2014年5月19日月曜日

絶景

今日、日曜日は銀行でローンの話をすることから始まった。ローンの担当者ジョンと、次男がいくらまでお金を借りることができるか、家を担保にして私たちがお金を借りる場合どういう手続きが必要か、などなどを話す。

サンフランシスコ、ミッションベイ地区
まず次男がお金を借りるためにはクレジットヒストリー(信用情報)とクレジットスコアを調べないといけない。びっくりしたのは、クレジットスコアを上げるには、クレジットカードを少なくとも4枚持っている必要があるということ。

次男が持っているカードは2枚。カードは少ないほどいいと思っていたのだが、ジョンは『カードを何枚も持ちそれをちゃんと管理して支払いができている、ということが高く評価される。』と言う。

また、毎月何かの支払いをし続けていることが大事らしい。例えば電話代、光熱費など。が、次男は今まで家に住んでいたので、支払いなどは何もなかった。車の登録料や保険は自分で毎年払っていたが、それは適用されない。が、ローンはおりるはずだ、ということ。
ジャイアンツスタジアム(AT&T Park)近辺の散歩道

私たちが家を担保にしてお金を借りるには、少なくとも47万㌦(4700万円)借りないといけないということ。何故なのかこの辺りはよくわからない。ジョンは説明してくれたが複雑だ。ジョン自身はこのエクイティローンは扱わないということ。

エクイティローンとは証券投資用語辞典によると、担保となる住宅の市場価格から、住宅のローン未返済残高を差し引いた純資産価値(equity)を担保として貸し出しを行うローンのことだそうだ。

とにかく今日もサンフランシスコでコンドー探しをするために、お昼過ぎにSOMAに行く。今日はBay to Breakersというマラソンの日で、サンフランシスコは奇抜な格好をしたランナーがあちこちを歩いている。それにちょうどジャイアンツの試合が始まる時間帯だ。

ジャイアンツスタジアムのそば
この数年の値上がりはすさまじい
今日見たコンドーは4つ。最初の2つは60万㌦台。ロフトがあり広々としている。それに次男の職場までは歩いて10分。この辺りはSOMA地区でもまだまだ開発が進んでいない地域なので、先週見た地域ほど垢抜けていない。

SOMA地区はサンフランシスコの南の地域で、ジャイアンツのスタジアムができる前に急速に開発された地域だ。開発され始めた頃はずっと安かった。湾に沿って広がる地域だが、細い湾の部分の対岸にミッションベイという地域が今開発されつつある。ここにはバスケットボールのチームのスタジアムができる。

散歩道の対岸が今開発中のミッションベイ

このミッションベイにあるコンドーを買うのもいいかもしれない。ミッションベイには地下鉄が今建設中で、スタジアムと地下鉄が開通するのは2019年だそうだ。地下鉄でユニオンスクエアまですぐ行ける。

次に見たのがリンコンヒル (Rincon Hill) というビルだ。ここには先週行ってみたが、ちょうどオープンハウスが終わった所だった。

ジャイアンツの選手が6人住むリンコンヒル

今日は2つの部屋を見せてもらう。最初に入った34階にある部屋は、ドアを開けた途端にあごがはずれそうだった。

なんという絶景。

$!M、つまり1億円の部屋、価値はあると思う

目の前にはベイブリッジの全景が見える。そして湾が広がり船が行き来する。夜はベイブリッジがライトアップされて美しい。ここに住めたら毎日犬のように一日窓の外を見て暮らしそうだ。この部屋は思ったよりも安く1ミリオン、つまり1億円だ。部屋の広さは80㎡ぐらい。1LDKだ。勿論私たちには関係ない物件だが、かなり心が動かされた。

1LDKの間取り


その後見たのは同じ部屋の間取りだが、16階で反対側の景色が見える。これが80万㌦(8千万円)。高速道路が見え、その向こうには美しい景色が広がる。

54階にはゴールデンゲートブリッジからベイブリッジまで見える部屋もあるそうだ。それが2.4ミリオン(2億4千万円)。これも私たちには関係ない値段なのだが、悪くない金額だと思う。

こっちが8千万

次男はこの景色に魅せられてしまったようだ

勿論手の届かない部屋なのはわかっているが、次男はいつまでもいつまでもこの部屋から外を見ていた。

このお方も一日中楽しみそうな景色