2022年11月30日水曜日

老後はどこ?議論再燃 35 妄想老後生活 @ 新橋

垣谷美雨著「女たちの避難所」では、リアルな避難所生活の著述が興味深かった。


東北地震で家を失った方々は、過酷な避難所での生活を経て、仮設住宅でもプライバシーのない毎日を過ごす。


生き延びた方々の、その後の状況を知ることは大変興味深い。


中で主人公の50代の女性が上京したおり、「東京の女の人は一人でレストランに入るのを知ってたまげた」とつぶやく。



私も東京を訪れるようになって、一人での外食が平気になった。


ちょうど20年前(2007)のことだ。


当時東京に滞在する時は、銀座、新橋界隈のホテルに滞在したものだ。



が、まさかその新橋に自分が住むようになるとは、夢にも思わなかった。

早朝銀座を散歩したりする


新橋から汐留方面、イタリア街もお気に入り


私が住むマンションは、東京メトロ銀座線新橋駅より徒歩8分のところにある。


2005年にできたマンションだから、現在築22年。


1LDK、40㎡、9帖のLDKと5帖足らずの寝室。


賃料、管理費・共益費込で18万6000円(注:2022年相場)。


当然のことながら、近所にはコンビニが星の数ほどあるし、肉のハナマサで飲料水や保存食を買う。



朝ごはんは、ルノアールでモーニングを食べたりする。


サンドイッチ、ゆで卵、コーヒー、スープ、食後のお茶で
760円に諸外国人はびっくりするだろうな


さて、今日は外苑のイチョウ並木を見に行くことにした。


日中は混むので、早朝6時に出発。


新橋から外苑前までは銀座線で乗換なし9分。

外苑前駅では地上に上がるエレベーターが
わかりやすく設置してある


浅草までも乗換なしで13分。


乗り換え出口案内にもイチョウの葉が


このイチョウ並木は、昔から何度も何度も見に来たものだ。


が、今日は新鮮な発見があった。




イチョウの木が美しいのは、葉っぱの形状によるものなのだ。


あの葉の形の隙間を通してこぼれる陽の光、これがなんとも言えない美しさを形作る。




新しい発見(周知の事実?)に幸せになりながら帰路につく。



そして洗面所で手を洗いながら思う。


バーコードの隙間から見える地肌が
なんとも言えない美しさを作ってくれないものだろうか

2022年11月23日水曜日

老後はどこ?議論再燃 34 幸せな毎日にしよう

フォーブスJAPANによると、世界幸福度ランキング2022において日本人は54位、先進諸国では最下位だそうだ。


一人あたりの国内総生産(GDP)、社会的支援、健康寿命(客観的ウェルビーイング)に関してはランキング上位国と大差ないのに、人生の選択の自由度と他者への寛容さの数値(主観的ウェルビーイングが目立って低い。


ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に満たされた状態という意味だ。


日本人の重要課題は、自分の人生を自ら自由に選択できていると実感できること、そして立場や意見の違いに対して理解を示し合う他者への寛容さ、の2点であろう、という結論だ。



年を取って振り返ってみると、自分はなんと他者に対して寛容ではなかったのか、と思う部分が多い。


寛容であることで、幸福度が上がるなら、寛容になれるよう努力したい。


周囲の人たちと良好な人間関係を築きたい。


とはいえ、以下のような人とは、疎遠にすることもやむを得ないと思うようになった。


  • 自己主張の強過ぎる人
  • 他者への依存心が強過ぎる人
  • 常に誰かを批判している人



自分自身も、このカテゴリーに陥りがちなので、そんな自分を疎遠にしたい(?)。



さて、ここしばらく心に重くのしかかっている案件があり、日本に行くことをやめるかどうかかなり考えた。



が、短期間だけでも行ってくることにする。



ぎっくり腰かと一時は心配だったが、一歩手前の腰痛だったようでどうにか90%治った。



なので今朝入国手続もすませた。







結構時間がかかる





日本にいる間気になる案件がどう転がっていくのか。



考えると落ち着かないが、とりあえず老後のためのリサーチをしてこようと思う。



そして次回のブログでは、東京のどこかの街から妄想老後生活を発信したい。




姉が最近知り合った90代の女性は、年上のご主人と住む老人ホームから活動的に出かけ、頭はとてもクリアだということ。



私もあやかりたい。



今でさえクリアには程遠い自分の頭が今から10年後クリアであるとは思えないが、少なくともポジティブでいられるように努力しよう。



とにかく、笑うのだ。



明るい老後を信じるのだ。



まずは、朝ごはんの時から毎日笑おう

2022年11月17日木曜日

老後はどこ?議論再燃 33 ぎっくり腰?

