2014年10月17日金曜日

最高の幸せ

なんと父は夕べ自分で食事して、トイレにも自分で歩いて行ったようだ。



姉が夕方行くと話も少し通じたし、帰ると言うともう少しいてほしいと姉に頼んだようだ。



微熱は続いているが驚くほどの生命力だ。



このまま回復するのだろうか。

自分でお茶も飲んだ父



昨日はほぼ決めていた。来週の火曜日に出て京都に帰ることを。



変更料金は450㌦ぐらい。



痛いがお金には替えられない、いや、もったいないからもうちょっと待ってみるか。



しかし、今朝の姉のメールで帰るのは保留した。



11月になってからでも大丈夫かもしれない。



取りあえずは今日のジャイアンツのゲームを楽しんで来たら?という内容だった。



そう、今日の試合はジャイアンツのリーグ優勝が決まるかもしれない試合。



まさか、タイミングよくそんな試合のチケットを買っていたとは思ってもみなかった。



リーグ戦は7戦中4先勝(Best of seven)で決まる。



今ジャイアンツは4戦中3勝している。



つまり、今日が5戦目で今日勝てば優勝だ。



今日負けると明日以降に優勝は持ち越される。



アメリカではどんなスポーツにおいても、選手のエゴがよく話題にされる。



うぬぼれがもたらす自己顕示欲というか。



このエゴは有名なチームで活躍している選手の中ではどんどん大きくなっていく。



だから、例えば試合中ピッチャーが降板を命じられた時、エゴの強いピッチャーは怒る。



監督に対して爆発する。



ところがジャイアンツのすばらしい所は、監督の穏やかな人間性のもと、どのピッチャーもエゴが強くない。



多くの中継ぎピッチャーがいるが、どの選手もunsung hero、つまり縁の下の力持ちという立場でも文句を言わないのだ。



スポットライトが当たることがなくても、黙々と自分の役割を果たす。



また、ピッチャーは試合中バッターにわざとデッドボールを投げる。



復讐のためにだ。



ジャイアンツのピッチャーはこれをしない。



ピッチャーだけではなく、チーム全体が高校野球のチームの選手たちのようだ。

蟹サンドイッチ$16
パンが脂っぽいがおいしい


ジャイアンツは超人気チームなので、チケットを手に入れるのはそう簡単なことではない。



特にプレーオフのチケットは抽選で当たった人のみが、購入することができるのだ。



今年はワイルドカードから勝ち越して来たジャイアンツ。



今日の試合は勝っても負けても楽しむことにしよう。


↓  ↓  ↓ 6時間後


ジャイアンツがなんとサヨナラホームランでリーグ優勝した。



今までの人生これ以上幸せだったことがあったかどうか思い出せない。



記憶に残る試合の上位に位置する、と言われる試合に行くことができたのだ。

少なくとも今晩父のことはぶっ飛んでしまっていた



それにしてもこれが自分の人生の一番幸せな時間だったと思うとは、大して良いことのなかった人生だったのか、とも考えてしまう。