2013年6月11日火曜日

ロスガトス

ピアノの調律が無事終わり、今度はラグとソファを注文したお店に電話して、注文をキャンセルした。キッチン用に買った小さいサイズのラグが足の裏に刺さって痛いのだ。これは麻と縄のような繊維を使って織ってあるラグで、見た目が気に入ったので購入したが、どうもその上を歩く時は『これから歩くぞ』とひと呼吸入れる。大きなサイズがファミリールームに入って、その上で生活することを考えただけでため息が出る。

結局このお店のものは品質的にコストパフォーマンスが良くない、という結論に達してソファと共にキャンセルした。電話口でお店の人はキャンセルできました、と明るく言う。すぐに確認のメールが送信されてきた。

そうすると、お金が儲かったような気になってしまう。返金。よし、このお金で次に何か買えるぞ、と次はキッチンの照明を買うことにした。いつも行くモールにあるRestoration Hardwareというお店に行く。このお店は小さな家庭内の金属部品を売るお店として始まったが、そのうちその高級志向のドアノブなどに人気が出て、どんどん拡大していった。今ではカーテン、家具、照明など家作りをする時に欠かせない商品が売られている。

自分の好きなスタイルでドアノブ、照明、水栓、シャワーなどなど、統一することができるわけだ。10年ほど前にトイレットペーパーホルダーやタオルハンガーなどを買って日本に持って行った。それは京都の実家でまだ使われている。

しかし、モールのお店はなくなっていた。仕方ないのでいつものカフェに行ってコーヒーを飲みながら、他にお店があるかどうか調べた。モールと家の中間地点にあるロスガトスという街に1軒あることがわかった。コーヒーのあと向かう。

ロスガトスは変わっていた。新しいお店がたくさんできて、古いダウンタウンというイメ
 ージが少し変化して、買い物ができるお店は増えていた。今度姉が来たら是非連れて来ようと思いながら、Restoation Hardwareに入った。とにかくここに置いてあるものはため息が出るようなセレクションで、どれもこれもほしくなる。















少し敷居が高い感じだが中の人は感じ良い。今目指しているキッチンがどんなものか、と写真を見せながら話す。決めていた照明の笠の色とサイズのアドバイスを受けて決めた。右の写真の黒に近いブロンズ色の照明を2つ注文する。

照明が家に送られて来るのは来週の水曜日だそうだ。その日は日本に向けてサンフランシスコから発つ日。なんとタイミングの悪いこと。ま、仕方ない。

この灯りがともるタワー。木細工でステキだ。こういうの父が好きだなあ、でももう父は家に住んでいない。父がほしいと言って買うこともないんだなあ、となんとなく物悲しかった。