2021年11月24日水曜日

・・・シンドローム

日本にはやはり行かないことにした。



行けるような気もしていた。



が、ジャックさん/ジーノさんコンビがこんだけ毎日働いてくださっている中で、ちょっくら日本に行ってくるわ、とは言えない。


行けるとしたら、全ての材料を注文しておいて、全ての配置をあらかじめ把握して、頼んでおくことが必須だろう。


はがしたタイル部分に壁を新たに作り


ハトロン紙でバスタブの型紙を作り、排水溝の場所を確かめる
(茶色の楕円形が新しいバスタブの大きさ)


そして、細かい質問はFaceTimeでするとしても、時差があるから日本の早朝しかできない。


とにかく、ここまで細かく依頼主の要望をチェックしてくれる業者って他にいる?と思うほど、ジャックさんは一つ一つ私に聞いてくれる。



先週のことだが、木曜日の朝「ジャックさん、湯船に浸かりたいんだけど、1階のバスタブっていつ使える状態になると思う?」と聞いたら、You like taking a bath?(お風呂好きなんだ)とニコニコ顔。


はい、ニッポンジンだし熱いお湯に入りたいんだわ、と思いながら、うなずく。


じゃあ、土曜日の夜には入れるようにしてあげるよ、と言うジャックさん。


え?まだタイルとバスタブが入っているだけの状態で、タブの蛇口もないし、洗面台も入ってないし、壁もまだ塗装してない状態だけど・・・と思うが、信頼するジャックさんのことだ、どうにかしてくださるのか?



その日(木曜日)の午後、ジャックさんは2階のマスターバスルームの壁の作り直し、ジーノさんは1階のバスルームの壁塗装。


塗装したばかりの壁に翌日ペンキを塗るとしたら、塗装が完全に乾いた状態になっていることが条件だ。


だから、塗装した壁を乾かすために、木曜日の夜ストーブをバスルームに入れて一晩中かけて乾かす。



金曜日午前はジーノさん、ペンキ塗り。午後は二人共マスターバスルームの工事。


土曜日もマスターバスルームの続きをしながら、午後からはジャックさん、1階バスルームの洗面台を入れるための前準備。


照明も取り付けがすみ、80%完成した段階。


マスターバスルームの工事もあるから、ジャックさんにしてみれば1階のお風呂のことなんか最後にまわしたいだろうに、私のお願いにちゃんと対処してくださる。

バスタブをセットアップしているジャックさんの後ろ姿


私がお風呂に入りたいと言った時、切実な表情だったのか、ジャックさんはその願いを叶えようと土曜日の夜6時半まで延々と準備。


そんなジャックさんがかわいそうで、「ジャックさんジャックさん、もう帰ってください、お風呂は来週でいいですから」と伝える。


が、ジャックさん、もうすぐすむから、とおっしゃる。(そして土曜日にお風呂に入れた!)



いつもシャイな微笑みを浮かべた、穏やかな大男ジャックさん、土曜日まで休みもせず作業してくれる姿に恋してしまいそう♡



ジーノさんも本当に親切だ。


ちょっと重さのある訛りは、南米から来た人なのかなと感じさせられる。


いつも帽子をかぶり、白い半袖のTシャツとジーンズで休むことなく働いているジーノさん。


重いものを持って家に入ろうとすると、さっと出てきて自分が持つよ、という仕草。

とにかく一日中休みなく働くジーノさん


なんつーか、いなせな南米人のジーノさん。あ〜恋してしまいそう♡



毎日毎日、注文しないといけないものを決めるのに長時間のリサーチをし、出かけたい時に出かけることもできず、日本にも行けず、囚われの身の私。


まるで人質のような生活を続けている。



そうか!この恋心はもしかして・・・


もしかして・・・



あの有名な、ストックホルム・シンドローム?



