2023年4月7日金曜日

老後はどこ?議論再燃 54 妄想老後生活 @ 横手

最初に「もうトシなんだな〜。」と思ったのは、足が冷えてたまらん、と感じ始めた時だ。



それまでは、冷え性の友人たちの足先が冷たくて辛い、と言う感覚がどうしても理解できなかった。



なのに、今は毎晩お風呂に入らないと眠れない。



じゃあ、なんで横手市に住むようになったのか、と聞かれるとただただ「都会の人混みに疲れたから。」という理由しかない。



ここ秋田県横手市平和町はその名の通り平和な場所で、時間がとてつもなくゆっくりと流れる。



それは、私になんとも言えない安心感を与えてくれる。



美しい雄物川を眼下に眺めながら入る露天風呂のある、温泉えがおの丘(横手駅からバスで53分)、駅前の2つの温泉を含め、横手市には6つの公共温泉施設がある。



温泉嫌いだった自分が、温泉のある地に住むとは想像もしていなかった。



私が1,630万円で買ったこの家は、奥羽本線横手駅から徒歩14分のところにある。

横手駅


築49年、土地面積460㎡、建物面積194㎡。



2023年に全面リフォーム済みの4LDK。




なんで、こんなに広い土地に建てられた大きな家を買ったのか?



いやね、家はどうでも良くて、ほしかったのは大きな土地だったわけ。



いずれ食糧が枯渇した時、庭で自家栽培ができるように、と考えたわけ。



なにしろ2023年には、日本の食糧自給率は実質10%ぐらいだという話を聞いたので、自分で畑を耕すことにした。



これから、毎日野菜の作り方を習おうと思う。



トマト、きゅうり、じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも、ナス、いんげん、大根、ブロッコリー、水菜、白菜、枝豆、春菊、ピーマン、ほうれん草、玉ねぎ、レタス(のどれか)を育てるぞという大きな野望を持っている。



コメがなくてもイモを食べ、少しの野菜と魚があれば生きていけるだろう。





さて、70歳の私はこの界隈では「まんだまだ若い」存在だ。



そして、近所の90代のおばあさまたちが、手作りのうめもの(美味しいもの)を毎日のように持ってきてくださる。



今日はお隣の梅ばあちゃんが、美味しいお米で作ったおにぎりといぶりがっこを持って来てくれた。



梅ばあちゃんの本当の名前はサユリだが、いつも「これうめがったっでな」と言いながら、色々持ってきてくれるので、私は梅ばあちゃんと心の中で呼んでいる。



他にも美味しいハタハタが手に入ったから、とハタハタ寿司を持ってきてくれるユミばあちゃんとか、いなり寿司を持ってきてくれるトモばあちゃんとか、新参者を皆が歓迎してくれる。



いなり寿司なんて昔は嫌いだったのに、今は濃厚に味付けられた油揚げと、驚くほどの密度で詰められた甘いご飯にホッとする。



「うめすな〜」と言うと、トモばあちゃんは目尻を下げて喜んでくれる。



昨夜のトモばあちゃんの差し入れには、デザートに「もろこし」までついていた。


これがもろこし菓子


このもろこし菓子を初めて食べたのは、角館(奥羽本線と秋田新幹線を乗り継いで69分)の武家屋敷跡を観光したあとだった。





駅前で買ったのだが、なんとも言えない懐かしい甘さで大好きになった。



角館武家屋敷跡


さて、しんしんと冷え始めたこの頃。


家の周りも雪かきが必要になってきた


久しぶりに温泉にちょっと浸かってこようか、と腰を上げる。


雪どけの早い年は3月でこの状態になるのだが


今日は北上線で33分の、ほっとゆだ駅にある温泉を試してみることにした。

横手駅から北上線に乗る


どの駅にもほとんど人はいない。



若い人どころか、年寄りも見かけない。





東北にはこんな美しい場所があるのか、と感動しながら車窓から外の景色を見る。



ほっとゆだ駅の、全国でも珍しい駅舎にあるという温泉に早く浸かってみたい。



浴槽は「ぬるめ」「ふつう」「あつめ」と3種類に分かれているそうだ。



どれにしようかな、やっぱりぬるめから段々に熱めにするか、などと思いながら硬い座席に座って30分ちょっと。



駅に着いた!



