2013年9月24日火曜日

アプリ

朝から暑かった。が、父をどうしてもわいわい広場に連れて行かないといけない。10時前にホームに行くと、父はフリースのベストを着てぼんやりとリビングルームに座っている。半袖のシャツに着替えさせて、アイスノン持参で広場に連れて行った。

今日は秋の運動会ということで、また玉入れで遊ぶそうだ。が、父は前回ほど楽しそうではない。つい3ヶ月前にはあんなに喜んでいた父なのに。紅白の玉を投げる時はしっかりその気になっていたが、それでも終わるとつまらなそうにしている。



それにしても100歳を超えた女性入居者もいるが、しっかりしていること。それに他の入居者は穏やかな顔をしている。こういう人たちはホームで問題を起こすこともなく、人間関係もうまくいっているんだろうなあ、とうらやましい。

広場から帰ったあとの父は「幼稚園みたいなことばっかりしたなあ。」と言う。それもそうだ。父はもう少し脳トレのようなことをしたいらしい。確かに老人だからと言って童謡を歌ったり、お子様扱いをされるのは楽しくないだろう。

父の新たな不安
風邪薬を禁止されたこと
そのことをメモる
11時に父の部屋の隣にあるリビングにまた戻り、iPhoneで写真を撮ってみせたり、他のアプリを色々説明する。父はテクノロジーの発達にびっくりしていたが、やはり「携帯がほしいなあ、でもこういうところでは持つのはダメらしいなあ。」残念そうに言う。

父に携帯を持たせてあげたい。それで安心感があるならいくらでも持たせてあげる。でも、父に携帯での会話は聞こえない。携帯は家族の声を聞いて安心感をもたらすものではなく、父が一方的に『来てください!』と大きな声で家族に要求するだけのツールになってしまう。

父がエアコンのつけ方を
覚えられないのは
想定外だった
結局午後2時にホームをあとにして帰った。夕方姉がホームにもう一度寄る。今や父は娘二人が交代しながら一日に2度寄ることを期待しているらしい。どんどんエスカレートしていって、もっともっとと要求されるのは困る。

これから父の認知症が進んで行くと、娘を呼べと夜中にわめくようになるかもしれない。それが怖い。

母の命日の今日、我が家に来たトイプードル
名前はアプリ
アプちゃんです