何を望んでいるのか。



もしかして、最近ほんのりと割れ始めてきたように見える6パック?


もしかして錯覚?

2020年12月11日金曜日

英語を話すということ オマケ 歌

今朝のヤフーニュースによれば、移住したい国#2は日本(1位はカナダ)だそうだ。

アメリカ人にも人気の日本。


日本語のクラスも常に人気がある。



昨日奈良に行った姉が送ってくれた奈良の写真
私は東京か奈良に移住して、清水にご飯食べに行きたい


私が高校生/大学生/一般市民を教える時も、いかに楽しく習えるかということばかりに心を砕いた。

楽しい授業じゃないと生徒は途端にあくびをし始める。

特に高校生なんて遠慮なくあくびを連発する。


でも、楽しい授業を作ることは一番難しい。


私にはほとんど楽しい授業なんかできなかったような気がする。

特に難しい生徒(文句・泣き言が多い、クラスメイトが白ける発言をする、など)のいるクラスでは空回りすることも多かった。

でも、高校生でもこういう動画を組み込むと喜んでいた。所詮かわいい年頃なのだ。


自分の授業を生徒はどういう形で覚えていてくれるのだろうか、と時々考えたりする。


私が中高生の時英語の授業は全く面白くなかった。

特に高校時代のI原先生なんぞ、覚醒状態維持困難、などという漢字を羅列したくなるような授業だった。

テストは参考書の英文を(各10文ほどの段落)丸暗記し、一語も間違えずに書くことができるか、という全く意味のないもの。


姉の友人は子供の頃英語塾に通っていたそうだ。

そして1週間を英語で覚えるための歌は、今でも覚えている。

月曜日だけは忘れてしまった、ということだが、その歌がこれだ。


日曜日 日曜 洗濯 タクサンデー
火曜日 火事には 水を チューズデー
水曜日 水田(みずた)に 苗を ウエンズデー
木曜日 木刀 腰に サーズデー
金曜日 金髪 料理は フライデー
土曜日 お土産 持って ゴブサタデー



秀逸ではないか!

月曜日は確か月(つき)で始まったような気がする、ということ。

この人がこの英語塾に通ったのは昭和36年頃だそうで、まだアポロ月面着陸の前。

もしかして『月にはもうすぐツキマンデー』?

いや、そんな品のない言い方を塾では教えないだろう。


よし、月曜日の語呂を作ってみようではないか。

こういうのって、作るものでその人の為人(ひととなり)が表れますよね。


あなたも月曜日の歌を作ってみてください。


ちなみに私のは・・・


毎週 月曜 肉マンデー

2020年12月8日火曜日

英語を話すということ 3/3 早期英語教育

中学生になって一番楽しみだったのは、英語を習い始めることだった。

新しい言葉。ウキウキした。


が、最初の英語の授業で打ちのめされた。


教科書に出てくる一番最初の文でつまずいたのだ。

I have a book.

え?え?え?

これは、今、本を手に持っているという意味?

それとも本を所有している、という意味?


当時英語の教科書はクラウンかリーダーという二つに分かれていたと思う(うろ覚え)が、リーダーの方は、

This is a pen.

で始まるということだった。


うらやましかった。
それならわかる。
目の前にあるのは本だ。
手に持っているのか、所有しているのか、なんて迷うことはない。




さて、1983年84年は日本でアルバイトをし、その後アメリカに戻ってきて結婚した。


20代の頃ボストンに旅行しても、興味の対象は文化ではなく食べ物だった(今は?)


そして日本企業の支社の経理部門で働き始めた。そのうち支社長から公認会計士になることを勧められ、午後はほぼ毎日のように職場を抜けて、大学に行くようになった。

が、支社長とその他1人の社員からのセクハラがひどく(毎日午前午後と肩、背中、腕、指の先までマッサージをされた)、会社に行くのが憂鬱でたまらない。そのうち直属の上司である部長が企業秘密を他の会社に漏洩していたことで解雇され、私もそれを機に辞めることにした。



その後二人の子育てをしながら90年代はIT企業のコンサルタント(肩書きだけ立派)としてパートタイムで働きながら、私はまた悩んだ。家でパソコンを使って仕事をする、社会から隔絶された地味な生活。名ばかりのコンサルタントで、していることは下手な翻訳とラベル作り。資格もないしキャリアも積めず、相変わらず何を考えたらいいのかわからない。とにかく満たされない。このまま年をとるのか、と忙しい中暗澹たる気分が続いた。


