話しながらふと時計を見ると10時50分。慌てて切った。ジェーンさんとのランチの約
束は11時半。家からレストランまでは30分かかる。それも場所がまだはっきりわからないので、グーグルで調べてみないといけない。日焼け止めとマスカラを塗って家を出る。とはいえ、ジェーンさんの性格だと早めに来ることはないだろう、ちょっとは遅れてもいいかな、とふんだ。
やはりそうだった。入ったレストランは誰もいない。場所といい外から見た感じといい、ちょっとラスベガスの裏通り、という雰囲気。レストランの中は案外明るかった。ジェーンさんお薦めのランチメニューにする。
キムチは取り放題ということで、白菜と大根ときゅうりのキムチと卵焼きのようなものを取る。ジェーンさんのお皿を見ると山盛りに積み上げられていた。
ジェーンさんは意外にもクラスの中での印象と違って、和やかに話しながら楽しいランチを終えた。これにお味噌汁がついて$6.99。おいしかったので、お料理の名前を聞いたらビビンバと教えてくれた。家で作ってみようと思って、帰り道に韓国スーパーで大根と海藻のキムチ、焼き肉用の漬け込んである牛肉と豚肉、飲み物、を買って帰った。
ここで気がついたのは、韓国のスーパーにいる人は殆どが韓国人だが、人との距離の取り方が日本人よりもアメリカ人に近い。フレンドリーなのだ。スーパーですれ違う人は目が合うと微笑む。レジにカゴを持って並ぶと、前にいる中年男性が「お先にどうぞどうぞ。」と譲ってくれる。ありがとう、と何度もお礼を言いながらふと見ると、奥さんと思われる女性がムッとした顔をしていた。力関係がはっきり見えるような夫婦だ。
そしてペンキを買いに行き、ドライクリーニング屋さんとアイスクリーム屋さんにも寄って帰る。帰ったのはもう4時半だった。すぐにペンキ塗りを始める。今日は柱時計のかかっている部分だけでもすませたい。そもそも朝遅刻しそうになったのは、柱時計がかかっていなかったからだ。
ビビンバの夕食のあと柱時計をかけて、飾り棚にアクセサリーをディスプレイする。終了。
実はこのすぐ下部分はこうなっております。