それでも母が生きていた頃は、お金を払えば母の病気を治せる日が来るかもしれない、と少しずつお金を貯めていた。が、もうそれも必要ないし、自分ももう何もいらないとついこの前まで言っていた。今は母の死も記憶から抜け落ち始めている。
2年前のメモ魔だった父の手帳 |
今年の手帳は全ページ空白 |
終戦記念日の昨日、ヤフーのニュースを読んで泣けた。今こうして書いているだけで涙が出る。それは日中戦争や太平洋戦争で亡くなった軍人・軍属230万人のうち、約6割が餓死した可能性があるというというニュースだった。それも政府の無謀な作戦が原因らしい。
多分殆どが18歳から20代の青年だったのだろう。親もどんなにか無念だっただろう。そんな時代を生き抜いた父の世代は強いと思う。
父の今の全財産は洋服数枚と身の回りのものだけ それを思うといつもかわいそうになる |
ホームの夕食 |
来年の送り火の頃、父は生きているのだろうか。認知症が進行して桃源郷で生きているのだろうか。それともまだまだ不安症状などが出ることもあるのだろうか。父が桃源郷に行く前にもっともっと話をして、もっともっとおいしいものを食べさせてあげたいと思う。戦争を体験した父に、最後は幸せだと感じさせてあげたい。
逆境を経験していない息子たちにも、戦争体験世代が培った強さを持ってほしいといつも思う。
さて、自分の一番の逆境を考えると・・・
昔から太い腕 |