そんな時、姉がおもしろい本をくれた。沢木耕太郎『深夜特急』単行本2冊、立花隆『宇宙からの帰還』、日高敏隆と竹内久美子共著『ワニはいかにして愛を語るか』、そしてディック・フランシス『本命』だった。

大人になって初めて本に没頭し、知識欲が満たされるというのはこんなに幸福感をもたらしてくれるのか、と感動した。サンノゼにある紀伊国屋で本を買いあさり、時間がある限り読書にふけった。新しい世界を知ることの楽しさ。

ここで初めて、英語でどうしても人に伝えたくてたまらないことができたのだ。それも伝えたい相手は世の中で一番かわいい二人(だった)。

マリーとアキのクリスマスストッキング完成
が、マリーのは今後新たに作り替えることに・・・

ヒロはアキのストッキングの方を気に入ってしまったので、
急遽二人の名前を入れ替えた


この時代私は一番英語をしゃべることができたと思う。自分の頭の中はおもしろい話で満杯だ。香港、インド、パキスタンなど行ったことはないけど興味深い国の話、アポロ計画の裏話、イギリス競馬界の話。おもしろい話を息子たちに教えるためなら、いくらでも英語が出てくる。親しい日本人の知り合いはいなかったから、日本語を話す機会もない。

そうか、エンジニアや会計士になれ、と言われたのは私が有能だったからではなかったのだ。数字にとんでもなく弱いアメリカ人が多い中、私は強かった(指を使ってカウントしない)。そして日本人の特性である生真面目に仕事をこなすこと、ただそれだけが評価されていたのだろう。


そして発音が良かろうがネイティブ並みにしゃべる事ができようが、仕事をする上でそれは大した意味を持つことでもないのだ。キャリアを積んでいても、充実した人生待っているわけではない。

必要なのは、自分の中に充足感があるかどうかなのだ。


英語がしゃべれても人に伝えたいものがなければ、英語で実ある会話はできない。それは日本語での会話でも同じだ。自分のが心が満たされ、自分なりの文化が育ってやっとそれを誰かに伝えたくなるのだろう。その時話す言葉は流暢でなくともいいのだと思う。


クリスマスツリーを出した
キャンディが売り切れ始めたり、全てがクリスマスモードになりつつある

ヒロとは少しずつ日本語で話したい


日本では早期英語教育が導入されている学校が多いようだが、子供達が楽しく学べる限り、悪いことだとは思わない。私の息子たちも楽しみながら日本語を学ぶ機会があったら、そしてバイリンガルになっていたら、それは彼らの財産になっていたと思う。日本語が全くしゃべれない夫と私の間で息子たちが二つの言語に混乱し、母国語さえしゃべれなくなるかもしれない、と心配し私は日本語で会話しなかった。

が、アメリカで育った友人たちの子供は両親が日本語をしゃべる環境で育ち、学校では全く問題なく英語をしゃべるバイリンガルだ。彼らは仕事の選択肢も増え活躍している。そして何よりも、友人たちが子供と日本語でコミュニケーションが取れるのはうらやましい。


日本で育つ子供たちの早期英語教育はまた少し違う話だ。

家で家族と話す時は100%英語、そして学校では日本語、という形が一番自然なバイリンガルに育つ環境だろう。

そういう環境にいない場合、歌やショートストーリーで、幼少時から英語に楽しみながら触れるのはいいことかもしれない。

大事なのは子供の中で育つ物事への興味だろうと思う。そしてそれを否定せずに応援してあげる親の姿勢なのだろう。外国語に興味を示す子供には教えてあげればいい。が、興味を示さない子供には、時間のむだなのかもしれない。特にそれが親のイライラにつながるとしたら。そんな時はその子の興味の対象を深めてあげる、という時間の使い方の方がずっと価値があるように思える。



英語はブロークンで発音は最悪。でも、構文を必死で組み立ててでも伝えたい事のある人。

片や英語がペラペラだが話に中味もおもしろさもない人。

英語でコミュニケーションをとる場合、相手はこの二人のうちのどちらと会話したいだろうか。自分の子供にはどちらの人間に育ってほしいか。




ここ数年私は息子たちと英語がしゃべれなくなった。
英語がまたむずかしくなってきたのだ。
スラスラと言葉が出ない!

