次男は日本に着いた翌日からアメリカに帰りたいと駄々をこねるので困った。日本に滞在する3週間どうにか楽しめることを見つけないと、と息子たちが興味を持てる場所を見つけるのに苦心した。博物館、海、プール、ポケモンワールド、USJ、信楽で陶器作り、コカコーラの工場見学など、少しでも日本のことを好きになってくれないかといつも考えていた。
それでもアメリカに帰国する頃には『もう日本には来たくない。』と次男は毎回言うのだった。長男がどう考えていたかわからないが、日本が楽しくて仕方ないという様子ではなかった。
なのに、現在長男は川崎市にある会社のシリコンバレー支部で働いている。そして次男も来週から4年間勤めている現在の会社の、日本支社の人事担当になったのだ。これから少なくとも年に3度の出張がある。
とても仲の良い二人 なんと前回集まった時は洋服もそっくりだった |
長男とサキは4月にシンガポールと日本に旅行する。その日程に合わせて次男も出張の日程を調整して、3人で東京で食事する計画を立てている。成長するに従って二人とも日本が好きになっている。それは美味しい食べ物が理由ではない。日本の文化、というか空気が好きなのだ。
こんなことは予期していなかった。日本の良さを感じてくれるのはとても嬉しい。
私も日本がどんどん好きになっている。いつかまた日本に住みたくなるかもしれない。今私が日本に3ヶ月以上滞在したいなら、在留資格を取ればいいらしい。資格を取ると選挙権がないだけで、あとは日本国籍のある日本人となんら変わりはない。日本の医療保険もあるし銀行預金もできる。
長男、サキ、次男、マリー、ヒロとSan Ramonにできたモデルハウス訪問 |
在留資格は3年間、その後更新して計5年間在留できるということだ(この辺は正確ではないかも)。ただ、私が在留資格を取ることはないだろう、と思う理由がある。在留資格で日本に住んでいる私がある日突然死んだとする。その際私の財産(日本とアメリカにある財産)を相続する夫や息子たちは、日本の法律に則って相続税を払わないといけない。これは困る。
何故なら相続税は市場価格に基づいて計算されるからだ。ローンがいくら残っていても関係ない。カリフォルニアにある不動産は高騰していて、その市場価格で家族が相続税を払うことになるのは是非とも避けたい。
もしかしたらいずれまた日本に帰化して日本に住むということもあるかもしれない。揃える書類は多いし1年ぐらいはかかるかもしれないが、日本人の実子である私には簡単らしい。
こう考えて日本国籍喪失届を提出してしまったことへの悲しさに折り合いをつけている。もしかしたら、もしかしたら、と夢がふくらんでいく。
が、とりあえずは二人の息子たちの活躍を期待することにする。
運び屋として |
カリフォルニアの不動産はどうなるのでしょうね。
返信削除息子さんたちが小さいころ、日本で過ごした時間が土台になっているのかしら。
日本を好きななってくれるのはうれしいです。
一流の運び屋として育ってほしいです。
Michikoさん、
削除ありがとうございます。
はい、一流の運び屋になって母が好きなものを運んで来てくれれば嬉しいのですが、自分たちのことしか考えていません。
でも私もそうでした。
カリフォルニアの不動産、バブルがいつかはじけるかもしれませんね。
それは怖いことでもあるけど、息子たちが家を買えるようになれば嬉しいです。
でも、その頃には仕事もなくなるかも・・・?
写真を見て、ヒロくんがお靴をはいてパパと一緒にあるいているのが可愛いのとすっかり大きくなっていることに驚きをおぼえます。
返信削除お孫さんかわいいですね~。息子さんたちに運び屋としての活躍を期待すること、わたしも子供たちに期待したいです。今回の子癖席喪失をすることのブログ内容とても参考になります。わたしも、疑問に思ったのですが、日本国籍を持っている場合アメリカにある不動産に税金のことで問題があるのでしょうか。二重課税にならないと思うのですが。。。
ケイさん、
削除ありがとうございます。でもヒロはもうTerrible1歳半なんです。
Terrific2歳になってくれればいいけど、まあそれは無理でしょうね。
私も日本国籍とアメリカ国籍の二重国籍保持者の場合、相続とかの税金に関してはどうなのかなと思います。
が、二重国籍を持っていることは黙っていればわかりませんよね。アメリカを出入国する時はアメリカのパスポートを使い、日本の出入国は日本のパスポートを使っている人は多いです。ただそれが最近問題視されている、という記事を領事館のサイトで読みました。それからマイナンバーができたので、何かの紐付けがされるのかどうか、ですよね。
日本は相続税が一番財源になるので、そのあたりは厳しい法律ができる可能性がないこともない?
アメリカのみの国籍保持者が日本在留資格などを取る時には、アメリカにある不動産が問題になる可能性がありますが、二重国籍保持者には問題ないのではないでしょうか。でもちょっと怖いですね。私も調べてみたいです。