父はどうして別人になってしまったのか。
アルツハイマーというのは、こういう風にある日突然進行するのだろうか。
サンフランシスコ空港近くにかわいい雲が |
東京は雨でコートが必要なほどの寒さだった |
夕べ父に2週間半ぶりに会った。
最初の印象としては、父の顔に意志がなくなった、というものだった。
独り言のように延々としゃべる。
でもコミュニケーションがとれないわけでもない。
姉と私が夕方父の部屋でしばらく過ごしたあと、帰るよと言うと『二人とも一緒に帰られるのは困る。』と言う。
状況判断はできているのだ。
でも、2週間半前とは別人だ。
特に今日はそうだった。
話が全く通じない。
何を言っているのかわからない。
入れ歯が入っていないので余計にわからない。
父は痩せてしまったので入れ歯も合わなくなってしまったのだ。
食事も殆どできなくなった。
水分も殆ど摂ってないようだ。
今日は吸い飲みにお茶を入れてトロミをつけて飲ませてあげた。
父は必死で飲もうとする。
吸い飲みを自分でつかもうとしたり、口を指差す。
もっともっとというように手を振りながら飲んだ。
その時の父の眼は、飲ませているのが娘だということを全く認識していない。
とにかく喉が渇いているのだろう。
必死で吸い飲みをつかもうとするが、嚥下がむずかしいようで、時間をかけてやっと飲める。
50ccずつを4度に分けて飲ませてあげた。
話しかけても殆ど反応がない。
夕べの不安そうではあっても娘が二人来ている、とわかる瞬間もある、という状態とは違う。
2週間半前の父と比べて違う点は、
- 歩かなくなった。
- おしめになった。
- 飲食がむずかしい。家から食べ物を持って行ってあげて食べさせるのは無理。
- 一切のコミュニケーションが取れない時がある。