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2020年12月11日金曜日

英語を話すということ オマケ 歌

今朝のヤフーニュースによれば、移住したい国#2は日本(1位はカナダ)だそうだ。

アメリカ人にも人気の日本。


日本語のクラスも常に人気がある。



昨日奈良に行った姉が送ってくれた奈良の写真
私は東京か奈良に移住して、清水にご飯食べに行きたい


私が高校生/大学生/一般市民を教える時も、いかに楽しく習えるかということばかりに心を砕いた。

楽しい授業じゃないと生徒は途端にあくびをし始める。

特に高校生なんて遠慮なくあくびを連発する。


でも、楽しい授業を作ることは一番難しい。


私にはほとんど楽しい授業なんかできなかったような気がする。

特に難しい生徒(文句・泣き言が多い、クラスメイトが白ける発言をする、など)のいるクラスでは空回りすることも多かった。

でも、高校生でもこういう動画を組み込むと喜んでいた。所詮かわいい年頃なのだ。


自分の授業を生徒はどういう形で覚えていてくれるのだろうか、と時々考えたりする。


私が中高生の時英語の授業は全く面白くなかった。

特に高校時代のI原先生なんぞ、覚醒状態維持困難、などという漢字を羅列したくなるような授業だった。

テストは参考書の英文を(各10文ほどの段落)丸暗記し、一語も間違えずに書くことができるか、という全く意味のないもの。


姉の友人は子供の頃英語塾に通っていたそうだ。

そして1週間を英語で覚えるための歌は、今でも覚えている。

月曜日だけは忘れてしまった、ということだが、その歌がこれだ。


日曜日 日曜 洗濯 タクサンデー
火曜日 火事には 水を チューズデー
水曜日 水田(みずた)に 苗を ウエンズデー
木曜日 木刀 腰に サーズデー
金曜日 金髪 料理は フライデー
土曜日 お土産 持って ゴブサタデー



秀逸ではないか!

月曜日は確か月(つき)で始まったような気がする、ということ。

この人がこの英語塾に通ったのは昭和36年頃だそうで、まだアポロ月面着陸の前。

もしかして『月にはもうすぐツキマンデー』?

いや、そんな品のない言い方を塾では教えないだろう。


よし、月曜日の語呂を作ってみようではないか。

こういうのって、作るものでその人の為人(ひととなり)が表れますよね。


あなたも月曜日の歌を作ってみてください。


ちなみに私のは・・・


毎週 月曜 肉マンデー

2017年11月11日土曜日

老教師

近所の高校で代講をしている。日本語1年目の生徒と2年目の生徒。高校生を教えるのは大きな達成感をもたらしてくれる。もちろんストレスもあるが、なにしろこの子たちは教えやすい生徒たちだ。

2年目の生徒が今日習った漢字は、去、代、医、 者、親、切、留、音、族、店、乗、当、英、彼、楽の15個。宿題は漢字を使った短文作り。一つの文に最低1つの漢字を使って書かないといけない。15の漢字を使うには15の文を作るか、どうにか10ぐらいの文で使い切る子もいる。

『よっしゃ、先生が一つの文で15個使い切ってあげよう!』と言うと『おお〜〜!!』という歓声と拍手が起きる。板書した文を見て生徒たちが湧く。写真に撮っている生徒すら何人かいる。日本語のクラスを取る子は、いい成績を取りたい(APクラスなので内申書に大きく影響する)、アニメが大好き、という生徒が殆ど。この子たちを喜ばせるのなんて簡単簡単、とほくそ笑む。

いや、待てよ。もしかしたら彼らは喜ぶふりをして、ただただ老教師に付き合ってくれているのかだけなのかもしれない。

そういえば私には授業中いつも気になっていることがある。

机間を廻る時に漂っているかもしれない自分の加齢臭

2017年5月5日金曜日

クラスでの役割

なんとまあ、今回代講したクラスの生徒たちのかわいらしかったこと。

うるさいけど人気のある生徒、親切な子、大人しくて存在の薄い子、少しばかり軽く見られている生徒、知ったかぶりだけど単純な生徒、自己顕示欲の強い生徒、などいつものようにいろんなタイプの子が揃っている。

クラスの中にお世話係、クラスクラウン、サイドキック(つまり教師にとっての相棒)、質問の多い生徒、などがいてくれると教師にとってはありがたい。クラスクラウンはおふざけでクラスを和ませてくれることで、他の生徒も発表しやすい雰囲気にしてくれる。が、一番ありがたいのはサイドキック。『う〜む、なるほど〜、あるある、そういうことはアメリカでもありますね。』などとつっこみを入れてくれる。これが本当に助かる。

クラスクラウンは授業内容をよく理解していて、成熟していると一層いいが、時として未熟で突然怒り始めたりするから油断できない。対してサイドキックは成熟している生徒が多い。この役を担う生徒はコミュニケーション能力に長けている。

先週月曜日と水曜日には1Bクラスを計5時間、火曜日と木曜日、そして急遽一昨日2Bクラスを7時間代講したので計12時間半担当したのだが、特に2Bクラスのサイドキックはすばらしかった。この生徒が半分授業をしてくれたようなものだ。

