いや、どうやら〜らしい、ではない。いる!
地下室と呼んでいるこの京都の家の半地下部屋。
これがネズミの巣窟になっているようだ。
数日前姉が夜中に天井裏で物音を聞いたと言う。
アプも時々天井の方を見ながら怯えている。
地下室のネズミが2階の天井裏に上がって来たのかもしれない。
インターネットで検索すると『即日伺います、駆除の費用は数千円から』などという業者がいっぱいだ。
でもどこが信用できるかわからない。
だから区役所に電話した。
ペストコントロール協会を紹介された。
ただペストコントロール協会から派遣される業者は無料ではありません。
費用が発生します。
ネズミの侵入口を調べてみてくださいね、と相談員さんがおっしゃる。
家の基礎の割れ目からネズミが侵入することがありますよ。
エアダクトはどうですか。
エアコンのパイプが通っているところに隙間はありませんか。
壁のコーキングは古くなると劣化して、ぽろっとはがれることがありますよ。
そういう所を修理すればネズミの侵入が防げる場合もあります。
また、ネズミ取りの囮を置いておくのもいいですよ。
粘着性の物もありますから、そこにネズミが捕らえられることもあります。
と本当に親切に教えてくれる。
しかし、捕獲したネズミは誰が捨てるのだ。
囮にネズミがたくさんついていたら一体どうするのだ。
アプだってシッポを巻いて逃げるだろう。
だから業者に頼むしかない。
相互衛生管理研究所という所を紹介してもらって、月曜日に来てもらうことになった。
駆除は毎月2度処置をする必要があり、5ヶ月ぐらいかかるということだ。
家を維持するのはなんと大変なことか。
それも湿気の多い京都にある築24年の家。
以前住んでいた住人がずさんな工事で付け足した地下室、これを解体修理する気力はない。
アメリカで家を売買する場合、市の建築許可を受けずにリフォームされた部分はリフォーム以前の状態に戻して売らないといけない。
あるいは買い主がそのことを了解した上で、建築許可なしという状態で買うか。
市の建築許可を取るのは大変なことなので、許可なしでリフォームする人は多い。
日本ではどうなのだろうか。
この地下室はとても許可を受けた建築とは思えない。
父が死ぬまでは、この家は父のために売らないつもりだが、それはあと何年先のことなのだろう。
それまでこの家は維持できるのだろうか。
そもそも天井裏にいるのは本当にネズミなんだろうか。