2021年4月30日金曜日

隔離生活最終日 愛宕神社と紅鮭がゆ

遂に14日間の(到着日含めて15日間)自主隔離最終日が来た。


毎日午前11時過ぎに来る厚労省からの健康確認メールも今日が最後。





今日もしっかり「今どこ?」と来たので、まだ「東京におるし」と返事した。


お知らせ機能をオンにしていても、着信音はしないので
見逃すことが多い

東京では好きなパン屋さんやレストランが全部営業停止している上、 電車やバスに乗って出かけることもできないないし、で2週間の後半は長く感じたが、遂に終わった。

銀座ユニクロなどは生活必需品!?らしく、ちゃんと営業しているのだ


明日京都に移動する新幹線の中では、用心のために飲食をしないつもりだ。大好きな東京駅の駅弁も今回は我慢。


京都に着いてからもしばらくは実家には泊まらず、ホテルに滞在することにした。


それよりもこういう有楽町高架下の小さなお店が生き残れるのかが心配


そもそも実家は京都市内とはいえ、一番近いコンビニまで徒歩12分(帰りは16分)かかる。もはやコンビニと呼ぶよりはインコンビニと呼んだ方が良さそうだ。


いや、アメリカでの生活を考えると、歩いてコンビニに行けるだけで感謝感激である。この緊急事態宣言下、どんだけコンビニにお世話になったことか。


が、私が東京のウイルスを運んで来たかも、と姉を心配させたくないので、1週間は実家に帰らないことにしたわけだ。





さて、今日が東京最終日(5月に戻るが)ということで愛宕神社にお参りしておくことにした。



階段1段目から一番上まで登るのに何秒かかるのか調べることにする。

今日は連休中のせいか人も多かった

一番上から下を見たところ

52秒だった


いつもここでくつろいでいる白猫

下りの階段も結構急勾配


神社のあとは夕食を買いに行くことにした。胃痛はほぼ治ったが、まだデパ地下弁当を買って食べたらヤバいかも、という状態だ。


お粥生活2日目の昨日は、ナチュラルローソンでふぐスープ仕立、というのを買った。メーカーも創業明治四年萩・井上と書いてあり、なんだか「由緒ある料亭が作りました」感が漂っている。


紅鮭がゆ98円に比べると216円、と高いが、美味しい(という噂の)ふぐスープ仕立なら紅鮭より美味しかろう(ふぐ食べたことない)。


ヨシ、お粥で216円は痛いがこれも経験。一度試してみよう!と清水の舞台から飛び降りた気持ちで買う。


昨日の夕食



が、味が上品過ぎて私にはちょっと物足りない。


だから今日はまた一昨日買ったファミマの紅鮭がゆにすることにした。味の素KKのものだから、化学調味料・・・?と思うと少し怖いが塩分が濃い目のせいか、なかなか美味しいのだ。


98円という値段も嬉しい。


愛宕神社のそばにあるファミマに行くが、紅鮭がゆはない。


虎ノ門界隈のファミマ数軒を廻ってみる。



が!


どのファミマにも紅鮭がゆはない!!



そうか!!98円で買えるあの紅鮭がゆ!


あれはレア物だったのかっ!!!



急いで新橋駅近くにあった小さなファミマに向かうことにした。


「確か一昨日買った時、あのファミマの棚にはあと2つしか残ってなかった。あのあと誰かが買ったとしたら、もう残ってないかもしれない。もう二度と食べられないものかもしれない。」と脳内イメージは、二度と食べられない美味しい紅鮭がゆ、と膨れ上がっていく。


焦る。


が、棚にはそのまままだ2袋残っていた。



よっしゃぁ!残っとるわ!



セルフレジで支払いをして、Apple Payのチャリーンという音を聞き、満足感に浸りながらホテルに帰る。



部屋に帰り袋から出した時、レシートがハラリと一緒に落ちる。


見ると、なんと214x2で428円と出ているではないか。



袋の左上に出ている98キロカロリーという文字、これが頭の中では98円として登録されていたらしい。


レトルト粥に214円!?


