とうとう今年の旱魃を表現するのに、この単語が使われるようになった。
Catastrophic Drought(最悪の旱魃)だ。
最後に雨粒を見たのがいつか思い出せない。
私が日本に行っていた3週間半の間、一滴も降らなかったらしい。

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旱魃の状態が5段階で表されている シリコンバレーは一番濃い色の部分、最悪の5 |
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左はカリフォルニアの7月29日の旱魃状態 右側の1週間前の状態に比べても悪化している |

この最悪の旱魃の影響はこれからジワジワと出て来る。
カリフォルニアは国内でのフルーツ生産量が一位だが、今後数年間値上がりすると言われている。
今は隣近所の家が水やりを過剰にしていないかどうか、目を光らせましょうというDrought Shaming(旱魃時の不届き者)というサイトもできたようだ。
近所に不届き者がいると写真を撮ってサイトに投稿する。
例えば上のような写真だ。
子供たちのお誕生日パーティをするのに一番人気の場所は、夏だとウォータースライドパークだ。
だが、これも今年は生存できるかどうか、と言われている。
こんな写真を頻繁に目にするようになった。
山火事も起きている。
が、一番びっくりしたのが今朝これを見た時だ。
我が家の裏庭にある葡萄棚の葡萄は全て鳥が食べてしまっていた。
この葡萄、毎年10月末ぐらいにやっと熟すのだ。
それが今年は8月初めにもう全部なくなっている。
鳥が水分を求めているのだろう。
かわいそうに。
人間が温暖化させてしまった地球で、鳥は生きるのに必死なのだ。
まるで、鳥の骸骨を見ているようでゾッとした。
次は人間の番かもしれない。