うんにゃ、


サンノゼホーム・シンドローム

2021年11月21日日曜日

バスタブ物語

バスタブに色々な形があることさえ知らなかった。


ところが今や、バスタブに関しては、2時間ほどウンチクを垂れることができそうだ。


今までのAlcove (壁などの入り込み、奥まったところの意味)タブからfreestanding(置き型) タブに変えることにした。


これが今までのAlcove スタイル


配管も位置が変わり、壁も新しく作る必要があり、電源も今まであったところから他の位置に移したり。



専門用語で言えば、、、、、ジャックさんもジーノさんも色々大変そうだ。


タブも洗面台も全て取り払ったあと
左からジャックさん、夫、ジーノさん



私がしないといけないことは、どんなバスタブにするか、洗面台はどの位置につけたいか(今までのより15㌢ほど幅が狭くなる)、照明はどの位置にするか、などなど配線工事や配管工事を始める前に決めること。


バスタブの形なんて考えたこともなかった。


なので、予約制のバスタブのお店に行き、数々のタブの中に(靴を脱いで)座ってみることにした。


広大なお店にはタブ、トイレ、水栓などがある


タブにはお湯を張るだけでなく、シャワー機能もほしいと言ったら、こういうものが必要と言われた。




これだって、ツヤ消し黒、照りを抑えたニッケル、普通のニッケル、金、などなど選択肢が多すぎる。


今回はバスタブをどのタイプにするか、ということだけに絞った。




そしてわかったことは、私が入って気持ちいいと感じるのは、タブが丸みを帯びたカーブになっていること。


しかも、上から下に向かって絞ってあるスタイル。

これはDouble Slipper(ダブルスリッパー)と呼ばれるスタイル


そして、身長167㌢の私には、長さ150㌢前後の長さのタブが快適なこと。


底面は1㍍ぐらいほしい。


それだと下方の絞ってある対面部分に、足の裏がうまくついて心地良い。



家に帰ってリサーチを始める。


その結果、下方に向かって絞ってあるタブには、ダブルスリッパー、シングルスリッパーと呼ばれる2種類があることを学んだ。



これはSingle Slipper(シングルスリッパ)と呼ばれるスタイル



やっと好きなスタイルを見つけて、クリック。





ここまで辿り着くには数週間のリサーチと、眼精疲労を伴った。



なのに、さっきまで在庫があったバスタブ・・・



売り切れ!



それ以来、バスタブのことしか考えられない。




次男の家に行き、レンゲを見た時頭に浮かんだのは・・・


Single Slipperスタイル?

2021年11月18日木曜日

ジャックさんの仕事

日本行きに関しては暗雲が垂れ込んで来た。


ジャックさんは週6日どころか、週7日来てくださる時もある。

しかも、2週連続で柿を持って!


今週からマスターバスルームの解体が始まったのだが、23年前に建ったこの家は、使ってある材料も鋳鉄(Cast Iron)やセラミックが多く何もかもが重い。


解体前


ジャックさんはこのタブを家に持ち帰り裏庭でお風呂・・・と
思ったそうだが、重すぎて断念したということ


バスタブとタブ周りのタイルだけで、重量は優に500キロ以上だったろう、ということ。


なので、バスタブも壊す必要もあり、解体作業には時間がかかった。

マスターバスルームは入って左側がバスタブ、正面に幅2㍍ちょっとの洗面台、右側がシャワー、そしてトイレがある。


大まかなリフォーム後のデザインは、バスタブはfreestanding tubと言われる、床に直接タブを置くスタイル。


洗面台は182㌢幅のもの、現在medicine cabinetと呼ばれる奥行きの浅い棚(写真右上の茶色いキャビネット)を取り払う、という計画。



私の計画ではサンクスギビングまでに、マスターバスルームの大まかなデザインと、バスタブなどが決まっているので、あとはもうジャックさんにお任せ、というものだった。


が、ジャックさんの職人気質はいい加減な作業を許さない(のだろう)。


丁寧な仕事には、タイルの置き方にも私の好みを反映させよう、とものすごく細かいチェックが含まれる。


これでは、あとは夫にお任せ〜と日本に行けそうにない。


これは一階のバスルームの床タイル


しかも、マスターバスルームの解体が始まった月曜日、タイル屋さんに行って帰宅したら、なんとマスターベッドルームのプライバシーを保つための本格的な壁まで作ってあった。