愕然とする。


私のケチポイントはまだまだありそうだ

2021年4月29日木曜日

緊急事態宣言発令下の隔離生活

 毎日夢のように楽しい生活を送っている。



ホテルから一歩出ると高層ビルが並び、都会生活を満喫できるし、


Uber eatsの配達自転車は、ここ虎ノ門で初めて見た



ご飯は好きなものを歩いて買いに行けるし、


先日グッドアイデアを思いついた
お弁当大きめ1個買っておいてお昼と夜半分ずつ食べること


お昼に全部食っちまったがな


孫たちから離れているので、子守の手伝いをすることもないし、


先週は新幹線や山手線をヒロに見せながらFaceTimeをしたら、
20分でデータ通信量1GBを使うことを発見


テレワークで一日中家にいる夫に、昼ごはんも作るべき?と悩む必要もないし、


たまにスーパーで食べ物を買うが、やはり塩分はキツイと感じる



コンビニだって、こんなにオシャレだし、



虎ノ門ヒルズのアーバンファミマ


誰かが私のことを24時間心配してくれてるし、


ありがとう〜、厚労省の皆さん!



私はほとんどホテルの部屋にいるんですが?



って・・・


本当はかなり気分はネガティブになっている。


今京都から「今ここ」と押すと警察がドアをノックするのだろうか。


で、あなたの氏名を公表します、と言われるのだろうか(宣誓書には隔離生活規制に違反した場合、氏名公表の可能性もある、と書いてある)。



今月19日から、入国に際しての陰性証明書は厳格化したということ。


まあ、陰性証明書に関しては、もしかしたら本当にいい加減な証明書を持参する入国者(特にアメリカ人)もいるかもしれないし、厳格化したいのはわかる気もする。皆さん、気ぃつけてくださいね〜。


が、位置情報に関しては入国の際宣誓書を提出しているのだから、公共交通機関は使わない。信用してくれや、と思うが、仕方ない。


5月1日からはこんな入国規制も追加される、という情報がIACE旅行代理店からメールで届いた。





でも、ここまで感染が拡大しているのに、オリンピック・パラリンピックを開催するつもり?で、その前にとってつけたみたいに緊急事態宣言?それもお酒を提供するお店は休業せざるを得ない。失業者も増えてしまうのではなかろうか。


近所のメキシカンを食べに行ったら(テラス席がある)
テイクアウトのみだった


しかも、オリンピック関係者が日本に入国する際の水際対策としては、陰性証明書は出国前96時間以内の検査ならオッケー。移動先や移動手段を記した活動計画書と計画書を遵守する旨の誓約書を提出してもらう、ということだけ。


その上、オリンピック・パラリンピック組織委員会は大会期間中、医療人員として看護師500人の派遣を依頼しているということ。もうムチャクチャではないか。


こういうニュースを見ていると、アメリカもアメリカだが日本も全てバラ色ではないのだな、と感じる。当然全てがバラ色の国ではない、とわかってはいたが、ここ数年不幸な老人も増えたような気がする。そこここで喚く老人(主に男性)を目にする。これはコロナが原因ではなく、その前から感じていたことだ。


画質は悪いが、これが姉が毎日食べている食事内容だそうだ


介護の問題、年金の少なさ、報道自由度の低さ(2021年は世界180カ国のうち67位)、貧困問題、子どもたちの精神的幸福度は世界先進国38カ国の中で37位。


いやいや、そうは言っても医療費が払えなくて破産するわけでもなく、銃乱射事件で殺される可能性もほとんどない日本。人々は親切で民度が高い。


なのに、こうしてだんだんネガティブな気分になっていくのは、理由があるからだとわかる。


友人にもなかなか会えず、隔離生活12日目に入り寂しいこと。しかも緊急事態宣言発令で、いつも行くパン屋さん(ル・プチメック、The City Bakery、ジャン・フランソワ)はほぼ全店休業中。


楽しみがない!


