2014年10月24日金曜日

父の変化

一体何が父に起きたのだろう。父はどうして別人になってしまったのか。アルツハイマーというのは、こういう風にある日突然進行するのだろうか。

サンフランシスコ空港近くにかわいい雲が

東京は雨でコートが必要なほどの寒さだった

夕べ父に2週間半ぶりに会った。最初の印象としては、父の顔に意志がなくなった、というものだった。独り言のように延々としゃべる。でもコミュニケーションがとれないわけでもない。姉と私が夕方父の部屋でしばらく過ごしたあと、帰るよと言うと『二人とも一緒に帰られるのは困る。』と言う。状況判断はできているのだ。

不安そうにだだをこねる父は以前と同じ
それでも見た目は全然違う

でも、2週間半前とは別人だ。特に今日はそうだった。話が全く通じない。何を言っているのかわからない。入れ歯が入っていないので余計にわからない。父は痩せてしまったので入れ歯も合わなくなってしまったのだ。

トロミをつけてお茶を飲む

食事も殆どできなくなった。水分も殆ど摂ってないようだ。今日は吸い飲みにお茶を入れてトロミをつけて飲ませてあげた。父は必死で飲もうとする。吸い飲みを自分でつかもうとしたり、口を指差す。もっともっとというように手を振りながら飲んだ。その時の父の眼は、飲ませているのが娘だということを全く認識していない。

とにかく喉が渇いているのだろう。必死で吸い飲みをつかもうとするが、嚥下がむずかしいようで、時間をかけてやっと飲める。50ccずつを4度に分けて飲ませてあげた。話しかけても殆ど反応がない。夕べの不安そうではあっても娘が二人来ている、とわかる瞬間もある、という状態とは違う。


2週間半前の父と比べて違う点は、
  1. 歩かなくなった。
  2. おしめになった。
  3. 飲食がむずかしい。家から食べ物を持って行ってあげて食べさせるのは無理。
  4. 一切のコミュニケーションが取れない時がある。
今の課題は、
  1. 飲食をどうやって少しでも多くさせるか。
  2. 熱が下がった時は突然起き上がろうとする。その際の転倒が心配だ。
  3. 微熱が続いているので抗生物質を服用している。膀胱炎など感染症も多くなって来たので、抗生物質を服用し続けた場合効かなくなる可能性が強い。
  4. 床ずれ。
アルツハイマーが進行していくのは仕方ない。残りの人生を少しでも快適に過ごさせてあげるしかないだろう。

ホームまでの道をいつまで歩くのだろう、と考える

でも、人間が壊れて行く姿を見るのは本当につらいものだ。