2014年8月5日火曜日

最悪の旱魃

Catastrophicという単語は『壊滅的な、悲惨な、最悪の、大災害の、破局の』という意味だ。



とうとう今年の旱魃を表現するのに、この単語が使われるようになった。



Catastrophic Drought(最悪の旱魃)だ。



最後に雨粒を見たのがいつか思い出せない。



私が日本に行っていた3週間半の間、一滴も降らなかったらしい。

旱魃の状態が5段階で表されている
シリコンバレーは一番濃い色の部分、最悪の5

左はカリフォルニアの7月29日の旱魃状態
右側の1週間前の状態に比べても悪化している




この最悪の旱魃の影響はこれからジワジワと出て来る。



カリフォルニアは国内でのフルーツ生産量が一位だが、今後数年間値上がりすると言われている。

Neighborhood Watchの写真


隣近所でお互いに気をつけて犯罪が起きないように目を光らせましょう、というNeighborhood Watchというプログラムがある。



今は隣近所の家が水やりを過剰にしていないかどうか、目を光らせましょうというDrought Shaming(旱魃時の不届き者)というサイトもできたようだ。



近所に不届き者がいると写真を撮ってサイトに投稿する。



例えば上のような写真だ。



子供たちのお誕生日パーティをするのに一番人気の場所は、夏だとウォータースライドパークだ。



だが、これも今年は生存できるかどうか、と言われている。



こんな写真を頻繁に目にするようになった。




山火事も起きている。



が、一番びっくりしたのが今朝これを見た時だ。



我が家の裏庭にある葡萄棚の葡萄は全て鳥が食べてしまっていた。



この葡萄、毎年10月末ぐらいにやっと熟すのだ。



それが今年は8月初めにもう全部なくなっている。



鳥が水分を求めているのだろう。



かわいそうに。



人間が温暖化させてしまった地球で、鳥は生きるのに必死なのだ。



まるで、鳥の骸骨を見ているようでゾッとした。



次は人間の番かもしれない。