授業が終わったあと友人Yとランチを食べた。Yは夜アダルトスクールでもう長い間教えている。日本語補習校でも一緒に教えた仲間だが、Yは教務主任をしていて授業がとても上手だったので、よく見学に行ったものだ。
いつものカフェでランチ |
さて、今日はTAの話。TAというのはTeacher's Assistantの略で、例えば日本語クラスだと日本人の子がTAになるケースが多い。先生のアシスタントとして白板を消したり、プリントを配ったり、テストの採点をしたりする。ほぼ自動的にAを取得できるので、TAになりたい生徒は結構いる。
日本語クラスには2時限目と3時限目のクラスに1人ずつ、4時限目のクラスには3人もいる。4時限目のクラスのTAは3人とも日本人で日本語をしゃべって育った。うち2人は男子生徒で教壇にあるテーブルに座っている。そしてそのうち1人Hは毎日クラスが始まる頃、皆の真ん前でお弁当を食べ始める。それも日本のお弁当箱に箸箱までついている。
普通アメリカの高校では、日本の物を皆の前で食べる勇気がない子が多いのに、この子は全く気にならないようだ。得な性格だ。何かツルツルすすっている音がする事もある。食べ終わると箸箱にお箸を納める。
通勤バック |
こういう子は生徒の中でも強烈に印象に残る。4時限目のクラスは去年教えたクラスなので、一応殆どの生徒は顔を覚えていた。が、印象のない生徒はいるもので、クラスに存在していたことすら全く記憶にない子もいるのだ。4時限目のクラス30人のうち強烈な個性を持つ生徒は数人いた。こういう子たちはすぐ名前も覚えられる。今は3クラスとも殆ど顔と名前が一致するようになったが、数人はどうしても覚えられない。
今日も3時限目のTAと話していた時びっくりした。この女生徒Cは去年私が教えたクラスにいたと言うのだ。1ヶ月近くも教えたクラスにCがいた?必死で思い出そうとしたが、完全に記憶から欠落している。こういう時一体どう言えばいいのか。全く覚えてないなんてとても言えない。
アメリカの高校生活は この映画 Mean Girls そのまま |
女生徒の中でも美人、特別頭が良い子、問題のある子、おしゃべりな子はしっかり覚えている。このCは今日一日中思い出そうと努力したが、やはり無理だ。影の薄い子の一人だったのだろう。
果たして自分はどうだったのだろう、と考えた。高校時代は、もしかしたら影の薄い生徒だったかもしれない。太っていて外見も地味だったし、底辺をウロウロする成績だったし、何もかもがおもしろくないと毎日思っていたので、フレンドリーでもなく明るい印象もなかったかもしれない。
大きな犬にもフレンドリーに挨拶するアプ 強烈な印象を残す? |