びっくりした!!


駅に赤ちゃんが3人もいる!!!

10 件のコメント:

  1. よっ!待ってました「地方編」第一弾が横手市とは、ちょっと吃驚しました。
    今回、飽和状況の東京を見てきて、日本を元気いするには地方創生しかないのでは?って思っていたところで、地方の産業は比較的西日本は栄えているのですが北日本が寂しい限りなのです。
    食料生産地でもある訳で一次産業を大規模経営化して効率的に生産出来れば、まだ間に合うと思うのですが農水省の官僚が農協を守る為にやっている事は意欲的な若者を排除する事ばかり...

    生産者と消費者を直接繋げるネット販売等も「送料がネック」となって中々広まらない状況。
    それこそ我が家も「米」は作っていませんが「じゃがいも」で一冬しのげるくらいは作っています。

    これからの時代は「自分頼み」の時代だと思います。
    地に足をつけた生活をする事が大事ですね。

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    1. danmamaさん、
      おまたせしました〜〜、なんてね。横手市びっくりでしたか?
      でも地方編はあまり自分で撮った写真がないので、限定メニューしかありません。
      整理下手なので、写真がどこに行ったかわからんというテイタラクです。
      そうなんですよ、日本を元気にするために地方にがんばってほしいです。
      北日本はどうしても気候が厳しく、人口も少なくて西日本ほど栄えないのでしょうね。
      農協を守るが、酪農は守らないのですかね。酪農経営は危機状態ですよね。

      ネット販売は、現状のようにその日のうち、遅くとも翌日には届く、ということをやめるべきだと思うんです。アメリカなんて、何か注文しても、10日ぐらいかかることなんかざらですよ。

      じゃがいも作ってらっしゃるのはすごいです。私はさつまいもがいいなあ。今作っているのは、ネギ、チャイブ、トマト、シソという家庭菜園だけど、もっと本格的に何か作ってみたいです。

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  2. 地方編になりましたね。秋田の横手
    なんですね。行ったことはありませんが、かなり積雪量が多いようなことを知り合いから、昔きいたことがあります。パンデミックで田舎に引っ越す家族がいたのをニュースでみたことあります。わたしも一時田舎ぐらしに少々憧れて、古民家とかを紹介してる不動産サイトを見ていました。自分がいいなぁ~と思う物件は暫くすると販売済になるので、同じように考える人はいるんですね。田舎での自給自足もいいかもです。ご近所づきあいが、どうかなと思いますが、一概に田舎は云々というわけではないかも。
    danmsmaさんが書かれているように地に足をつける生活大切ですね。わたしも妄想でいいから日本の老後生活夢みたいです。やはり足腰大切にといいたいのですが、最近は去年よりあるかなくなってます。
    横手の冬と温泉♨ いいわ!

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    1. ケイさん、
      いえ、地方編は続きません。続けられません^^; あまりに地方を知らなさ過ぎる。
      横手は好きなので何度か行きました。雪で大曲までの電車が停まるということもよくあるようです。古民家とかに住むとしたら、かなりの覚悟が必要でしょうね。でも、そんなに売れているのですか。確かに安く買って古い建築を楽しみながら住む、という方も多いようですね。
      田舎の近所付き合いはいい面も悪い面もありそう。でも年を取ってからは、隣近所で助け合うなんてことないかしらね。お惣菜を分け合うなんて憧れますが、面倒も多いかも。
      日本の老後生活やっぱりあり得ることなんですよね。そうですよ、足腰を鍛えないと、足腰から老化は始まるような気もしますが。
      横手の冬と温泉いいでしょ〜。ぜひ来てください^^

      実は今雪に囲まれています。でも、さっきTrader Joe'sに歩いて行ってきました。歩いて5分でした。もう20年以上行ってますが、歩いて行ったのはサンフランシスコ以外の地では初めてです。さてどこでしょう〜^^
      今度は今いる街から妄想老後生活編をアップしますね。

