旅行中はクレーター・レイクからメールが来たのが最後。夕べどこにいるんだ?と問い合わせてやっと返事が来た。Bandonというオレゴンの街にいるらしい。今晩帰宅予定だ。我が家まで900㌔ぐらいあるらしい。
数年前にヨセミテにハイキングに行き、初めて難関(長男にとって)のトレイルを制覇した。その時見た景色に感動してハイキング好きになったのだ。今回の目的はそういう自然の中でハイキングをすることらしい。そのために先月SUBARUの四駆まで買った。
人生の転機になったヨセミテでのハイキング |
荷造りしていたのに |
朝のホームルームの時間だった。突然次男が挙手したのだ。ミセスSはびっくりした。次男はクラスの中で一度も声を出したこともなかったのだ。『なあに?』とミセスSは優しく聞いた。次男が立ち上がる。そしてクラスメイトたちに話し始めた。
『アフリカのある国であったことです。とても貧乏な家に子供がいました。貧乏なのでオモチャも何もありません。その子はある日退屈して鼻の穴に豆を詰めて遊び始めました。一つの豆が鼻の穴の奥に入ってしまって出て来ません。お母さんがその子をお医者さんに連れて行きました。お医者さんは無事豆を取り出しました。ところが貧乏なので診察代を払うことができません。怒ったお医者さんは、その豆をその子の鼻の穴に戻してしまいました。』
それは前夜ラジオで私が聞いて、次男に話した『世界のこぼれ話』だった。次男はとてもおもしろいと思ったので、クラスの皆と共有したかったようだ。とても上手に話したんですよ、とミセスSが言う。
長男13歳次男10歳 |
しかし次男はわがままでもあった。大人しい長男は小さい頃からいつも我慢し、色々な所で身を引いているようだ。私は殆どの場合長男をかばって次男を叱らねばならなかった。でも、次男のわがままにはどんどん拍車がかかるようになる。なにしろ赤ちゃんの時も、泣き始めると2時間の大音響が鳴り響いていたのだ。
長男はいつも静か 忍従の人なのだろうか |
16歳になるとすぐ車をほしがった。最初は古い日本車を探していた。が、16歳は無謀な運転をするのではないか、高速道路で事故があった場合を想定して、頑丈な車を買う方がいいのではないか、という理由でBMWを探すようになった。19歳で運転し始めた長男は、中古のレクサス四駆(ハリアー)を運転していた。
中古車のBMWを広告で見つけて個人宅に見に行った。ガレージから出て来た車を見て夫と次男が恋に落ちた。買った。しかしこの車がその後、様々な問題を引き起こすようになったのだ。