次男とガールフレンドは明るく人懐っこい性格が似ている |
一昨年の夏大学を卒業してから、次男にとってはこれが3つ目の仕事だ。アメリカ全体のことはわからないが、シリコンバレーの20代は転職し続ける若者が多い。より良い職場環境と年収を求めての転職だ。次男の職場環境も我々の世代からは考えられないほどの良さだ。
従業員は会社で1日3食無料で食べることができる。社食とはいえ、レストランのシェフが調理しているので、なかなかおいしいということ。
職場にペットを連れて来るのは自由。次男の隣の席に座っている同僚は犬を毎日連れてきて、犬は一日中寝たりその辺を歩いたりしているそうだ。
大きなジムがあり、従業員はジムで汗を流すことを薦められる。アーケードがあるので気分転換にゲームをして遊ぶ。マッサージ師がいる。などなど今のIT関係の会社はこういう環境が当たり前だそうだ。会社側はより良い人材を獲得するために、コンサルタントを雇って魅力的な環境を作るのだ。
ということで職場の近くにあるアパートを見に行くことにした。この辺りは新しく開発された地域で、今も次々に新しいコンドーが建設されている。ジャイアンツのスタジアムはすぐそばだ。プロフェッショナルな仕事を持つ人が住む地域で、ユニオンスクエアまで歩いて行ける距離なのに、郊外のような安心感がある。
ジャイアンツのスタジアム 向こう側に見える高層ビルはコンドー |
が、アパートは高い。1Kの家賃が3000㌦。1LDKだと3500㌦だ。ガールフレンドと一緒に住んで折半できるのはいいのだが。それでも1年契約をした場合、1年後には家主が好きなだけ値上げしてもいいという法律がある。
1985年以前に建てられたアパートだとrent controlという法律が適用される。この法律では家賃の値上げ率の上限が決められている。が、次男が住みたい地域のアパートは全て新しいので提要されない。
広々としてきれいなアパートを見た長男はもう完全にその気になっている。部屋を見せてくれたエージェントは、今すぐ契約しないとなくなりますよ、と言う。それは本当だ。シリコンバレーのレンタル事情は大変なものだ。グーグル、facebook、アップルの従業員たちがどんどんレンタル市場をつり上げていると言われている。グーグルのあるMoutain View市など、毎月8000㌦の家賃のアパートがあっという間になくなる。
こちらはL字型の1Kで家賃は3000㌦ |
すぐにでも契約したそうな次男に、よく考えなさい、今のアパートだって契約が7月末まであるのだから、と説得する。
さて、夜は1時までアパートを借りるか、一体コンドーを買うことは可能なのか、と話し合った。
しかしこれが翌朝の大きな夫婦喧嘩につながることに |