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  3. はじめまして。大阪と申します。
    2018年に親の介護についてのブログを探していてmikimieさんを見つけました。素晴らしい文章力に惹きつけられそれ以来ずっと愛読しております!
    眼瞼下垂の手術のレポの際にはありのままを見せてくださり、感激してコメントを書いたのですが投稿できませんでした。(今回はコピーしてから公開ボタンを押しますね)
    さて妄想老後生活。私の住む大阪編はいかがでしょうか?
    mikimieさんが過ごされた大学や社会人生活の頃とは随分と変わりましたよね。
    中之島、淀屋橋、北浜、本町などのオフィス街にもマンションがたくさん建っています。福島駅界隈や西区(靭公園や堀江)も人気があるそうです。大阪は東京や京都に比べるとマンションも安いですし物価も安いので是非ご検討を!
    ちなみに大阪市民の敬老パスは一回の乗車で50円です。動物園植物園など無料施設もあります。

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    1. 大阪さん、
      はじめまして。
      大阪さんもご両親の介護をなさっていたのですね。私も介護をしていた頃は、苦しい毎日でした。先が見えない辛さですよね。こんなブログを読んでくださって、本当にありがとうございます!
      眼瞼下垂手術はどんな手術なのか、不安があったのでこれも共有したい、と結構エグい写真も載せました^^;が、感激してくださって嬉しいです。
      コメントは本当によく消えてしまうようですね。私自身もコメント公開前は全選択⇒コピーというステップを踏んでいるんですよ。今回はコピーしてくださったおかげで、大阪さんからコメントいただけて良かった!

      大阪編いいですね〜。大阪は本町で3ヶ月仕事、他には淀屋橋に時々遊びに行く、それから千里に叔父夫婦が住んでいるので訪ねていく、ということがあったぐらいで、最近はあまり行ってません。福島駅も15年ほど前に一度行っただけです。大阪にも行きたくなりました!
      日本は敬老パスがあってうらやましいです。私もいずれどこかの市民になるのかな^^

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  4. こんにちは。いつもdanmama
    様のコメ欄でお会いしております。めるじるです。横手編楽しく拝読させて頂きました。
    梅ばあちゃんは「うめがったっでな」という口ぐせから きていて心の中の呼び名で、本名はサユリ、しかもカタカタという所
    こういうセンスが好きでハマリます。角館いいですよね!武家屋敷私も大好きです。これからの時期は桜が綺麗でしょうね(^-^)

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    1. めるじるさん、
      こんにちは。コメントありがとうございます!ブログって数多くの中で自分が共感できたり、文章の波長が自分に合う、と色々な要素で読み続けるようになるんですよね。なんだか具体的にこういうセンスが好きなんて言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします。
      めるじるさんも角館お好きなんですね。一度東北の桜を見に行きたいと長年思っていますが、早く実現させないと(って横手に住んでいるのに?)^^

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  5. 横手ってどこだろう・・・とみなさんのコメントを読んだら秋田県なんですね。お米がおいしくて温泉は入り放題、いつまでも若者扱いしてくれるし!最高じゃないですか!!
    日本へ移住するとしたら馴染みのある関西もいいけど、夏の暑さを考えると北の方がいいかなって思うんですよ。それと、私はG(黒光りのムシです・・・)が大嫌いなんですー。関西、特に都会は多そうじゃないですか。でもシアトルってGがいないんです。レストランにはいるかもだけど、ここにきてから一度も遭遇したことがないんです。緯度が高いといないそうなので、日本だと東北〜北海道あたりがいいかなぁと。でも雪かきは大変そうだしな。あ、マンションなら雪かきしなくてオッケーかしら?!?なーんて、私も色々妄想してます〜(笑)

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    1. akikoさん、
      はい、私も横手ってあまり聞いたことなかったんですが、行ってみるとのんびりしたところで、ご飯が美味しかったです^^ 雪景色が本当にきれい。
      確かに日本の暑さは年々ひどくなってますもんね。とはいえ、冬になると暖かいところがいいなあ、と思うんですが。とにかく京都の実家は断熱材が入っていないので、家の中にいても外にいるのと同じように感じます。
      GOKはいやですよね。アメリカでは見ないですが、湿気の多いところにはいるのでしょうか。日本だと北海道もいいなあ。でも雪かきは大変だしやっぱりマンションですね。過疎地帯にはあまりマンションはないと思いますが。
      横手にもマンションは一軒も売りに出ていませんでした^^

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