工事の埃もかなり防いでくれるこの壁は、ジャックさんが全て正確に計測して作ってくださったらしい。


寝室は殆どの物を布でカバーしているが、それでも工事の埃は凄まじい。


ダイソンの空気清浄機は、8時からの工事で
30分後には空気が汚れていることを表す



だから、この細かい気遣いには本当に感激。



そこまでしてくださるジャックさんに、わたしゃ日本に行くで、あとはお願い〜なんて言えるはずもない。



赤い線がジャックさん手作りのプライバシーウォール


リフォーム中物置になっているマスターベッドルームから
見たプライバシーウォール



さすがジャックさん・・・



ドアにはロックまでついとる!

2021年11月14日日曜日

そうだ、日本に行こう 2021年冬版

1979年秋、ボストンから帰る飛行機の中。


尿意をもよおしていたのだが、もう30分ほどすれば着陸。


ま、空港に着いてからトイレに行きましょう、と考えたのが大きな間違いだった。



原因は何だったか忘れてしまったが、着陸できないので上空を旋回します、という機長のアナウンスがあった。


その時はまだ余裕だったが、その後旋回は1時間に及んだ。


トイレに行きたくて悶絶状態になったのは、その時が過去最高レベル。


一生忘れられないほどの悪夢の時間だった。


が、当時の年齢は22歳。今のほぼ3分の1。


22歳の頃はトイレなんて一日5回ほどしか行かないが、今は違う(いや、今なら旋回中であろうとなんであろうとトイレに行くだろう)。



今、トイレには一日15回ぐらい行っているかもしれない。


特に夜中。


最近なんか、夜中にトイレに起きた時、あ、今2時頃だな、3時頃だな、などと時計を見なくてもわかるようになった(なぜか自慢口調)。


大体夜2回、多い時は3回起きる。


なのに、マスターバスルームにトイレがなくなる。


いや、2階にはもう一つトイレがあるが、夜中に無意識の状態でそこまでに辿り着くのは大変だ。

2階バスルームはほぼ完成に近づいてきた


何故なら、なじんだものから新しい状態に、このボケた頭の中の意識をスイッチさせることが今はもう難しいからだ。



そして、マスターバスルームだけではなく、マスターベッドルームも使えなくなる。


ベッドルームの中は新しい洗面台、バスタブ、数々の付属品や工具などであふれかえる。


それに埃。



現在大きな精神的な苦痛を抱えており、それだけで朝起きた時から絶望感に苛まれている。


今年1月から2月にかけて、カウンセリングを受けようと思った頃と同じ悩みが、より大きな問題として、再燃しているのだ。


だから、工事が始まって最初の2週間はどうにか持ちこたえるとしても、残り2,3週間を含めて5週間ベッドルームとバスルームがない生活は、精神的にもう無理だと判断した。


甘いかもしれないが、自分の精神状態をどうにか、悩み⇒絶望に移行させないためにも今の状態を抜け出したい。



だから、日本に3週間ほど行くことにした。


日本で家族や友人たちに会いたい(こう書いただけでドッと涙があふれる)。


が、つまりそれは、5月に調べまくった渡航情報を、また一から調べ直さないといけないということになる。


これが、マスターバスルームの工事の用意をしながら、次男の家で孫守りも手伝いながら、そして2つのクリスマスストッキングを刺繍しながら、で時間が限られているので辛い。


などなど、大変な状況の中にいらっしゃる方々に比べると、なんとつまらないことで泣き言を言うのか、と自分を責める。


が、この自分を責めるということで、ますます自分を追い詰めていくのも問題なのだろう、と無限の➰を作ってしまう自分の性格に新たな悩み要因を見る(つまりこれも➰に新たに付け足される)。