週に2度のクラス頻度だと多分1ヶ月ぐらい経てば各生徒の性格が見えてくる。集団の中での役割も見える。コミュニケーション能力があり、なおかつ思いやりのある生徒に遭遇すると、親はどうやってこんな素晴らしい子を育てたのだろうと感じ入ってしまう。有名大学を卒業しなくても、こういう子こそが将来職場でも好かれて、上に立つべき器の大きい子なのだろう。

お父さんの膝を取り合う時は、気を使うタイプのアイドルだけど

そして今回つくづく感じたのは、教師としての自分の人間性がクラスの中でかなり大きな役割を果たすのではないか、ということ。この点については全く自信がない。わがままで器は小さいし、どんな人に対しても思いやりがあるとは言えない、いや〜な性格はあっという間に生徒たちに見抜かれたことだろう。

まずは自分の人間性を改革しないとクラスの中でいい役割は果たせないな、と感じ続けた代講だった。


もしかしたらアイドルの器は大きいのかも?

2017年4月30日日曜日

敬語と謙譲語

みなさん、敬語と謙譲語が上手に使えますか?

私はダメですね。特に敬語となるとあれです。『マジやばくね?』っつうレベル?まあ?アメリカで生活している分には、全然必要ね〜し?って感じ?

今回の日本語クラスに大学生は1人だけ。殆どの生徒が1Bのクラスでは1年生、2Bのクラスでは2年生から4年生まで。こういう年齢層の生徒たちに相対する時、一番怖いのはキモい教師とみなされることだ。たった4日間の代講とはいえ、キモ教師の印象を残したくない。

いえ、この話は次回。

昨日やっと点検に来てくれたComcastのテクニッシャンが
ネット環境を調べているその瞬間に大きくクラッシュ(赤部分)した!

2B(日本語2年目後期)クラスでは『げんき』という教科書のLesson 19が終わってLesson 20に入るところだった。19課では敬語を学習したところ。ここではHonorific Verbsとして、いらっしゃいます、ご覧になる、召し上がる、お帰りになる、お読みくださいなどを習う。

そして、Lesson 20ではExtra-modest ExpressionsとHumble Expressionsという謙譲語を習う。つまり敬語は敬意を示しつつ『他者の行動を描写するため』に使うが、謙譲語は同じく敬意を示しつつ『自分の行動を描写するため』に使う。

Extra-modest Expressionsではおります、参ります、申します、などを、Humble Expressionsではお会いする、ご紹介する、いただく、さしあげる、うかがう、などなどを学習する。

授業は15時15分からなので、高校では最終クラス
教室はロックされているので、生徒たちは教室前に座って待っている

でも、日本人でも使い方を誤ってしまうのが敬語、特に謙譲語だろう。この概念を教えるのは教科書に出ている単語と使い方に限定しておく。私自身、人の間違いには敏感なくせに、自分はうまく使いこなせない。だから日本語2年目の生徒が使えないのは当たり前だろう。特にin-groupとout-groupとなると生徒たちには難しすぎる。一応教えるがさらっと流す。

例えばIn-groupの例だ。取引先から鈴木部長と話したいという電話がかかってきた場合、『鈴木はただいま出張しております。』『鈴木はただいま出張中でございます。』『鈴木はただいま出張いたしております。』のうちどれが正解だろうか。私的には1番目がくどくなくて好みだが、3番目が正解なのだろうと思う。

どちらにしろ最初にも言った通り、アメリカで使うことはないのでこれ以上考えないことにしよう。いわゆる?向上心ゼロの人間性、みたいな?

昨日スタンフォードショッピングセンターに新しくできたMiyamotoで
買った桜餅を友人(柏餅)とスタバ(の隅っこ)に持ち込み食べた
私たちのこの行為って
『ハズイ』?

2017年4月28日金曜日

今週学んだこと

月曜日から始めた代講はさっき全て終わった。4日間だけの代講だ。が、今回は新たに学んだことも多い。何を学んだか。

それを明日ゆっくりと書きたい。

代講した高校の中庭
大学の授業は高校の授業が終わる3時過ぎに始まる

忘れないうちに毎日このブログを更新したかったが、なにしろ月曜日の朝9時に突然インターネットに接続できなくなってしまった。カスタマーサービスに電話しても保留にされて、30分は誰も出てこないのがアメリカ。電話をしてください、とオンラインでサポートを頼んだがお昼になってもかかってこない。

カスタマーサービスとチャットをすることにした。チャットは比較的すぐ対応があるのだが、まあ腹の立つことこの上ない。マニュアルを見ながら対応しているらしい。私の地域では今問題が起きているけど、technician(日本語だとテクニッシャンと訳されているが、ほんと?)がちゃんと直しています、午後4時半までには直ります、という返事。

授業は午後3時15分から5時45分。予習はGoogld Slidesでしたいので、どうしてもネットに接続する必要がある。急遽ピーツに行くことにした。

初日の授業が終わり帰宅しても全く接続できない。明日のための予習ができない。私に代講を頼んだ先生は刻々とスライドをアップデートしてくれているから、ネットにつながらない限り確認できない。この〜!コムキャスト!どうしてくれる!

