あの鮮やかな色は、28人の作業員が毎日毎日ペンキを塗り続けることで維持しているのだ。
サンフランシスコに買ったコンドーには、いずれリタイヤした夫と私が住むようになるかもしれない。
病院やスーパーに歩いて行ける街に住みたいという気持ちがある。
ゴールデンゲートブリッジなどの美しい景色に触れながら生活できるのだろうか。
それともその頃にはもう健康ではなくて、あちこち歩いて移動しようとは思わなくなっているのだろうか。
とにもかくにも、コンドーの建築は順調に進行している。
もう引き返せない。
時々不安になる。
西海岸は地震もあるのだ。
阪神・淡路大震災で壊滅してしまったマンションの、支払いだけが残っている家族の話を日本で聞いたこともある。
次男が仕事を失う可能性もある。
そんな時やはり怖いのが不動産市場のバブルがはじけることだ。
今のこの値上がりは異常だ。
この異常に高騰している市場でコンドーを買ってしまったのだ。
が、将来ものすごく値下がりした市場で手放すことになると、老後の安定はなくなってしまう。
これからアメリカ経済はどうなるのだろうか。
中近東の情勢を考えると、このまま経済が順調に回復していくのかどうかわからない。
しかし、とポジティブな記事だけを信じることにする。
今朝のBusiness Insiderにこんな記事が載っていた。
この記事を簡潔にまとめてみる。
記事はBill McBride(ビル・マクブライド)によるCalculated Riskという経済ブログを引用して書かれたものだ。
Bill McBrideは今までにも不動産のバブル、アメリカ経済の回復などを的確に予想していて、彼のブログはとても人気がある。
これから不動産市場がクラッシュするという経済学者もいるが、McBrideは反対意見を述べている。
その理由はこうだ。
年代別のグループに分けると2013年には20歳から24歳の人口が一番多い。
2020年にはこのグループは25歳から29歳のグループになる。
次に多いのは30歳から34歳のグループだ。
つまり、家族を持ち始め、収入が増え車や家を買う年代だ。
購買力が上がるこの年齢のグループにより、経済は追い風を受けて活性化するということだ。
そういえば、去年日本で読んだ記事に、今日本でマンションを買うのはリスクを伴うというのがあった。
何故なら少子化は不動産市場を低迷させる可能性があるからだ。
立地条件の良いマンションでない限り、高齢化する社会ではマンションは売りにくくなるということだった。
アメリカの2013年の出生数は前年に比べて上がった。
移民の多い国でもあり、日本ほど少子化は問題になっていない。
が、これも個人の意見であり先のことなど誰も明言できない。
予測はできるけど保証はない。
もしかしたら日本の不動産市場が高騰し、アメリカが低迷するかもしれない。