友人と会ったのは一度だけ
テラス席のあるお店はこういうメニューのところばかり


とはいえ、好きな食べ物は持ち前の嗅覚(?)でちゃんと見つけてくる。


日々のお弁当、テイクアウト、いちご大福やら芋ようかんやら、濃いコーヒーなどの暴飲暴食。年齢も年齢なのに、そして元々胃が弱いのに、塩分たっぷりのものばかり食べていたら・・・



遂にこういう食生活になってしもた

2021年4月22日木曜日

ケチポイント

 あなたのケチポイントはどこですか?


は?


ケチポイントって?



はい、ごもっともです。これは私が造った言葉で、あなたがケチるところはどこですか?という意味です。



これは家族内でも色々ある。



その中でも、夫。



夫は私が日本に来て何を買おうが、何にお金を使おうが全く気にしない。私がブランド物とか宝石とかに興味がないことも、高いものを買ったり食べたりしないことも、ある程度わかっているのだろう。


一緒に飛行機に乗ったとする。私が自分の席はビジネスクラス、夫の席はエコノミークラスで予約しようが、全く意に介さないだろう(したことはないが、わかる)。



なのに。



昔々カナダに家族旅行した。


バンクーバーからキャンべルリバーというところにレンタカーで行き、ロフトのある部屋を予約し2泊した。鮭釣り旅行で、毎日家族単位で貸し切ったボートにガイドが乗り込んで釣り糸に餌をつけてくれる、という、まあ魚釣りが好きな人には邪道とも言える魚釣りの旅だ。

岸から2時間ぐらいかけて小さなボートで鮭が釣れるあたりに行く
今なら無理(トイレ問題・・・)


が、これが楽しいのなんの。鮭や他の魚がバンバン釣れる。息子たちも本当に楽しんだ旅だった。



3泊目はフォーシーズンズホテルに泊まった。確かキャンペーン中で半額で泊まったのだが、これもバーゲンを見つけるのが大好きな夫が新聞で見つけた。


最終日、キャピラノ橋の横の小さな出店で、私は1ドルの飲み物を息子のために買った。


小さな出店のおっちゃんに、カナダドルはここでは受け付けない、米ドルしかダメ、と言われた。私は$1を米ドルで支払った。



それに夫が激怒した。


そんな理屈がまかり通るはずがない!騙されたんだ!カナダでカナダドルが使えないはずがない!



黙って聞いていた私だったが、夫の怒りがあまりに続くのでキレた。


3密だったなあ、今から思えば


ここまで4泊5日のカナダ旅行を楽しんだ。家族4人で本当にいい思い出ができた。なのに、なんで40セントほどのことに(当時米ドル相場はカナダドルに比べてかなり良かった)目くじらたててそこまで怒るのだ。息子だって、自分が買ってもらった飲み物のことで、父親がここまで怒ることに罪悪感を持つことは想像できないのか。あなたには想像力がそこまで欠けているのか!これでこの家族旅行は最後にケチがついた。そしてケチを付けたのは、他でもないあなたである。


私は普段あまり怒らない。が、キレるととても冷静になる。淡々と、しかし低い声で続けた。



実際、私はこのカナダ旅行のことを何も覚えていない。



覚えているのは、キャビラノ橋を見ながら、この旅行を全て悪い思い出に変えてしまった夫とは離婚しよう、と思ったことだけだ(一応今日現在まだ結婚しているが・・・)。



隔離生活は今日の夕方から2週間目に入る。


入国した日は14日の隔離日数に入らないので、明日からまだ1週間隔離を続けないといけない。


まあ、隔離とはいえ、食料調達やドラッグストアに行くのはいいということ。私の場合主に、コンビニに行き、お水、お茶、大根サラダ、おにぎり、サンドイッチ、ゼリー、あられを買う。毎日ワンパターン。


お茶は1㍑のペットボトルを買って冷蔵庫に入れ、ホテルに常備された小さな小さなガラスのコップで飲む。現在コロナ感染予防のために、製氷機は使用不可であり、普段は製氷機の横に置かれているプラスチックカップもない。


