前回帰った時はまだ父がしっかりしていたなあ、と思う。
変なことを言う日もあったし、孫のことを思い出せないこともあった。
最近父は傾眠が多くなった。
ホームの看護師から森先生に電話で相談したもらった。
先生によると傾眠が多くなったということは、精神が安定しているということらしい。
だが微熱は続いている。
だから今日はまた病院で血液検査などをした。
結果は良好。もう大丈夫ということだ。
でも、突然の認知症の進行の説明は誰もしてくれない。
森先生に直接診察してもらうしかない。
姉によると父はもう別人だということ。
写真を見ても以前の父の眼の光がない。
そういう父の姿を見るのは本当に悲しい。
が、父自身は楽になってきたのではないだろうか。
父はいつも不安を抱えていた。
眼が痛い、皮膚が痒い、便秘する、などなどいつも身体の不調を訴えていた。
別人になった父を見るのは悲しいが、父は楽しい気分でいると思えばいいのだ。
それにしても10月の始めには、普通に話してお別れをしてこちらに帰って来たのに。
微熱が始まった途端父は激変した。
一体どうなっているのだろう。
毎日父を訪ねて話をしてあげたら、少しは巻き戻せるのだろうか。