2014年5月20日火曜日

父、アプ、姉のマンション、その後

去年の夏鍵をもらうやいなや売りに出した姉のマンションがやっと売れた。買ってくれた人は同じマンションの4階に住む70代の夫婦。3階の姉の部屋を子供家族のために買ったそうだ。

ペット可なら売らなかっただろうマンション
なかなか売れない時にはステージングをしよう、と六本木にあるステージングの会社に頼むことも考えた。担当者と何通かメールが往復したあと、一度マンションを見に来ると言う話も持ち上がった。理由はわからないのだが、こちらから何度メールしてもある日突然返事が来なくなった。

それなら自分で、と青リンゴを持って行って家具や照明を持って行った。が、なかなか売れなかった。その間管理費と固定資産税は払わないといけない。頭痛の種だったが無事契約がすんで良かった。しばらくは姉も両親が住んでいた家を片付けて、直しながらアプと住むつもりでいる。

アプの膝蓋骨脱臼だが、近所の病院での手術をキャンセルして、セカンドオピニオン、サードオピニオンを求めて姉は動物病院を転々とした。最終的に落ち着いたD病院の院長森先生に月に一度診察を受けている。この院長はラジオで定期的に動物に関しての番組に出ていて、姉が信頼できると感じていた人だ。


留守中のアプが心配で姉はカメラを設定した
オシッコをするアプの哲学的な顔がおかしい
他の病院で膝蓋骨脱臼と言われたが、森先生の診断は結局膝よりも大腿骨が問題ということだった。アプに必要なのは歩くことによって筋肉をつけること、サプリを飲んで関節を強くすること、体重を増やさないこと。

本当は走るのは良くない。歩く方がいいのだが、アプの運動量は小型犬とは思えないほどのものだ。公園に連れて行くと全速力で走る。


土曜日の診察では順調という診断だった。見た目のわりにはずっしりと重く、筋肉がついている。ちゃんと四本足で歩いている。もう1ヶ月薬を飲んで、調子が良ければ薬もやめようということだそうだ。一安心。

さて、一番の問題の父といえば。

どんな時でもうちわは離さない


こちらも主治医は森先生。水曜日に診察があった。やはり父は順調にボケているらしい。最近は姉がホームに行くと「あんたはここ(ホーム)で働いとるんかの?」と言うらしい。姉のことは娘とわかっているし、四文字熟語、計算、尻取りなどの脳トレはできるのに、記憶は段々曖昧になっていっている。

身体機能も少しずつ失われている。アルツハイマーが進行すると、いずれは寝たきりになるそうで、仕方のないことなのかもしれない。

一昨年肺炎で入院した時、父は回復した途端に家に帰りたがった。その時病院は強い安定剤を処方し、3日間ほど父は娘たちのことも認識できなかった。悲しい気持ちもあったが、穏やかで好々爺になった父はとても安定していた。

これから暑い夏が来る。父のアルツハイマーがもっと進行して、父は好々爺になるのだろうか。進行はつらいが、好々爺になってくれるならそれも良いのかもしれない。

そうは思えないが