一日1度くらいはデパ地下で買ったお弁当を買いたいのだが、人混みの中フロアをウロウロするのがいやで、三越には午前10時の開店と同時に入店する。が、そこで買ったお弁当はさすがにお昼に食べてしまう。すると夜のご飯がない。


三越地下では、比較的野菜が多く塩分のキツくない
和食「えん」のお弁当を買うことが多い


なので、夜はコンビニのサンドイッチかおにぎりと大根サラダを食べる、ということになる。この大根サラダももう匂いがしただけでうんざり、という状態になってきた。


実は私は美食家でもなく、お料理が上手なわけでもなく、コンビニの食べ物で毎日暮らせるほど(そりゃものすご〜く美味しいとは思わないが)、舌が肥えているわけでもないのだ。


今日の朝ごはんはおかかおにぎり1個


人には、「ここにはお金使っても平気、でもここにはお金使いたくない。」という各々違ったケチポイントがあると思う。私の場合3食とも外食にお金使いたくない。少なくとも1食は安くすませたい、というのもその一つだ。


しかも、1日2度もレストランやカフェで食べるのはもったいない。できればテイクアウトで安くすませたい。


それでも、たまには人が作ってくれた温かいものを食べたい。



ミッドタウン日比谷に歩いて行くことにした。ホテルの部屋の清掃日で、3時間ほど部屋を空けないといけない。ノート型とはいえ、重いパソコンを抱えて出かけた。


シュリンプとケールサンドイッチ
スミマセン、塩分がきつくパンにも工夫なくがっかりでした


この時も、翌日の朝ごはんにするパンをル・プチメックで買った時も、すぐ後ろに推定40代から50代の女性がピタッと貼り付くように立つ。私が前に2歩ほど移動すると、その女性たちも一緒に移動する。


外のベンチに座っていると、隣に推定70代のおっちゃんが来て座り、マスク無しで大声で電話。ズルズルと隣にずれるが、なんとなくいやになってしまった。


パン屋さんで苛ついてしまった時も、隣で大声で話すおっちゃんも、多分話してみればいい人なんであろうことは想像つく。こんなことでイラつくのは、隔離生活が辛くなってきているせいなのだろう。



自分の気持ちがささくれだっていることから、小さなことでいらつくようになったのだろうと思う。



隔離生活もあと1週間ちょっと。「押せ押せボタン」は昼食時と夕食時に来ていたのが、朝9時前後と夜11時頃来るようになった。


もう寝てるし!


ホテルでは一日ベッドに座って生活している。どんなに運動しようが、歩こうが、座っている時間が長いと寿命を縮め生活習慣病を誘発するそうだ。


毎日1万歩歩くのはそう苦にならない。サンノゼにいる時1万歩はとても苦になる。なにしろ歩いて行く先に楽しみはないし、あまりに見慣れた退屈な景色だ。



昨日は御成門あたりを夕方散歩したが、やはりこのあたりは港区だから自治体も裕福で、だから公園も緑が多い?などと勝手に考えていたのだが、どうなのだろう。





とにかく、今日の私には大きなミッションというか使命があった。


清掃が終わる頃部屋に帰ったら、ゆっくり部屋で冷蔵庫に入れてあるアイスコーヒーを大きなカップに入れて、ストローで飲みたい。


そのためには、カフェで買ったプラスチック容器を部屋に持って帰ること。普段プラスチックカップはエコのためにも使わないが、今の状態の中、一つ蓋付きのものがあると本当に便利だ。それを近所のコンビニで、アイスコーヒーなどにお金を払ってまで買いたくない。この一つを持ち帰り今後1週間使いたい。



日比谷からパソコンの入ったバッグを抱えて、夏日に1.5キロ歩いて飲み物の入ったカップをホテルの部屋に持ち帰る。しかも、結局パソコンを使うほどどこにも長くはいなかった。


ランチセットは飲み物つきで700円なのに、シュリンプとケールサンドイッチは350円もプレミアムがつき、税込み1155円も支払った!それもおいしくなかった!