キーシャに個人的な恨みはないけど、
それでももう爆発しそう

またチャットを始める。次のカスタマーサービス係のキーシャは『あ〜、問題はそちらの方にあるようですけど?電源は入っていますか?』などと言うではないか。もうね、キレましたよ。

"You are joking, right?"(冗談言ってるのよね?)と私はiPhoneで打ち込む。そちらの記録を調べてみたらどうでしょう。朝のチャットでは、4時半までに直りますと言われているんですよ。そちらの問題です、と言うとプツンと返事が途絶える。

3分待っても返事がないので、頭から火を噴きながら打ち込む。"Hello? Are you still there?"(まだそこにいるの?)するとI'm still here.(います)なんて返事が戻ってくるではないか。 バチ!!とチャットを切ってWhole Foodsのフードコートに行って予習することにした。

夜9時前のWhole Foods
ここはビールだけが飲めるバーで、
多くの男性がバスケのプレーオフを静かに見ていた

昨夜やっと接続できたネットは今朝になってまた切れてしまった。つまり、月曜日の朝ピーツ、夜Whole Foods、火曜日、水曜日、木曜日はピーツで予習したことになる。

400Calのシナモンツイストよりも、カップの左側に注目
やっと日本で集めたお手拭きを使う時が来たんですね〜

だから、今回の代講でまず学んだことはこれ。

お手拭きにもグレードがあるということ
上から分厚い順に、
進々堂、泉仙、グランスタ、カフェMUJI、PAUL

人間、日々何かを学んでいる。

2017年4月24日月曜日

アナログ人間

明日から4日間日本語クラスの代講をする。昨夜F先生から10時半にメールがあった。M先生が突然今朝日本に発つことになったので代講ができますか、という問い合わせだ。手続きはもうすんでいて、いつでもできる状態ではあったが、やはり緊張する。

ご実家での緊急事のための帰国なので、M先生との引き継ぎもなかなかうまくいかず、明日はいきなり新しいスライドを使っての授業をすることにかなりの不安がある。なにしろ私はアナログ人間なのだ。グーグルドキュメントを使ってチャートを作るのは好きだが、パワーポイントなどを使って授業をしたことがない。白板にマーカーで文字を書く、という方法にしか慣れていない。

M先生からはスライド資料70ページが送られてきた。その内容を見て感心する。今まで自分の教え方に自信がなかった。教科書を使って丁寧に教えている、とは思っていたが、生徒がどこまで理解できているかに関してはいつも不安が残っていた。

M先生のスライドを見ると今までの自分の教え方のまずさがよくわかる。この新しい文法を習得するのはむずかしいだろうな、と思うことが10ページごとに繰り返されている。これなら生徒たちは何度も復習することによって、理解が深まっていくことだろう。

それでもいくつかの資料は明日の授業が始まるまで手に入らないことがわかって、さっきからパニクっている。授業が始まった時点で今クラスでは何が進行しているか、を30秒以内に把握しないといけない。それよりも教室はどこ?すぐわかるのだろうか。無理。無理だ。瞬時に何かを理解することはできない。元々そういう能力に欠けている上、年齢的にもう無理だ。

このところ頭を使う場面というのは、
メニューを見て何にするかということぐらいだったし

と最初っから弱気になっている。教科書、教師用指導書、ワークブックなどを見たり、スライドをもう一度見たりする。が、何から始めるのが一番いいのかわからなくなって、一旦休憩して頭を白紙に戻してから改めて予習しよう、と思っている。

やっぱり印刷したものを見てやっとホッとする

パソコンやiPadでM先生から送られてきたスライドを見ることはできるようになった。でも、教室のスクリーンにちゃんとつなぐことができるのだろうか。それともアナログ教師に付き合ってもらうために、生徒には印刷物を配る方がいいのだろうか。そもそも教室内に大きなスクリーンがあるのだろうか。生徒たちは印刷物を見るより、スクリーンの方がいいのだろうか。

今の若い子たちだ。その方がいいのだろう。

今の若い子

2017年4月19日水曜日

代講の手続き

近いうちにまた日本語のクラスを代講することになるかもしれない。大学のクラスだが近所の高校を使って教える。だから、生徒は高校生と大学生の両方だ。クラスを担当している先生から、もしかしたら代講をお願いするかもしれません、と日本を出る直前メールがあった。先生も介護のために日米往復中なのだ。

今年の京都は桜の開花が遅く、日本を出る前には本当に美しい桜がどこを見ても満開だった。こんなに桜を堪能できたのは初めてのような気がする。

彦根城のお堀に映る桜は圧巻だった

大好きな東本願寺(拝観料がいらないのが主な理由)

4月11日に姉と一緒に関空からサンフランシスコに飛び、曇り空の中を毎日分刻みで動いていたような気がする。なにしろ姉の滞在は11日から15日まで。弾丸旅行だ。だから空港に着いたすぐあとからTrader Joe'sなどのお店を廻り、お土産を買ったり洋服や靴を買ったり、と夕方まで忙しい。

その上毎日3食とも外食。姉をどこに食べに連れて行こうかとそればかり考える。その合間にも税理士に会いに行き、大学に行き代講の手続きを始める。16日に姉をサンフランシスコ空港に送ったあとは、すぐ車を探し始めないといけない。なにしろリースが切れる車を14日に返却したばかりだが、車がないと大学での手続きも一切できない。

