2014年7月29日火曜日

杏仁豆腐

また火曜日が来た。



1週間が過ぎるのが本当に早い。



今回の日本滞在は本当に楽だった。



介護など何もしていない。



ただただ父の話し相手をしてあげただけだ。



去年の今頃と毎日比べてしまう。



去年はこのままでは自分が先に死ぬな、と危機感を持っていた。



なのに、今の父は毎日穏やかな表情をしている。



いつまで続くのだろうか。

白い玉を持つ父
玉は全然飛ばない


10時からのわいわい広場で父は玉入れを楽しんだが、1年前と比べると本当に身体機能が低下したのがよくわかる。



ついこの前まで老人ホームのイチローと呼ばれていた(誰から?)父とは思えないほど、ネットに玉が入れられない父。



わいわい広場で玉を一緒に拾ったり、皆に配ったり、椅子の移動を手伝ったりしているうちに疲れてしまった。



一時間ほど父と話したら、京都駅にランチを食べに行こう。

今日は大盛況
暑かった


せっかくわいわい広場に一緒に行ったのに、父は私がいたことも覚えていない。



車椅子を押して帰ったのに、父はそのことも認識できていない。



話しているうちに、突然「あんたいつ帰ったん?」と言う。



2週間ちょっと前、と応えるとびっくりする。



「あんたはどこに住んどるんかのぅ」と父が言う。



娘がアメリカに住んでいるということは父の誇りだったのに。



「アメリカ」と応えても今日は「ああそうか。」と思い出すわけでもない。



それどころか、「アメリカに住む者は家族にはおらんが・・・」とまで言う。



1時間ぐらい話したが、今日は混乱したままだ。



孫がいることも勿論思い出せない。



こうして認知症が進行するのだったら、もう毎月京都に帰って来ることも必要なくなるのだろうか。



それはホッとするような、悲しいような。



でもやはり悲しみの方が大きい。



さて、ランチには先週食べたこけこっこの杏仁豆腐がどうしてもまた食べたい。



だから、伊勢丹の10階に上がりまた同じものを注文した。



今日は先週よりは少し景色が見える。



それでも真夏には富士山がきれいに見えないように、京都の空気ももやっているのかもしれない。

つくづく清水寺の舞台は大きいなあと思う


先週と同じランチセットを注文する。




その後メニューをゆっくり見ると、もっともっと好きなもののセットがある。



大体今日は濃いそばつゆの抹茶蕎麦なんてほしくなかったのだ。



ちりめんご飯に小鉢なんてこっちの方が良かった〜〜。



ショック。



とおばさんはうるさいのだ。



ま、でも、一番ほしかったのは杏仁豆腐だし?



このセットには杏仁豆腐はついてこないみたいだし?

ああああああああああ