せめてプラスチックカップはストローをつけたまま、飲み物も少しは残った状態で部屋に持ち帰りたい!(そもそも今はマスクをしているので飲み歩きもできない!)


1滴もこぼしてたまるか!




やっと部屋にたどり着いた。清掃はすんでいてとても気持ち良い空間になっている。



が、私はヘトヘトだった。



これが私のケチポイント

2021年4月19日月曜日

性善説 vs 性悪説

 優しいな〜と思う。


日本の人々のことだ。


空港のピットストップでも、係員の方々はなんと皆感じがいいんだろう、と思い続けた。


アメリカの人々は概して皆フレンドリーだし、お店に行っても気さくな店員さん、お客さんが多い。私にも普通に話しかけてきてくれるし、シリコンバレーにいる限りアジア人に対する差別を感じることはまずない。


が、今はヘイトクライムが増え、親日的な街であるシアトルでも事件は起きた。40代の日本語教師をしている女性が、白人男性に石の詰まったソックスでいきなり顔面を殴打された。顔から頭にかけて4ヶ所骨折するという重傷をこの女性が負ったことは、最近のニュースで多くのアジア人を不安に陥れた。


そうしたちょっとした緊張感もあるアメリカから、日本に来ると銃撃される心配も、殴打される心配もない。新橋や有楽町の高架下や池袋を夜歩いている時も、ない。

今日は新橋から汐留方面に向かい、イタリア街を歩いてみた




イタリア街はとてもおしゃれな街並み(というほどの大きさでもないが)


私の中で日本人は皆親切で自分に危害を与えてくることはない、という性善説ができあがっている。


アメリカ人はフレンドリーだが、言葉などで攻撃される可能性に備えて、身構えてしまうこともたまにある。日本とは違って、どんな理論で武装し攻撃してくるかわからない人が、たまにいる。


性悪説、というほどではないが、日本にいる時よりは、ある程度危機感を持っていた方がいいかもしれない。




だが、「今ここ」ボタンを押せ押せと、日々昼食時と夕食時に2回メッセージが送られてくると、性善説が揺らぐ。


1回目は早くて11時、遅くて13時までに「押せ」と来る。


近所のカフェで昼ご飯を食べ終わったあと、やはり送られてきた。ドアを開け放しテラスと一体にしてあるテーブルで一人で黙食(という言葉ができている)したのだから、問題はないだろう。


その上コロナワクチン接種している上、過去1週間で2度コロナ検査を受けて陰性結果が出ている。


ランチプレートにはサラダがついてくるとは知らずに、
+300円でサラダも注文してしまった

「陰性保証済」というのぼりでも持って歩きたいほどだ。


が、毎日11時過ぎに、厚労省から今日の健康状態を午後2時までに知らせるように、というメールを受信する。その後押せ押せメッセージが昼と夜2度来ると、さすがに苛ついてきた。


私のブログを読んでくださるS子さん🙍🏻‍♀️(某大学物理学教授、アメリカから日本入国予定)とR子さん👩🏻‍🦱(某メディカルクリニック院長、日米を頻繁に移動)からなかなか過激なメッセージが入ってくる。


🙍🏻‍♀️日本政府の人を信じないやり方、腹たちますね。私はわざと押してやらないでおこうかと思いましたよ。


👩🏻‍🦱(私が)まるで性犯罪者のように居所チェックされていて、驚きました。


俄然私も元気が出る。そうでしょ、そうでしょ。そう思うでしょ?日本政府は性善説じゃないんだな。国民からの突き上げが怖くて、「ほら、エライでしょ?僕たち」アピールしてるんだもんね。


昼食時と夕食時に押せ押せ言ってくるということは、食うな!っちゅーことかいな。そこまでうるさく言うんやったら、なんなら大阪にかしみん焼きでも食いに行ったろか?と言いたくなる。