こちらは曇り空が多かった

パンがおいしいお店があると言ってたのにまだ連れて行ってもらってない、タンパク質が足りない、ビーフを食べに行きたい、近所の犬友の飼い主たちにお土産を買いたい、洋服と靴がほしい、という姉が満足して帰れるようにしないと、と一日中焦り続ける。

姉を送って行き車のリースの契約もすんで帰宅したあとは、こんこんと眠り続けてしまった。昨日からやっと活動し始めることができるようになったので、大学内のポリスオフィスに行き指紋採取の書類を発行してもらい、姉妹校である他の大学の保健室で診察を受ける。

大学の保健室の待合室
みなさん、ご存知でしたか?
大学の保健室では避妊具が無料で提供されているのを
(左側の椅子の背もたれ後部にあるブルーの袋)
診察を待っている間に2人の男子生徒が取りに来ていた

アメリカの学校でボランティアや教師をするには、結核に罹患していないことを証明しなければならないのだが、日本人はBCG接種をしているのでツベルクリンで陽性反応が出る。だから、胸部レントゲンを撮る必要もある。一つ一つの場所まで往復30キロから40キロ運転する。

手続きに走り廻り5時間後に帰宅した時、気持ちを巻き戻すためにしたことはこれだった。

やはり

2014年4月6日日曜日

最終日

高校で教えていると自分が教師としていかに未熟か、と思い知らされる。今受け持っている生徒は75人だが、生徒一人一人違う人格で違う性格なのは当然のことだ。未熟だから失敗するし、あ〜あ、経験が足りないなあとがっかりする。

水曜日に激怒して教室を飛び出したCも、翌日はあっけないほどいつも通りに戻っていた。こんなに単純にまた明るくなると、悪い点を取った事がかわいそうになるぐらいだ。が、情けをかけてはいけない。ところが、今度は女生徒が牙をむいた。またまた、自分のテストの点が気に入らないのだ。この子も普段は明るく授業中の発語が多い。

代講期間中は親し気に話しかけてくる生徒も、代講が終わったあと『じゃあ、先生元気でね〜』と言ってくれる子は数人しかいない。一期一会なのだ。モールなどで偶然出会うと知らないふりをする子もいる。


授業中に楽しい話をしてあげたり、おもしろいことを言って生徒を笑わせると少し心がつながったような気もするのだが、それは幻想に過ぎないのだろう。その点はやはりアダルトスクールの生徒の方がずっと結びつきができる。高校生はその場では盛り上がっても、教師とのつながりを求めてはいない。

などとひがんで考えていたら、昨日今日、去年教えた男子生徒が3人挨拶に来てくれた。昨日挨拶に来てくれた生徒リーは『先生僕のこと覚えていますか?』と聞いた。顔は覚えているけど名前が出て来ない。それでもその生徒は大喜びで、嬉しい嬉しい、先生が覚えていてくれた、と何度も繰り返す。そしてそのことを他の生徒に言う。


すると今日は他の生徒ライアンが来た。『先生が自分を覚えていてくれた、すごく嬉しかったとリーが言っていたので、自分のことは覚えてるかなあ、と知りたくて。』とニコニコして来るのだ。なんともかわいい。

ライアンからそれを聞いた他の男子生徒がまた来る。この子に関してはジャケットのフードで顔が隠れていて、全く思い出せない。でも、『勿論覚えてるよ!』と言っておいた。満足そうだ。高校生はなんと単純でかわいいことよ、とつくづく思う。

この子たちは知らない。これぐらいのことで代講教師が夜寝る時までそのことを思い出し、反芻しながら安らかな気持ちになっていたことを。

2014年4月3日木曜日

Code Red

また雨。サンノゼは11月から3月までは雨季だ。今年は歴史的な干ばつなので、山火事が怖い。少しでも雨が降って山を湿らせてほしい。


日本の学校では災害時の避難訓練などがあるし、今は地震や津波被害への意識も高まっていることだろう。アメリカでは地震や火事が起きた時の訓練もあるが、もっと真剣にする訓練が侵入者に対する避難訓練だ。

月曜日の3時限目にこの訓練があった。Code Redと呼ばれる。訓練開始の放送があると教室のドアを全てロックし、カーテンを閉め電気を消す。そしてドアは机や椅子をバリケードに使ってブロックし、生徒はその後机の下などに隠れて静かにする。訓練とはいえドキドキした。

が、生徒たちは勿論嬉しくて嬉しくて仕方ないのだ。勉強する代わりにクラスメイトたちと真っ暗な部屋で、くっついてこそこそおしゃべりができる。この生徒たちがいざ実際にこういう事件に巻き込まれたら、震えながら嗚咽するのだろう。想像しただけでかわいそうで守ってあげたい。とはいえ、生徒をかばって自分の命を投げ出せるだろうか。今ならそうしたいとは思うが、いざ銃を持った人間を目の前にしたらむずかしいのだろう。いや、私はもう死んでもいい年齢なのだ。生徒たちには未来がある。

バリケードを作る生徒たち

以前友人が言っていたことを思い出した。中国に、溺れる者は我が子さえ踏み台にして、自分は水面上に顔を出して助かろうとする、ということわざがあるそうだ。生徒を踏み台にはしないと思うが、それでも自分を犠牲にして助けることができるのだろうか。足が震えてしまいそうだ。それとも、そんな時は咄嗟に生徒をかばえるのだろうか。All Clearという放送があるまでの長い長い時間、暗闇の中で悶々と堂々巡りをしていた。