中間選挙の報道を見るために、8日から数日間テレビの前にあるソファに座ることが多かった。


そのうち風邪の状態が悪化して、朝晩の咳がひどい上に、結膜炎にもなった。


クリニックに行ったのが12日。



その後風邪は一進一退なのだが、テレビの前でソファに座ったり寝転がったりしているうちに、腰を曲げていることが多かったらしい。


一昨日14日の夜、ソファから立ち上がらろうとしても立ち上がれない。


このまま立ち上がると激痛が走り、そのままぎっくり腰になるな、と予感した。


私自身は今まで一度もなったことがなかったが、周りでは半数以上の友人が以前かかったことがあり、本当に辛いと聞いていた。


ここで下手に動いたらゴキッといくな、と予感したのでそろそろ立ち上がるのに20分。


その後2階の自分の部屋に移動するのに10分以上かかった。


これで、下手に今晩トイレに行ったりしたらぎっくり腰になるな、と思い急性期のエクササイズの仕方を探した。


YouTubeでこの動画を見つけてすぐしてみる。


これが効果あったのかどうか、ヨチヨチと歩けるようになり、ベッドに入った。


そして、その夜に限ってトイレに4度起きたが、どうにか動けることはわかった。


15日は違和感を持ちながらも80%普通の生活ができたが、今日16日はまた爆弾をかかえているようだ。


来週日本に行けるのかどうか。


多分行けるとは思うが、100%の自信はない。

一日おきにコロナ検査キットでテストして陰性を確認する


この一連の出来事からの悲壮感で、自分が身体に問題が出た時介護を受けるとしたら、どこで誰から受けるのだろう、と真剣に考えるようになった。


今はまだ概ね健康で動けるが、介護が必要になった時のことはシミュレーションを重ねておくべきなのだろう。


動かねば、と思いながらもYouTubeでぎっくり腰の治し方、を見ているうちにこんな曲がポッと出てきてしまって、色々なバージョンを聞いている。


この曲、「22才の別れ」は私が大学生の頃、誰も彼もが夢中になっていた。

これは自分のための曲だと思っていたあの頃


男子たちはこの曲をマスターするために、時間があればギターを弾いていたものだ。


一日に何度もお風呂入りながら
感情移入しながら聴いとります
(そして動いてない!)

2022年11月11日金曜日

老後はどこ?議論再燃 32 年金生活 ⑤

ビジネス・インサイダーのニュースによると、アメリカのミレニアム世代とZ世代が、退職後必要なお金は300万ドルである(約4億5千万円)と、ボストン大学の著名な経済学者が警鐘を鳴らしているそうだ。


つまり私の息子たちはミレニアム世代だから、これからせっせと貯金して300万ドル貯めないといけないらしい。


二人共若い時から投資をしているので、ある程度のお金は貯まっているということだが、そんなものでは追いつかないだろう。


日本ではどうだろう。


姉は国家公務員として40年ちょっと働いたので、年金はある。


悪くない年金額だが、それでも毎月何万円も預金から崩しているということ。


私が日本で正規雇用で働いたのは、大阪本町の貿易会社で社長秘書として3ヶ月のみ。


だから年金は、ない。


25歳、写真は台湾出張時

ファイナンシャル・プランナー岩崎淳子さんのコラムから、少し抜粋させていただく。


アメリカで、「He has a good pension.」というと、企業やお役所などに長く勤めたため、恵まれた年金が出るということを意味します。しかしながら、このペンション、ここ30年間くらいで急速に姿を消しました。大企業が軒並み確定給付型(ペンション)から確定拠出型(401(k)など。企業は企業負担分として決められた額を拠出するのみ。将来いくらもらえるかには関知しない)に乗り換えたからです。