昼食後、もちろんちゃんとマスクをして愛宕神社に行って来た。

出世しなくてもいいけど、出世階段を登ってきた


私はこういう神社の階段を登ったりするのが大好きで、息が上がらずに一気に登れることを鼻の穴をおっぴろげて得意がる(マスクの下で隠れているが)、という性格である。


その時だ。愛宕神社の石段を登っている時、押せ〜と来た。


神社から滞在中のホテルまでは歩いていける距離。焦ることはないのに、本来が小心者なのでホテルに足早に戻りながら「今ここ」を押す。



しかし・・・


このまま行くと、近いうちに何かがプツンと切れそうだ。


例えば今日これから丸の内まで行って、KITTEビルで毎年買う高橋手帳を買うことにしたとする。ホテルから2キロほどのKITTEビル。そこで高橋手帳を買っている時に、「押せ」と来たとする。フン!と無視して「今ここ」ボタンを押さないことにしよう。


次に何が起きるのだろうか。


いくらなんでも、私一人が「今ここ」ボタンを押さないからと言って、厚労省が「今ここ」ボタンを押してこないヤツがいる、どういう状況なのかすぐ調べろ!とマンパワーを投入するだろうか。まあ、AIがすぐ私の履歴や住所を厚労省に送る、というアルゴリズムが出来上がっている可能性はある。


が、それはないだろう。


大体この位置情報アプリは厚労省からIDとパスワードを送られてくるのであって、自分で作成するものではない。そして驚くことに、そのIDはパスポート番号、パスワードはなんと生年月日である。個人情報漏洩に関してあまりにも危機感のない日本政府らしいやり方で、最初にIDとパスワードが送られてきた時、交差点で私はスマホを見ながら固まってしまった。


「マジ?」


そこまで手を抜く?


今ここ、今ここ、と私のパスポート番号と生年月日を世界中にばらまいているような気がする。


やはりR子さんが言うように性犯罪者扱いされることを拒み、S子さんが言うように「押さないでおこう」に激しく共感する。


大体今の日本は、去年の8月の日本とは全然違う。少なくとも東京は違う。


三越のお弁当を買いに行ってびっくりした。人混みで通路はさっさと歩けない。

この写真ではわかりづらいが、驚くほどの人混みだった


こっちの方を規制するべきだろう。しかも、日本のソーシャルディスタンシングは、アメリカのそれよりずっとずっと曖昧で、結構人と人はくっついている。

昨夜のお弁当、筍が超苦手の私には辛い季節


ワクチン接種は医療従事者の間でさえ進んでいない。


押せ押せ言う前に、ワクチンをもっと行き渡らせる方に力を注いだら?と思う。



と、思いながらまた今年も着々とお手拭きコレクションを始める私。


去年の8月のはもう全部乾ききってしまっていて、今年は使えなかったのに?


なぜここまでお手拭きを集めたいのか・・・
自分でも深い深い謎なんである

2021年4月18日日曜日

日本に入国した!

 数十年間父に繰り返し言われ続けたフレーズ。


確実なことをしなさい。

横着をすると失敗する!



つまり、何事も繰り返し確認しろ、下調べをしろ、ということだ。横着→失敗という結果につながる、と父は私に念仏のように言ったものだ。


母がそれを聞いては「本当に石橋を叩いて叩いて叩いて、引き返す人なのよね〜」と父のことを評していた。


だから、日本に行くというだけで下調べに明け暮れた自分に呆れる。失敗をしたくない。確実に入国したい。その思いは、今年中に眼瞼下垂手術をしたい、という願いからから出ている。


私の1年ちょっと前のコロナ感染は、右目(下垂がひどい側)をこする癖から起きたのではないだろうか。右目だけ涙がいつも出るから、いつも手でこすっては涙を拭いていた。

右目は瞼が下垂し、そのせいか?四六時中涙が出る
左目は下垂が右目ほどではないが、代償として眉毛が上がっている


コロナが流行り始めた頃から言われていたこと。


何かを触った手で目や鼻をこするな。


これだ!