これはちょっと疲れる訓練だったが、今日はもっと疲れる出来事があった。昨日したクイズを生徒たちに返したのだ。アメリカではクイズと呼ばれる小試験があり、その上で大きなテストが何度かあり、期末テストが一年に2度あるクラスが多い。

日本語クラスでは一課ごとにクイズを2つ、チャプターテストと呼ばれる大きなテスト、そして期末テストがある。昨日は日本語2の生徒たちに20点が満点のクイズをした。勿論皆にいい点を取ってほしいが、どうしても何人かの生徒はしっかり理解できていないようで、低い点数になることがある。

このバリケードは弱過ぎる
と警官に言われました・・
不合格です、はい
その中の一人がクラスクラウンのCだった。Cは利発で明るいが、今日はクイズの自分の点数を見た途端に私の所に来た。間違いがどのように減点されているか教えてほしい、と言う。Cに説明したあとクラス全員にも説明した。助詞などの間違いは減点しない、がこの課で大事なポイントを間違っていたら減点している。

Cが聞く。もう一度クイズを受け直すことはできませんか。『クイズに関しては受け直しはありません。』と私が答えると、激怒したCは突然教室を飛び出して行った。勿論授業中教室を出ることは処分の対象になるし、許されないことだ。アメリカではそういう点はとても厳しい。

息子たちが中学生、高校生の時は学校から理不尽な処分を受けないように、かなり予防線をはることに心を砕いた。例えば次男の携帯電話が盗まれた時、すぐ校長に会いに行った。何故なら盗んだ女生徒Rは次男の携帯を使って、クラスメイトに『殺してやる』というメッセージを送ったからだ。

メールを受け取ったクラスメイトから学校に報告があると、次男が処分を受けることになる。停学ではすまない。退学になるだろう。その時点で携帯は盗まれたと証明するのはむずかしいかもしれない。前もって保身をしておかないといけないのだ。

友人の子は先生に叱られたあと、その先生の乗っている車の写真を撮っている所を見つかり、停学になった。これは文句が言えない処分だろう。叱られたあと先生の車の写真を撮るのは復讐計画と見なされて一種の脅しと捉えられる。

日本語は大学のクラスなのだから、こういう時は教師の裁量で処分は決めてもいい。Cはすぐ教室に戻って来た。クラス中が水を打ったようにし〜んとしている。皆Cの激情に驚いてドキドキしているのだろう。が、こんな時Cをなだめようとしても無駄だ。何もなかったようにふるまうしかない。

今日習ったことを順番に生徒たちに発表させたが、Cは自分の順番が来てもこわばったままの顔で何も言わない。『C、発表しなさい。』と静かに言う。が、Cは無視する。3度ぐらい穏やかに繰り返した。一人の女生徒が"I think he is mad."(怒ってるみたい。)と言う。そんなことはわかっちょる。Cは文の半分ぐらいだけを答えて、あとはまただんまりを決め込む。またクラス全体に緊張感が漂う。クラスクラウンのCはまだまだ成熟していないのだ。子供なのだ。

そういえば8年前に同じ高校で教えた時、カンニングをした女生徒がいた。告発したことで胃が痛くなるような日々が続いた。そのことはまた後日書く。

なんと言うか
今日の方がCode Redだったような

2014年3月29日土曜日

TA

やっと晴れた金曜日。今の3クラスにも慣れて準備も楽になった。教えるのは楽しいが、それでも金曜日はホッとする。生活にリズムがあるのはいいものだなあ、とつくづく思う。

授業が終わったあと友人Yとランチを食べた。Yは夜アダルトスクールでもう長い間教えている。日本語補習校でも一緒に教えた仲間だが、Yは教務主任をしていて授業がとても上手だったので、よく見学に行ったものだ。

いつものカフェでランチ
Yと話していて気がついたのは、シリコンバレーで日本語を教えるのは多分日本で教師をするより楽だ、ということ。何故なら日本語クラスを取るような生徒は、比較的安定した家庭の子が多く、いい成績を取りたいと思っている。うちの息子たちを除いては、だが。

さて、今日はTAの話。TAというのはTeacher's Assistantの略で、例えば日本語クラスだと日本人の子がTAになるケースが多い。先生のアシスタントとして白板を消したり、プリントを配ったり、テストの採点をしたりする。ほぼ自動的にAを取得できるので、TAになりたい生徒は結構いる。


日本語クラスには2時限目と3時限目のクラスに1人ずつ、4時限目のクラスには3人もいる。4時限目のクラスのTAは3人とも日本人で日本語をしゃべって育った。うち2人は男子生徒で教壇にあるテーブルに座っている。そしてそのうち1人Hは毎日クラスが始まる頃、皆の真ん前でお弁当を食べ始める。それも日本のお弁当箱に箸箱までついている。

普通アメリカの高校では、日本の物を皆の前で食べる勇気がない子が多いのに、この子は全く気にならないようだ。得な性格だ。何かツルツルすすっている音がする事もある。食べ終わると箸箱にお箸を納める。