大多数の人にとって年金といえば、ソーシャルセキュリティ年金のみになります。


アメリカの都市部での収入の中央値(メジアン。2019年データ)を見ると、最も高いのはシリコンバレー地区の$130,865ですが、まあそのあたりは断トツすぎるので参考にならず、もう少し「ふつうな」都市部として、例えばコロラド州ボルダー地区とか、カリフォルニア州サンディエゴ地区とか、ニューハンプシャー州マンチェスター地区などを見ると、収入の中央値は$85,000程度です。例えば、この中央値でソーシャルセキュリティ税を払い続けたとすると、67歳に年金受給を開始するともらえる額は$2,431(月額)です。


アメリカでソーシャルセキュリティを
受給し始める年齢別の割合


例えば67歳の夫が$2,431もらえたら、主婦である67歳の妻は$1,215を配偶者として受け取れます。月額合わせておよそ41万円相当です


多くの場合ソーシャルセキュリティに加え、確定拠出制度(401(k)など)やIRA(個人リタイヤメント口座)で資金準備をすることになります。


アメリカでよく言われるのは、退職する前の給料の80%程度を老後の年間生活費として見据えるというものです。そこからペンションやソーシャルセキュリティ年金の額を差し引いた分が準備しなければならない年額です。先ほどの都市部の収入中央値$85,000であれば、この80%である$68,000が老後の年間生活費。このうち、夫の年金$2,431と妻の年金$1,215を合わせた年間年金総額$43,758を差し引くと、$24,242が一年で足りない部分です。


これを生涯カバーするためにいくら貯めればいいか……なのですが、簡単な目安としてこの額を4%で割るという計算法があります。その結果が退職時持っていなければならない額になります。このケースでは$24,242÷0.04=$606,050となります(6,900万円程度)。これはあくまで中央値での計算なので、広く一般には当てはまりませんが、こんなところから都市部での中流の上の層では、老後資金$1ミリオン(1億1,300万円程度)は一定の目安といわれています。日本の数字と比べて大きく感じるのは、アメリカの都市部の生活費の高さとインフレ率のせいだと思います。 (以上岩崎淳子さんのコラムから)


では、シリコンバレーの収入の中央値で計算してみる。


130,865 x 2,431/85,000 = 3,742


3,742 + 3,742/2 = 5,613 


130,865x 0.8 - 5,613 x 12 = 37,336


つまり1年で足りない生活費は$37,336ということになる。


この額を4%(前述の足りない年金額を4%で割ると、預金目安額が出るという計算法)で割ると、$933,400。


つまり、シリコンバレーに住んでいると、年金以外に$933,400を貯蓄として持っていないといけない。


つまり、11月10日現在の為替レートを141円で計算してみると、ざっと1億310万円あまり。


いや、実際のところ多分これでは足りないと思う。


やはり我々の世代では$2ミリオン(約3億円足らず)が必要なのかもしれない。


そういえば、先月まで利率が9.6%の国債が売られていた。



少し買いたかったのだが、なんでもギリギリになるまでしない私は、10月25日にオンラインで登録しようとした。


締切は10月28日。


どんな時間帯にアクセスしようとしても、もうサイトがクラッシュしている。


そりゃそうだ。


10年で2倍になるんだもんね。


1万ドル(141万円)買えば、10年後には300万円近くになっている。


結局買うことができなかった。


大失敗!


日本でも昔はこういう時代があったなあ、と思い出す。



とにかく、2週間後からの日本で、老後生活をリサーチしてこようと思う。

秋の空に飛行機
12/12からサンノゼ空港ー成田間の格安航空ZIP AIRが営業開始


円安のため、レールパスの値段がとんでもなく安くなっている。


グリーン車でこの値段。



が、これを買うと、とことんJRを使え!となって自分を苦しめることになるので、やめておくべき?と思案中。


これで充分実証済み

2022年11月6日日曜日

老後はどこ?議論再燃 31 ワクチンと風邪とお茶漬け

突然寒くなって、風邪をひいてしまった。

一応カリフォルニアでも紅葉はきれいなんである


とにかく近所に住む孫たちが、幼稚園と託児所に行っているが、手洗いを徹底している託児所とはいえ、ウイルスをもらって来るのだろうか。


アキは火曜日からずっと風邪の症状で、託児所を休んでいる。



東京よりも寒い!