少しでも早く信頼する日本の形成外科で眼瞼下垂手術を受けたい。



まず、最初に立てた計画は、フライト出発前72時間以内に検査結果が出る医療機関、あるいは検査機関でPCR検査を受ける。あれこれ見た結果サンノゼ空港にあるCarbon Healthというクリニックで検査すれば、翌日の午後2時までに結果が出るということ。費用は$170。


結果が出たらすぐ日本人医師の元にpdfとして送り、日本政府所定の陰性証明書を作ってもらう($50)、というものだった。


私よりも全てに対し慎重で何もかもを調べ尽くし、万全な態勢で望むMささんは、飛行機の出発が遅れた時のために検査は時差を置いて2度受ける、ということだ。


そうか、それならもっと安心だ。私もかかりつけの病院、カイザー(検査費用無料)でまず70時間前にテストを受け、Carbon Healthでは69時間前に受けることにした。


が、Hえさんからメールが来た。


耳寄りな情報をゲット!Action Urgent Careでテストを受けると翌日結果が出て、日本人医師の証明書なくとも日本入国を果たした友人がいる。そこで受けてはどうか。費用は$95。


おお〜。これだ!しかもサンノゼ空港に行くよりはずっと便利な場所に、このクリニックはある(あちこちにいくつもある)。


結論。このAction Urgent Careでフライト出発前69時間以内に検査を受け、結果は16時間後(フライト出発前53時間)に出た。


鼻咽腔検査とは書かれていないが大丈夫だった



それをユナイテッド航空のTravel Ready Centerにpdfファイルで送ると、1時間後にYou are ready to fly!と返信が戻ってきた。よっしゃあ!



2日後、安心してサンフランシスコ空港に向かう。


空港はやはりガラガラだ。いつもは乗客で混み合っているターミナル。今日はやはりほとんど人がいない。去年の8月に比べると少しは増えたような気もするが、以前とは比べ物にならないほど人がいない。



免税店は開いていた(去年の8月は閉まっていた)



これはエコノミープラス席(エコノミーより少しだけレッグルームが広い)
機内はガラガラだった


さて、定刻通りに離陸し、成田空港に着陸したのは日本時間午後2時前。


降機する前に成田空港地上係員が乗り込んで来て、乗客一人一人の陰性証明書類、誓約書、位置情報確認アプリ等がインストールしてあるか、調べられる。


その後やっと降機できたが、ここから(まるで)ピットストップ(F1用語で、カーレース中に燃料補給やタイヤ交換を行う場所)が多いこと。



まずゲートから空港に入ったあとしばらく歩くと、番号札の貼られた椅子がたくさん通路に置かれている。順番に座って係員を待ってください、と指示される。


すぐ係員が来て書類を調べる。陰性証明書、(14日間自主隔離)誓約書、健康状態質問表、パスポートなど。


その後他の係員が来て、もうチェックはすんでいますか?と聞かれる。数分後また他の係員。


ピットストップ#1。係員が5人ほど座っているテーブルに行き、書類を提示してください、と言われる。主に陰性証明書をチェック。


ピットストップ#2は抗原検査。チューブを渡され唾液を黒いラインまで入れてください、と言われる。一人一人ブースのようなところに入り、壁には梅干しなどの写真が貼ってある。が、2mlというのは結構な量で、なかなか黒いラインに届かない。5分ほど過ぎた。やっとラインに届きオッケーが出る。


ピットストップ#3。インストールしたアプリと健康状態質問表がチェックされる。登録したメールアドレスから、今空メールを送ってください。そのアドレスに明日から14日間、毎日午前11時以降、入国者健康確認センターより、健康状態をチェックするメールが届きます。午後2時までに質問に答えて返信してください、ということだ。


ピットストップ#4。SKYPEがインストールされているかチェック。健康状態、あるいは位置情報で何か問題があった場合ビデオ通話ができるように、だ。


ピットストップ#5では、14日間の自主隔離生活をすること、そのための質問表にあらかじめ答えおき、QRコードで保存しておいたものをチェックされる。


ピットストップ#6のデスクには女性が3人並んでいて、そこで検疫質問表を提示する。次のエリアに行ってください。そこで抗原検査の結果を知らせれます、と言われる。


ピットストップ#7。ここではパスポートをチェックされ、質問表QRコードをスキャンされる。検査結果が出たら番号が呼ばれますので、椅子に座ってお待ち下さい、と言われる。私の番号は0110番。