とにかく、日本に行こう!どうにか今の悩みから抜け出す方法を一人になって考えてみたい。



パンデミックが始まって2年になろうとしているのに、いまだ日本に入国するのは簡単ではない。



米国出国前にはPCR検査もある。


検査に関してはサンノゼではこんな機関があり、こういう手順で検査結果が出るらしい。


費用は$135で、日本入国時に必要な陰性証明書発行料金が含まれている。証明書はこちら


そして日本入国時にチェックされるアプリ。これは自国を出国する前にインストールしておきたい。



さて、日本で自主隔離機関を10日に短縮したい場合、厚生労働省指定の検査機関でPCR検査を受ける。私が受ける予定の検査機関はの機関



検査緩和陰性証明の届け出方法のリンクはこちら



私の悪いところは、用意周到にしておきたい、と先の先まで見ようとするところだ。


だから、日本からアメリカに帰ってくる時必要な書類のことは、今の時点では考えないことにする。



とにかく、今日から1週間はマスターバスルームのリサーチと買い物(タブ、水栓類、タイルなど)に専念しよう。


と今しないといけないこと、を頭の中でリストアップした。


😨

😨😨😨

😨😨😨😨😨


なんと!


2週間後に日本に行くってことは、完成させるのにあと2週間しかないっ!ということに気がついた!!

二人分のストッキング
どこをどうハショルか

2021年11月9日火曜日

不都合な真実

先週で2つのバスルームのリフォームは終わるはずだった。

 

が、最初からそんなことは期待していない。


とにかくジャックさんは仕事の進め方がとても丁寧で、タイルを貼るにしても一つ一つ細かくチェックしてくださる。

2階バスルーム、ビフォーと現時点のアフター


このままでいくとマスターバスルームのリフォームが始まるのは、サンクスギビング前ぐらいになりそうだ。


なにしろリフォームは始めると、誰でも色々と新たな希望が出てくるものらしく、私の場合もそうだった。


我が家のオレンジピールと呼ばれるゴツゴツした壁(20−30年前流行りだったスタイル)は、今では古びていて見ると少し気持ち悪くなる。


それをスムーズな漆喰壁に直してもらうだけで、2つのバスルームに1週間かかった(工事を始めたあとに付け足した)。


マスターバスルームとなると、天井も高めで壁も天井も色々なデザインが施してあり、1週間では終わらないかもしれない。

マスターバスルーム


12月に行きたかった日本も中止せざるをえない。


イギリスに住む友人がお正月あたりに行くということで、私も年末からお正月頃出発を目指すことにした。



そろそろマスターバスルームのものを注文し始めてもいいよ、とジャックさんに言われた。


これが本当に気が重い。


吟味して買わないといけないものリスト:

洗面台、洗面台用水栓、バスタブ、タブ用水栓、タブ用シャワー、タイル3種(全体床、シャワーブース壁、シャワーブース床)、タイルエッジ用パーツ、シャワーブースに出入りする時用の扉、シャワーブース壁用作り付け棚、シャンプーブース内用ベンチシート、トイレ、タブ周囲用防水タイル(か装飾板)、タブ上部装飾梁、タオルハンガー4つ、トイレットペーパーホルダー、床用モールディングと呼ばれる幅10cmほどの板数㍍、予備タオル用棚、鏡、照明2つ、換気扇、天井取付用暖房機、などなど今思い出したものだけでこれだけある。


中でも洗面台、タイル、バスタブは印象を決めるものなのでリサーチが必要だ。


まず最初に考えていたPottery Barn(PB)のコンクリートの洗面台は、それ自体が高価なのに、送料も高いのと、配管が全て見えることが気になってやめた。


予算的にボツ(写真は配管前)


洗面台だけで数十時間費やして調べた結果、不都合な真実がわかり始めてきた。


いや、誰に不都合ってオシャレ家具屋さんにですよ。



まず、お店に実際行き始めて、最初に気に入ったのがRestoration Hardware(RH)アウトレットで見つけた洗面台。

この上に置くカウンタートップとシンク2つが必要


アウトレットなので正価の40%オフで$1200。


が、これは洗面台のベースのみで、その上に置くカウンタートップと2つのシンクは別売りである。それぞれ$1200(アウトレット価格)ぐらいなので、合計では税込み$4000近くになる。