家族と話す時、単語が出て来ない状況が増え、息子たちも私と話す時、我慢しているように見える。ような気がする。が、それを態度に出さないように努力しているように見える。(被害妄想?)


私の英語力が落ちたことだけが、息子たちとうまく英語を話せなくなった理由ではない。
私ができなくなったのは、息子たち世代が興味を持つ話題がなくなったことだ。

もう彼らは私から聞きたいことがない。


私が会話したい人は日本語を話す人ばかり。
私の『英語でコミュニケーション』時代は終わったのだ。

が、私が新たな人間性を作っていく時代が始まったのだと思う。
この話はまた後日。



この2匹は早期教育が必要だったのね

2020年12月1日火曜日

コロナのワクチン

前回までの記事『英語を話すということ』は書き始めると長くなる一方で、最終の記事がまだ書きあがってないので、もう少しお待ちください。出来次第、閑話休題としてアップします。



京都で眼瞼下垂手術を受けることになり、4月に手術日を予約した。

が、アメリカではコロナワクチンが、来年の4月から5月頃一般人に供給されるということだ。

今日のニュースで、こういうワクチン開発の時系列を見た。


つまり、

1月11日に中国がCovid-19の遺伝子配列を発表した。

1月13日にワクチン企画案(?)は完了した。

2月7日にワクチン第一号が作られた。

3月16日から治験が始まった。


ということは、私がコロナに感染した時にはもうワクチンはできていたことになる。


今日のニュースでは遅くとも6月までには、ワクチンを接種したい人全員が受けることができる、ということだった。

まず最初は医療従事者、次に高齢者と重篤な持病のある者、そして次が65歳以下の一般市民。

となると、私もワクチンを接種してから日本に行くべきなのだろう。

でもワクチンが行き渡ったあと人々はまた旅行を始め、特典旅行はあっという間に満席になり、空席がないという可能性もある。いや、それでもとにかくワクチンは2度接種してから行くべきだろう。じゃないと、特典旅行どころかコロナにかかって死ぬかもしれない。春の手術予約はキャンセルするべき?

いやいや、下のユナイテッド航空の記事を読むと、機内でのコロナ感染は満席の場合でもリスクはゼロに近いということ。現在サンタクララ郡は全国ニュースになるほど感染が拡大している。となると、日本にいる方がかえって安全だ、ということになる。


ユナイテッド航空のお知らせ


ユナイテッド航空はワクチンのニュースを受けて、株価が上がっている。

航空会社の一番の財源と言われる特典旅行プログラム。特典旅行のためのマイルを買いませんか?27日までに35000マイル以上買うと、おまけとして100%ボーナスがつきますよ、というメールが先週ユナイテッドから来た。

85%ボーナスメールはたまに来るが、100%ボーナスはあまりない

散々迷った末買うことにした。

35000X2=70000マイル買った

マイルは貯めようと思えば色々貯め方がある。

次男の同僚なんか、貯まりに貯まってしまって、コロナ以前は毎月家族全員でニューヨークに遊びに行ったりしていた。使い切れないほどのマイルが貯まっているので毎回ビジネスクラスを使うのだが、子供にそんな贅沢を覚えさせるのはいかがなものか、といううらやましい悩みを持っているほどだ。

ユナイテッド航空の買い物をする時、契約店から買えばエキストラのマイルがもらえるプログラムがある。例えばMacy'sやJ. Crewといったようなお店。

だから私はマスクもMacy'sで買い、6枚30ドルのマスクで150マイルついた。

先週はベッドを買い、消費税前1020ドルX5=5100マイルのボーナスがついた。このように買い物でマイルがどんどん貯まる。



1020ドルの5倍は大きい


Unitedのクレジットカードは色々あり、加入した時の条件は色々違う。マイルの貯め方に関して、詳しい知識のある人はどんどんマイルを増やしていくのだろう。

とにかく、日本までの往復マイルが貯まったことだし、行くか。春のニッポン!


ちょっとブレイクあってもいいかも












ちょっとブレイクあってもいいかも