通勤バック

こういう子は生徒の中でも強烈に印象に残る。4時限目のクラスは去年教えたクラスなので、一応殆どの生徒は顔を覚えていた。が、印象のない生徒はいるもので、クラスに存在していたことすら全く記憶にない子もいるのだ。4時限目のクラス30人のうち強烈な個性を持つ生徒は数人いた。こういう子たちはすぐ名前も覚えられる。今は3クラスとも殆ど顔と名前が一致するようになったが、数人はどうしても覚えられない。

今日も3時限目のTAと話していた時びっくりした。この女生徒Cは去年私が教えたクラスにいたと言うのだ。1ヶ月近くも教えたクラスにCがいた?必死で思い出そうとしたが、完全に記憶から欠落している。こういう時一体どう言えばいいのか。全く覚えてないなんてとても言えない。

アメリカの高校生活は
この映画 Mean Girls そのまま

女生徒の中でも美人、特別頭が良い子、問題のある子、おしゃべりな子はしっかり覚えている。このCは今日一日中思い出そうと努力したが、やはり無理だ。影の薄い子の一人だったのだろう。

果たして自分はどうだったのだろう、と考えた。高校時代は、もしかしたら影の薄い生徒だったかもしれない。太っていて外見も地味だったし、底辺をウロウロする成績だったし、何もかもがおもしろくないと毎日思っていたので、フレンドリーでもなく明るい印象もなかったかもしれない。

大きな犬にもフレンドリーに挨拶するアプ
強烈な印象を残す?

2014年3月28日金曜日

ワードローブ

昨日も今日も朝から雨だ。でも小雨なのでアメリカの干ばつは引き続き深刻な状態。ただ肌寒い。


やっと3クラスの授業にも慣れて、準備の時間は余りかからなくなった。朝は7時半に起きてラジオ体操第一と第二。顔を洗ってお化粧をする。その一連の作業が終わるのが7時50分。それからコーヒーを入れて朝食。小さなベーグル一つだけではお腹がすくので、最近はフルーツや野菜を食べる。じゃないと、4時限目にはお腹がぐううう〜と鳴ったりする。

8時15分は20分になったら着替えを始める。家を出るのは8時40分だから20分はあるのだが、その間洋服を着ては脱ぎ着ては脱ぎ、で結局ぎりぎりになる。

結局白黒紺グレーばかり
まず、生徒たちに背中を向けて白板に板書するのだから、お尻が露になった洋服は着たくない。余り暗い色は着たくないが、何故か派手な色を着るのは気がひける。


だから、紺、グレー、黒、白のトップが殆どなのだが、ボトムはカジュアルなものしかない。ジーンズをはいていくのは金曜日ならいいだろうが、毎日は気がひける。ボトムは黒系のパンツが多い。黒のトップとボトムを合わせるわけにはいかない。このトップは明るい色だが短い。など考えながら着たり脱いだりしているうちに、時間が過ぎてしまう。


結局イメージ的には同じものばかり着ている。勿論自分の中では微妙に違うが、人が見るといつも同じ洋服を着ている印象だろうなあ。それに毎朝鏡で自分の姿を見てがっかりする。地味なおばあさんが必死でオシャレをして出かけようとしているが、魅力も何もないただのばあさんだ。なのに、色々と着替えては『これにするか、あれにするか。』と考えている。

今朝などハッと気がついて時計を見たら8時43分だった。いくら授業は8時59分から始まるとはいえ、生徒たちは1時限目が8時53分に終わるので、早い子は8時54分には教室に来る。それまでには行っていないといけないだろう。

ちょっと違うか


それにしても日本語2と日本語4のクラスの生徒たちの日本語力の差は大きい。日本語4の生徒の中には、去年教えた時『この子はこのクラスで生き残れるのだろうか。』と心配した生徒も結構いる。しみじみとよくここまで来たね、とほめてあげたい。

この日本語4の30人の生徒がかわいくてかわいくて仕方ない。あと1週間ちょっとでお別れなのが本当につらい。今日は3クラスとも漢字クイズをしたのだが、生徒の中にはクイズのあと、間違った所を色々な理由をつけて正解にしてほしい、と交渉してくる生徒もいる。が、ダメと言うとあっさりと引き下がる。それがまたかわいい。

アメリカでは大きなテスト以外はクイズと呼ばれる。日本語を教える時は、漢字クイズと単語クイズをする。それから言葉がどう変換するか、などを答えさせるクイズなども混ぜる。来週金曜日に2週間の集大成。チャプターテストをする。それまでに遅れのある子を個人指導してでも、どうにか追いつかせたい。日本語をずっと好きでいてほしい。

今日一番嬉しかったこと
オフィスでマーカーを7本ももらった!

2014年3月26日水曜日

ショートデー

サンノゼの初夏は続いている。が、朝は寒い。8時59分からの授業のためには8時45分に家を出れば間に合うが、まだ教室の鍵をもらっていないので毎朝オフィスに『教室を開けてください』と頼みに行かないといけない。だから8時40分に家を出る。

はなみずきが咲いた
8時45分に着いてオフィスに寄っても教室には8時50分に入れる。生徒が来るまでには充分準備をする時間がある。が、今朝は8時45分に駐車場に車を停めると生徒たちがぞろぞろと歩いている。2時限目のクラスに移動しているのだ。一瞬固まってしまう。なんで?