つまり、PBのコンクリート洗面台と同じぐらいの金額。


カウンタートップとシンク2つを今後何度も足を運び探すのと、家具部分のみを買って帰るのは後々面倒な上、高価過ぎるのでやめた。


が、その後2週間、朝から晩までオンラインで調べても、好きなのが見つからない。



最初に見つけたものが一番いいチョイスだった、とはよく言われること。


ジャックさんに聞いてみると、カウンタートップはオーダーで作ってくれるお店があり、$1500ぐらいでできる、と言われた。それも高い。


その上シンク?水栓だって安くはない。


が、気に入ったものにしないと、後々後悔するだろう。


よし、この洗面台ベースを買うことにするか、と決めた。


アウトレットで見た日から2週間たっている。


電話してみたら、案の定もう売れていた!!


調べてみると、この形は人気でアウトレットに出たのなら、すぐ買うべきだったのだ。


こうなると、どうしてもあの洗面台でなければダメだった!という気持ちになってくる。


が、仕方ない。



失望の中他の洗面台を調べてみると、意外なことがわかってきた。


まず、この洗面台が目に止まる。

PBの黒い洗面台$2500


が、長男からメッセージが入り、Home DepotやLowe'sに洗面台のいいものがいっぱいあるよ、ということ。


いや、その2つのお店ってDIYのお店でしょ。私の好きな洗面台はありませんよ(高慢)、と思いながら調べてみると、あるわあるわ。


しかも(あるタイプのお店にとって)不都合な真実が目に入った!



これを見よ!



なんとなんと、PBと全く同じものがHome Depotでは$1000安く売られているではないか!


しかも、説明から8枚の写真まで全て同じ。


そうかあ。同じものを名前を変えて売れば、お店のイメージで金額を釣り上げることができるわけなのか。


そりゃそうだ。


だから、セレブが着るハイブランドの洋服を、庶民が買えるように色々なお店がこぞってコピーし、廉価に売る。同じ品質、同じデザインであっても、ブランド物を好む人は高いお金を払う、それだけのことなのだ。



よし、賢く買い物しないと、とリサーチを強化することにする。


例えばこのPBのアウトドア家具。




これは次男が裏庭に喜々として揃えている、コンクリートトップの家具だが、このうちの一つは底値で買ったものだ。



普段$1299のものが$349に値下げされていた


家具屋さんの家具をこうして底値で買うか、同じものをDIYのお店で買うか。



さて、マスターバスルームのタイルを選ばないと、デザインが何も始まらない。


コンクリートの洗面台から木の洗面台に変更したので、タイルも全面的に変更することになる。


大理石は今まで興味なかったが、好きなインテリアデザイナーのサイトを見ると、大理石のバスルームが多く、それもいいなと思い始めた。


ヘリンボーンの大理石か
バスケットウィーブの大理石か


が、2つのバスルームのタイルを買ったBxxという、ちょっと高めのヨーロッパから輸入したタイルのお店は、白いタイルがどれもこれも売り切れ。


では、他のタイルのお店に行くか。


でもなあ、Bxx店はお店のサイトからして洗練されているし、もう一軒のお店はサイトを見てもイマイチだし、とまた安易に判断する。


つまり、高い価格設定がしてあると、品物までもっと洗練されて見える(こともある)ことに、この時点では気づいていない。


Bxx店のヘリンボーンタイルは30㌢四方で$23



もう一軒のお店に行ってみた。



まず最初にお目当てのヘリンボーンタイルを探してみる。


な、なんと!





30㌢四方の大理石がなんと$15!!


待てよ、Bxx店ではタイルのヘリンボーンが同じ30㌢四方で$23。


なのに、このお店では大理石が$15って・・・


では、もしかして私が迷いに迷って買った2つのバスルームのタイルも、私が払った30㌢四方$7とかではなく、もっと安かったりして?


いや、あるかもしれないけど、多分選択肢が少ない上、同じぐらいの値段はするよね?よね?よね?