さて、ここまでどのピットストップでも、多数のスタッフが投入されている。アメリカでは人件費が高いせいか、こういうスタッフの多さをどこにいても見ることがない。


デパートなどのお店でもそれは感じる。日本で例えば伊勢丹に行って見てほしい。各売り場には3人から4人の店員さんがいて、誰からも声をかけられずに何かを見る、という状態はあまりない。


が、アメリカではワンフロア全体で店員さんは3人?と思ってしまうほど。何かを買おうと思っても、店員さんがレジで待機しているお店はNordstrom(衣類と小物のみのお店)ぐらいだ。


空港のピットストップも伊勢丹状態。抗原検査の結果を待っている間にトイレに行く人が多い。席を立つと、トイレはあちらです、と指差して教えてくれる係員、そちらに向かって50歩歩くと、あちらです、と教えてくれる係員。


トイレに近づくと通路を遮断するテープをはずして、こちらですと指示してくれる係員。その様子にはいつもながら驚く。ただただ立っているだけで、この人たちはいくらお給料をもらうのだろうか、と少し心配になる。人件費が高いシリコンバレー(人々はフレンドリーではあるが)と違うのはこの日本でのスタッフの多いことと、そして彼らが一様に丁寧で大変感じ良いことだ。


番号が呼ばれ陰性カードを渡され、入国審査に行ってください、と方向を示される。


ここから入国審査場までの距離をあらかじめ知っていたら、私はランニングシューズを持参していただろう。


果てしなく遠い。不安になるほど遠い。何度も後ろを振り返り数十メートル後ろに人がついてきているのを確認し、私が歩いている方向は間違ってないことを知る。


審査のあと荷物受け取り、税関はあっという間に終わる。


京成スカイライナー帰国者専用車両に乗り、上野駅からはハイヤーでホテル到着。


ホテルから徒歩1分のコンビニでとりあえず必要なものを買い、ホッと一息。

当然コンビニサンドイッチ


翌日からは健康状態チェックと位置情報OELアプリでの連絡が一日一回あるはずだ。


ところが・・・


この認識は甘かったことを翌日知る。



位置情報確認は一日一回ではなかった。


個人的には公共交通機関を使うよりも、会食とかでの感染拡大の方がリスクは高いと思う。電車の中では人はおしゃべりしていないし、乗客は皆マスクをしている。


ちょうどお昼ごはんをお店に買いに行った時、「今ここ」ボタンを押せというメッセージが入る。このボタンを押すことで位置情報が厚労省に知らされるらしい。



普段私がほとんど家に閉じこもっていることは、位置情報履歴でこの通り




始まったか。


ボタンを押す。



今日はもう「今ここ」と知らせたことだし、リラックスして近所を散歩することにしよう。それぐらいいいだろう。レストランで何か食べるわけでもなく、戸外をマスクして歩くだけだ。それこそ健康管理のためには必要ではないか。


なのに・・・


夕方ふとスマホを見ると、1時間前に位置情報を知らせよ、というメッセージが入っていることに気がついた。午後5時過ぎ。夕食時だ。


つまり、食事時になると位置情報を知らせよ、と言ってくるわけですかい。



すぐ「今ここ」ボタンをホテルの部屋で押す。


なんだか腹が立ってきた。


ここまで位置情報位置情報としつこく言うのは、国民の信頼を失った政府が、「ほら、私たち外国人を閉じ込めていますよ。やることやってるんですぜ!」と示したいのが大きな理由だろう。


国民からの批判を避けるために位置情報管理をするのだろう。


入国者は案外従順に規則に従っているものなのだ。



医療崩壊寸前の状態を作ったくせに。感染者拡大している中でオリンピックをするくせに。自分たちは集まって会食するくせに。飲食店には午後8時で営業終了規制を押し付けているくせに。


じわじわと腹が立ってきた。



よし、決めた!


一日中「今ここ」ボタン押しまくってやる!