そうだ!今日は火曜日だ。時間割が違う。普段は1時限が58分だが、今日は49分のショートデーと呼ばれる日なのだ。しまった。生徒たちは皆鍵のかかった教室の前に立っている。

火曜日だけは8:50から
それも昨日今日明日は大事な日だ。教育委員会からなのか、大学からなのかわからないけど、とにかく何人もの人たちが高校を見に来て、高校を評価する日なのだそうだ。この評価は内申書に大きな影響を与える。

つまり、私が勤めている高校(息子たちが通った高校)のレベルが査定されるのだ。偏差値にこの評価が加点されて決まるようだ。これによって、この高校で4.0のGPAを修めた場合、どれほどの価値があるのかと判断の基準になるようだ。

冷や汗ものだ。オフィスに走って行って鍵を開けてください、と頼んだ。遅刻したことに対して受付スタッフが『呆れた』というように目をむいて大きくため息をつく。失敗失敗。

このドアの前に生徒が25人
しびれを切らして待っていた
トホホ
初日に比べると昨日は余りいい授業ができたとは思えなかった。授業の成功は『何を習うのか』ということをはっきりさせることにかかっている、と書いた。が、昨日はうまく導入できなかった。

今までは『(本を)読みます』というようないわゆるlong formという動詞を使っていたのだが、第8課では『読む』というshort formを習った。これは色々なシチュエーションで使われる。
  • 友人同士などで話す時。つまりカジュアルな会話で使われる。
  • 『〜と思います』『〜と言っていました』という構文で使われる。
  • 否定形で何かをリクエストする時『読まないでください』など。
  • 『〜するのが好きです』『〜するのが上手です』という構文で使われる。
ピーツで予習する・・・
つもりが、
最近はまっている『カリフォルニアのばあさんブログ』ばかり読んでいた
ところでこのグラノーラスコーンがおいしい!

ピーツのあとはお隣のWhole Foodsに行った
野菜の種類が豊富なのは日本と同じなのだろうが
こういうディスプレイはそそられる

動詞の場合は辞書に載っている形と同じ、つまりdictionary formだが、形容詞や名詞は気をつけないといけない。例えば形容詞でも『かわいい』のようなイ形容詞はshort formとしてそのまま使われるが、『きれい』はそのままでは使われない。こちらの方は『ナ形容詞』と呼ばれて名詞と同じように機能する。『きれいだと思います』というように。

動詞だけにshort formがあるのではない。この部分をはっきりさせなかった。だから、生徒たちは混乱している。え?short formってdictionary formのこと?と隣の子に聞いている生徒の声が聞こえた。そうだ、まずは導入に時間をかけてこれから学習することを明確にすることが大事なのに、ついつい動詞のshort formだけを先走って説明してしまった。

だから今日はshort formとはどんなものか、どういう時に使われるかを説明したあと、何度も何度も使い方を練習した。すると今度は生徒たちはあちこちであくびをしている。しまった。今度は退屈になったか。

なので、ここで眠気覚ましのとっておきの話を一つする。一気に生徒たちは目が覚めたようで話に加わってくる。良かった。これでどうにか今日はshort formを理解してもらえそうだ。

眠気覚ましに何を話したのか?

教室の一番後ろから教壇を見たところ
スミマセン、忘れました。

2014年3月22日土曜日

OMG!

さて、授業が始まる。2時限目のクラスは8時59分からだ。高校は家から車で5分のところにあるので、8時45分に家を出れば教室に入って準備する時間もある。楽勝の通勤だ。

が、今朝は8時半に家を出てオフィスで教室の鍵、日本語の先生から託されたワークシートなどを受け取る。去年代講した時はワークシートやテストがなかったので、自分で作るのに多大な時間を要した。これを受け取っておくとかなり準備が楽になる。

教室に入り書類を見て青ざめる。日本語4の方は第16課のワークシートやテストが入っているではないか。確か電話で話した時先生は17課と言った。もしかしてこれから2週間教えるのは16課?夕べ友人Oと泣く泣く別れて早く帰宅して予習した17課ではなく?

シーンとした静寂の中で、冷や汗をかきながら初めて見る16課を教えるわけ?などと考えていたら、12月に家庭教師をした時の生徒ジュリーが教室に入って来る。私が代講をすると噂を聞いて挨拶に来てくれたのだということ。でも自分はもう日本語のクラスは取ってないけど、と満面の笑みを浮かべている。12月のジュリーの状態ではパスするのは無理だったが、別に気にもしていないようで安堵する。

まさにこれ

さて新しい教師が教室にいる時、生徒たちはその教師に少しの好奇心、不安を持つ。それが表情に表れている。特にこのクラスにいる生徒たちには、先生の存在は代講であっても大きな意味を持つ。日本語クラスは大学のクラスなのでダブルクレジット、つまり高校のクラスなら1年2学期で5単位を取得するが、このクラスでは10単位を取得する。

カリフォルニアの高校に通う生徒たちはUCと呼ばれる州立大学を第一希望とする子が多い。これはUniversity of Californiaの略でカリフォルニア大学は10校ある。バークレー、デイビス、サンタクルーズ、サンタバーバラ、リバーサイド、アーバイン、ロサンジェルス、サンディエゴ、マーセドだ(サンフランシスコ校は大学院のみ)。


