2023年8月8日火曜日

大腸ガンは唯一予防できるガンである

大腸大腸としつこいが、どうしてもこのことは書いておきたい。


なので、もうしばらくお付き合いください。



大腸ポリープの細胞診結果を待っていた時、最初の1週間は後悔ばかりしていた。


検査を15年近く受けなかったこと。


大腸ガンはガンとしては唯一予防できるガンなのに、下剤を飲むのが嫌だ、というたったそれだけの理由で。


その頃得た友人たちからの助言や情報を記録しておきたい。


まず、一番心の支えになったのは、このブログの読者としてメールをくださって、その後何度か会ったりメールをし合う友人R子さんである。


R子さんは日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会専門医だ。


現在は世田谷区の医院で、副院長をしていらっしゃる。


今日にでも検査結果が出るかな、と思っていた検査後1週間たった頃メールした。


R子さんからは、折り返し明快な返事をいただいた。


一般的で全てではないのですが、大腸ポリープは、1cmを超えると癌がポリープに含まれている可能性は高くなりますが、ほとんどが粘膜内にとどまっているものが多いので、完全に切除されていれば根治されています 

まれに粘膜下まで浸潤しているものもありますが、血管やリンパ管に癌がなければ問題ないし、最悪脈管に癌があった場合追加手術になりますが、それでもステージIですので、予後は心配ありません。5mmのポリープはほぼ良性でしょう


というものである。


がん研有明病院のサイトからお借りしました


私が気になっていたのは生存率よりも、ステージが進んでいたら、今後放射線治療や抗がん剤治療でQOLが下がってしまうのではないか、ということだった。


が、R子さんのメールを読んでからは、ヨシ、最悪の場合でもステージI、それなら対処できる!と安心した。


大腸(結腸・直腸ガンの5年相対生存率)出典はこのサイト


また、マリー母(次男の義母さんで医療従事者)に、内視鏡検査後にもらった12㍉のポリープの写真を見せたら、大丈夫、私はしょっちゅう大腸ガンの手術に立ち会っているけど、これは良性ポリープよ、ということ。


とはいえ、細胞診結果が2週間過ぎても来ないのでまた不安になる。


この2週間は、大腸ポリープに関して一日中ググっていた。


以下が大事なポイントなので、抜粋しておきたい。



日本人の死因の3分の1は、がんであり、2人に1人は、がんにかかります。 日本は世界一のがん大国です。


2021年の部位別がん死亡数を死因順位別に見ると、トップは男性が肺がん、女性が大腸ガンです。 がん罹患数は男女ともに膵臓がんが増加している一方で、男女ともに肝臓がんが減少傾向にあります。 また、女性では乳がんが増加傾向にあります。




部位別がん罹患数(2019年)女性

女性の部位別の罹患数は、乳がんが9万7,142人(22.5%)で最も多く、次いで大腸がん6万7,753人(15.7%)、肺がん4万2,221人(9.8%)、胃がん3万8,994人(9.0%)、子宮がん2万9,136人(6.7%)の順となりました。


女性は「乳がんが死亡原因で一番多いと思うガン」という意識調査の結果がありますが、実際に死亡数が最も多いガン(2019年)は、実は大腸ガンです。


つまり、大腸ガンに対しての理解が、実際の状況と食い違っているということになる。


やはり死亡原因トップのガンでありながら、予防できるガンなのだから、40歳を過ぎたら(遅くとも50歳)是非とも大腸内視鏡検査は受けるべきだと思う。


では、実際に大腸ガンを患い、手術をしたあと今私よりもずっと元気な友人Kさん(67歳)の紹介をしよう。(お食事中の方は要注意😀)


Kさんは50代の時に、便の色が黒っぽく便秘と下痢を繰り返していた。


それまでにも、便潜血検査では潜血があったので再検査するように勧められていたが、平気平気と半年以上放っておいた。


そのうちドロッとした血液がついて出た時、覚悟した。


その時にはもうリンパ節まで転移していて、大腸を30㌢切ることになった。


抗がん剤治療は後半が辛かったので、もっと早く見つけていれば抗がん剤治療せずにすんだだろうに、と後悔した。


その後は身体を鍛えて、大腸内視鏡検査を3年に一度受け、肝臓の腫瘍マーカー検査も受けている。


このKさんの身体の鍛え方が半端ではない。


大腸ガンを患った後数年たって、Kさん夫婦が京都にいらした時、夜ライトアップした高台寺で待ち合わせた。


彼女の状態を見て、大腸ガンで腸を30㌢切除しても(その後伸びて元通りというか元より長くなった)こんなに予後がいいのだ、と嬉しかった。

50代の二人、である


その日、Kさん夫婦が京都を歩き回ったあとのことなのだから、驚く。


京都をご存知の方にはこのルートを頭に描くことができるだろうか。


彼らは、この日の朝まず東福寺(京都市街南東部)に行き、その後歩いて伏見稲荷大社に行った。


山頂にある(標高233㍍)の一ノ峰まで登り(往復4㌔、2時間)、降りたあと東福寺まで引き返しバスで八坂神社に行く。

画像はこのサイトからお借りしました


ランチのあと、バスで銀閣寺(京都市街北東部)に行き、その後哲学の道を歩いて永観堂、天授庵を見て、円山公園を抜け、高台寺まで歩いたのだ。



つまり、伏見稲荷大社の一ノ峰まで行くだけで普通は、今日の観光終わり!という人も多い中、彼女は東福寺、伏見稲荷大社、八坂神社、銀閣寺、哲学の道、永観堂、天授庵、円山公園、高台寺と1日で観光している。