私は昨夜から喉が痛い、寒気がする、だるい、という典型的な風邪の症状。


3日前に、インフルエンザの予防注射を受けたばかりだった。


近所のスーパーの薬局で注射の予約をしていたのだが、65才以上は普通のワクチンより4倍の強さのが打つことができますよ、と窓口で言われた。


この65才以上、という言葉で混乱。


先週65才以上が受けることのできる肺炎予防の注射、Pneumococcal conjugate vaccineを打ったばかり。


どうしますか?65才以上の4倍の強さのワクチンにしますか?それとも普通のワクチンにしますか?と重ねて聞かれる。


え〜っと、もうこの前名前は忘れたけど、肺炎の予防注射なら打ったんですが・・・と言うと、薬剤師さんの顔に???マークが灯る。


Pneumococcal conjugate vaccineを打ちました、と言えば話は通じたのだろうが、そんな英語が出てくるわけもなく・・・


自分で決めるしかない。


私の頭の中で「肺炎のワクチンは球菌?菌?インフルエンザはウイルス?ということは違う注射?」と慌ただしく考えが巡る。


同じ注射を2度打つわけではないよね?


結局薬剤師さんも困ったままなので、「いいです、普通の強さのワクチンにしてください。」と4倍の強さのワクチンはやめた。


こんな時、老後アメリカで生活できるのだろうか、と心配になる。


あとで、考えたら4倍の強さのを打っておけば良かったのだ。


朝は仕方ないので、冷凍庫に入っていたベーグルを食べた。


コロナ検査もメニューのうち


晩ごはんは冷凍しておいたご飯に、おうすの里の梅干しとたくあんでお茶漬け。


お箸を使う気力もなく、スプーンで食べるのがなんだかわびしい。


老後シェアハウスで一緒に暮らしてくれる人募集中です

2022年11月2日水曜日

老後はどこ?議論再燃 30 年金生活 ④

近所にハロウィーンの夜楽しい地域がある、と去年その地域に行った次男家族から聞いていた。


なので、昨夜彼ら(次男夫婦、孫2人)と一緒に5人で訪れてみた。

昨夜は驚くほど温かい夜だった


広い道は両側に車が停まっていて、遠い地域から多くの人がキャンディをもらいに来ているらしい。


警察まで出動するほど人が集まるこの地域(と言っても渋滞するわけではない)。


左端には運動会などで使われる屋根だけのテントが張られ、
行き交う人々にお菓子や飲み物を支給している家族もいた


どの家も飾り付けと置いてあるキャンディの種類で、余裕のある家だとわかる。


数億の価値がある家なのだろうなあ、と美しい家々を見るだけでも楽しい。


中でも一軒の家では、芝生の上に置いてあるテーブルを見て驚いた。



なんと、数百袋のチョコレートやキャンディが置いてある。


それは最低でも一袋$1(148円)はするものだとわかるが、積み上げられた数に圧倒された。


1、2時間前から人が集まっていたとして、残りの数がまだこれだけ(300袋ぐらい)あると考えると、少なくとも最初は500袋以上あったのだろう。


見張る人もいず取り放題?と思ったら、存在感の強くない白髪の婦人が、テーブルから5㍍ほど離れた所に座ってニコニコしている。


その姿は90才前後だろうと思えた。


見張るより、子どもたちが喜んでキャンディを持っていく姿を、眺めていたいだけなのだろうなと思う。


次男たちが用意しておいたキャンディもなかなか立派なもので、さすが現役世代、年金生活をする世代には、こういうタイプの贅沢がなかなかできない。


このキャンディをバケツに入れて家の前に置いておくが、
皆ちゃんと一個ずつしか取っていかない


家を出ると走っている車は圧倒的に電気自動車(EV)が多く、シリコンバレーの意識の高さを実感する。

昨日は目の前を走る車3台全てがテスラだった


そんな中、たまたま見つけた記事を読んで、危機感が高まっている。


それは都市部の中流の上の層では、老後資金(年金以外の預金)$1ミリオン(1億4800万円)が一定の目安という文だ。


次回はこの記事と、アメリカの保険、年金のことなどを掘り下げたい。



しかし、夫が退職して以来、収入が企業年金のみになったので、私の中ではお金に対する危機感が今更だが、ふくらんでいる。


お金のこと、年金のこと、何もかも知らなさすぎた。


Whole Foodsの芋で作った焼き芋が美味しいとか、
そういうことは詳しいのにね