カリフォルニアの高校に入学すると、オリエンテーションではまずUC入学を目指して何が必要かという説明がある。大学の合格基準は高校で修める成績(GPA)、ボランティアなどでどれだけ地域に貢献したか、高校在学中に何を達成したか、全国共通テストSAT、そして論文だ。特に注目されるのはGPA。UCに合格するにはこれが最低でも3.0必要だ。が、これは大学が定める基本的なラインで、大学によって違うが実際には最低でも3.4以上は必要だ。つまりB平均ではUCに合格できないというのが高校生の共通理解だろう。

ダブルクレジットの日本語クラスでAを取得する、というのは生徒たちにとっては死活問題だ。以前このクラスで学期末、総合79点の成績でC+をつけた生徒が目の前で泣き始めたことがある。これには参った。が、この生徒に取っては未来が剥奪された瞬間だったのだろう。少なくともこの子はそう感じたのだろう。泣きじゃくる生徒を前に途方に暮れたことがある。

生徒がいい成績を取るには、教師の教え方も重要だしそのための日々の努力はかかせない。いかにしてすんなりと新しい文法を導入し、興味を持たせ、今まで学習したことに繋いで行くか。責任は重大だ。


クラスクラウンというピエロになってくれる生徒が一人いれば、皆発言しやすくなる。教師というのは生徒を集団で見るから、一人一人の個性がよくわかる。嫌われる子、いじめられる子、好かれる子、親にウソをつく子、異性に人気のある子などなど見えて来るのだ。

2時限目のクラスには最前列に座っている男子Cがクラウンだ。合方として充分使える。授業は今までの復習から始めた。Te-formだ。行って、見て、食べて、などを使って作文ができるかどうか少しずつ復習する。やはり『て』がまだちゃんと使えない子が多い。クラウンCがTe-formの歌をうたってくれる。クラスの雰囲気はどんどんほぐれていき、皆ちゃんと発言する。よし、このクラスはうまく行くぞ。

3時限目は静かなクラスだ。復習の間も皆シーンとしている。が、見つけた。ニヤニヤ笑いをする男の子Aだ。隣の席のJと仲良しコンビらしい。Aはハンサムで陽気。つまり女の子にモテるタイプだ。Aがニヤニヤしながら発言すると、周囲の女の子がさざめく。よし、このA+Jコンビを使えばクラスに活気が出る。このクラスも大丈夫。

4時限目は問題の2年目クラス。が、このクラスは去年日本語2で教えた生徒ばかりなので、皆が歓迎してくれた。まずは自分の名前を覚えてくれているか、と皆が質問する。実は覚えているのはハンサムで明るいクラスクラウンだったA(こちらも頭文字はA)だけだ。必死で記憶をたぐり寄せるが他の子たちは誰も思い出せない。ハンサムな子を見て嬉しそうにする女生徒と同じレベルか?いやいや、クラウンは記憶に深く刻まれるものなのだ。

あれから1年たったけど皆日本語はかなりできるようになった?自分のレベルを客観的に見て5段階の何か教えてくれる?と5段階を板書する。まず一番下に5と書いた。5 Very wellそして上に向かっていくに従って数字は減って行く。4 Well、3 so-so、 2 badと書いていると、皆が自分は3だ、とか4だ、とか言う。1OMG!と書いたら生徒たちは爆笑した。

こんな感じ


OMGというのはオーマイゴッドの略で、イメージ的にはこういう感じ。☞このクラスは乗り乗りだ。16課だろうが17課だろうが大丈夫。それにラッキーにも16課は去年の代講で教えた所だ。一度教えているから生徒はどこでつまずくか、もわかっている。授業の進行の仕方はわかっている。

この課では『〜あげます、〜くれます、〜もらいます。』をまず習う。これは例えば『病院に連れて行ってあげます。』というような使い方を教えるのだが、生徒たちの中には『くれます』『もらいます』で混乱する子が多い。だから、『あげます』をじっくり教えたあと『くれます』に移行する。『もらいます』は『あげます、くれます』が完全に理解できてから始めないといけない。

まずこれを見てください、とメアリーさんがお風呂に入っている絵を白板に貼ると男子生徒たちが大喜び。そんなにも幼稚だったか?高校生、とびっくりする。まあ、それもそうだ。この子たちはまだ15歳〜17歳なのだ。


お風呂に長く入り過ぎたせいか、メアリーさんは風邪をひきました。I will take Mary to the hospital.を和訳できる人、と聞くと何人かが挙手する。メアリーさんを病院に連れて行きます。と訳す。

さあ、今日習うのは誰かのために何かをしてあげる時に使う言い方、この場合だと『連れて行ってあげます』ですよ、と使い方を導入する。皆過去1週間を振り返ってください、友人、家族、など周囲の人のために何かをしてあげましたか?と聞いた。数人が答える。それを『〜あげました。』を使って変換させる。他の生徒に今度は三人称で変換させる。

高校生を教えるのはアダルトスクールで社会人を教えるのとは違う喜びがある。高校生はまだまだ子供なのだ。日本語クラスには大学生も数人いるが、大学生と高校生の成熟度の差は大きい。だから幼稚な高校生はかわいい。2週間みっちり教えるぞ!

私的には毎朝こういう気分