私には、このルートのうち銀閣寺⇒哲学の道⇒永観堂⇒カフェが精一杯だろう。


伏見稲荷大社の前で、
ここを登る人がいるんだ〜とただ眺める私であった

6 件のコメント:

  1. 今日のブログを読んでいて「引き寄せの法則」を感じました。R子さんもブロ友だったのですね
    しかも専門家からのアドバイスを受けられて不安も少しは払拭されたと思います。

    マリーさんのお母様も医療関係者でいらして、良い関係を築かれているみきみぃさんに安心感を与えて下さって本当に良い引き寄せの法則を感じました。

    みきみぃさんの人柄のなせる技、私も見習いたいです
    良い人の元には良い人が集うものだと思います。(^-^)

    私も、そろそろ大腸検査受けようと思っています。

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    1. danmamaさん、
      ブログを続けていて良かったとつくづく思うのは、ブログを通じて友人ができたことです。
      色々な職業の方、介護で悩んでらっしゃる方、私の初めての病気、喘息に関してアドバイスをくださる方、同じことで悩んでいる方、こういう輪が広がったことが一番の収穫です。
      R子さんも、少しでも私の力になれれば、と言ってくださって本当に嬉しかったです。

      マリー母もMよさんもいい方で、会って話すのがいつもとても楽しみなのもラッキーでした。
      引き寄せの法則、という言葉があるんですね。知りませんでした。私はネガティブによくなるので、もっとポジティブにならないといけないなあ、と今改めて思いました。
      いつも色々教えてくださってありがとうございます!danmamaさんは他人に寛大な方で、こうして褒めてくださるのが本当に励みになります。

      はい、大腸検査受けてください^^; 私も今後は3年毎にちゃんと受けます!

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  2. 昨日TVジャパンをみてたら、たまたま大腸ガンの番組をやっていて思わず見入ってしまいました。
    主に治療情報についてでしたが、女性のガンによる死亡一位が大腸ガンだそうで(日本の話です)、検査受けたことのない自分が怖くなりました。早期なら内視鏡で簡単にガンを切除できるんですね。ああ、本当に検査うけなくては!!と思うけどやっぱり嫌だなぁと思ったり(笑)

    親しい人に医療関係者がいると安心ですね。不安なことがあっても専門家に聞いてもらうだけで心が落ち着きますもん。みきみぃさんは素敵な家族・友人に囲まれて素敵だわー。danmamaさんがおっしゃるように引き寄せですね、みきみぃさんのお人柄です^0^

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    1. akikoさん、
      女性のガンによる死因1位はやはり乳ガンって思ってしまいますよね。周りにも乳ガンにかかったことのある友人が何人かいますが、皆もう何も問題なく普通に生活しています。大腸ガンはどうしても検査がひと仕事なので足が遠のいてしましますよね。
      私は前回問題がなかったのだから、と甘くみていました。今回は内視鏡でポリープを切除できたので良かったですが、3年後にはしっかり検査を受けます。
      それと気になったのは、今保険会社を変えようと思っているのですが、病歴にガンがあると保険のプレミアムが上がるのかな、ということでした。かかりつけの内科医がイマイチなので、10月の保険を変更できる時にBlue ShieldからHealthNetに変えようか、とか。
      もうアメリカの医療費/保険って本当にストレス!

      引き寄せる人柄なんておっしゃってくださって、ありがとうございます!でも、全然、なんですよ、実は。もう毎日、家族に対してキィ〜〜〜!!となっています。もっとポジティブにならないといけないのに。このすぐネガティブになる性格、変えたいわあ〜^^;

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    2. アメリカは保険によって診てもらえる医療機関が限られるので、どの病院やクリニックでも医療が受けられる日本とは大違いですよね。blue shieldは大手で良さそうに思いますが、ネットワーク内だけで良いドクターを見つけるのは難しいのでしょうね。
      今は夫経由の保険に何も考えずに入ってますが、リタイア後はしっかりリサーチして保険を選んでいかなくては。できればそうなる前に無事日本へ移住したいのですけど、それもなかなか難しそうです〜 :( 
      でもまぁできるだけ医療のお世話にならないように元気でいたいです!

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    3. akikoさん、
      本当にアメリカの保険って、職場から補助を受けている間はいいけど、リタイアしたら一気に状況が変わってずっと悩んでいます。何よりも困るのは、これはリタイアに関係なく、あ、耳がおかしい!という時すぐ耳鼻科とかの専門医に行けないところですよね。
      Blue Shieldは4月の救急の費用も全く払ってくれず、メディケアが$16Kのうち$13K支払ってくれ、私への請求額は$3Kでした。システムもよくわからず、本当にストレスです。

      日本への移住はしたいけど、色々と考えると簡単ではないですよね。周りでは60歳から65歳の間に移住する人が多く、この5年でこちらにいる友人が激減しました。残っている友人たちも、多くが日本移住検討中。日米半々も年をとったら難しくなるし、というのがほとんどの人の悩みですよね。
      本当に医療のお世話にならないように、元気でいましょうね!

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