と、大理石セクションを出て、タイル売り場に行ってみた。



え?$4.29?$5.29?


いやいや、差額は許容範囲内かな。


と思いながら隣の通路を見ると・・・



ガラガラガラガラガラガラ💣
(頭の中でタイルが壊れた音)

2021年11月7日日曜日

TED TALK

 最近愛の告白を受けてしまった。



いや、男性からではない。


30年以上付き合っている友人Y子からだ。


実は、Y子のことをしばらく避けていた。


彼女のある発言に、気持ちがドーンと落ち込んでしまい、今後どう付き合えばいいのかわからなくなったからだ。


だから、カフェに誘われても「忙しくて行けない」と3週間ほど断ることを続けた。


するとY子も何か察したのだろう。意外なことを私に言った。


Y子といつも行くカフェ



「私🐷子さん(今日の私の仮名)が好きなの。」



ひゃあああ〜、そう来たか!


TEDって知ってる?このところずっと見てたんだよね。


その中で友人との関係についての話があって、それを聞いて色々考えた。(動画は英語のみ。同じ価値観を持つ、一緒にいて安心できる友人はどんな時でも自分のために駆けつけてくれるという要旨。)


そして、私にとって🐷子さんは、どういう人なのか、なんでこんなに長年付き合っているのかと考えてみた。


すると、私は🐷子さんがとても好きだからだってことがわかった。」


というものだった。



これには、考えてしまった。


私はそんなに価値のある人間ではない。


利己主義で、わがままで、自分には優しく、しかし他人には厳しく、それでも優しそうに人には接しているが、本当は根性が悪いんである。


つまり、こうして自分を顧みて友人との関係を改善したい、と思ったY子の方が私より優しい人ではないか。


私だって彼女に対し、無神経発言をしたかもしれないではないか。いや、意図的ではないにしろ、30数年の間には何度もしたことだろう。



ここは自分を成長させるいい機会ではないか。



ということで、私もTEDを見てみた。


すると、おもしろいトークばかりなんだな、これが。


特にこれにうなった。


下の方にスクロールすれば、日本語のトランスクリプトも読めるので、目を通していただきたいが、ポイントを転載してみる。



一生を通して私たちを健康で幸福にしてくれるのは
何でしょう? 最高の未来の自分に 投資するなら 自分の時間とエネルギーを 何に使いますか



ハーバード成人発達研究は史上最も長期に渡って 成人を追跡した研究です  75年間724人の男性を追跡し 休むことなく 仕事や家庭生活 健康などを記録しました



これから分かった事は彼らの人生から得た 何万ページにもなる情報から 分かった事は何でしょう? それは富でも名声でも 無我夢中で働く事でもなく 75年に渡る研究から はっきりと分かった事は 私たちを健康に幸福にするのは 良い人間関係に尽きるという事です




そうか。やはりそうか。



私の最近の悩みも、人間関係から発生したものばかりだった。


60代も半ばになって、何をまだ幼稚なことを言ってるんだ。


友人がもし自分に無神経な発言をした、と思ったら、それは自分も同じことをしているのだ、だから同じ種類の言葉が戻ってくるのだ、と考えるべき。


自分が感じたことを率直に話して、解決する努力をするべきではないか。


そして、そこからより良い関係につなげていくべきではないか。


これからは、人に腹を立てる前に、自分は同じことをしていないか?と自分に問おう。


私を見捨てずにずっと付き合ってくれている友人や家族たち、彼女/彼たちをもっと信頼して、それぞれとの間の距離感をもっとうまく管理し、自分も彼らにふさわしい人間になるように努力すること。


彼女/彼のいいところを思い出し、「そんな彼女/彼はエライ」と自分が考えるだけではなく、本人に伝えよう。


そしてそれが、自分を信頼して付き合ってくれている人たちと、一生幸せな人間関係を作って行く秘訣なのではないだろうか。


老後、自分の生活を豊かにしてくれるのは、そこが一番大きなポイントなのだ。



いや、重大ポイントはピーツのピーチベリースコーンが
毎日食べられるか?かも