それは私がこの世で一番恐ろしい言葉だ。
父がこの病気にかかった頃のことを覚えている。
2010年の2月、日本に滞在中の私は父の『xxが見つからない。』と探し物をする様子が尋常ではないと気がついたのだった。
その後入ったホームで幻覚症状を発症した父は、『殺される。』とホームから毎日何度も私や姉に電話してくるようになった。
ホームではもう対処できない、退所していただくかもしれません、と事あるごとに相談員Sさんにほのめかされるようになった。
東京駅グランスタから新幹線乗り換え口に行くエスカレーター ここで父のホームの相談員Sさんから電話がかかってきたのだった ここを通るたびにその頃の暗い気持ちを思い出す |
父の父もアルツハイマー病にかかっていた。
だから私がアルツハイマー病にかかる可能性は大きいのだろう。
「先生っ!私、アルツハイマーですかっ!!最近記憶にものすごく問題があるんです!」と唾を飛ばしながら聞く。
やはりそうか。
心臓はドキンドキンと大きく鼓動している。
胸から飛び出しそうなほど脈打っている。
先生は穏やかな笑顔で「あとで説明しますね。
まず検査結果をスクリーンで一緒に見ましょう、とおっしゃる。
この脳血流検査に使う器械はスポーツ医学では使われているが、まだ臨床検査道具としては使われていない。
先生は大学の特任教授としてヒト倫理委員会の許可を得て使われているということで、検査費用がかからない。
この検査では脳内のヘモグロビン変化がリアルタイムで見えるのだが、瞼を開ける時に生じる青斑核への刺激が、意思決定・記憶想起・情動のコントロールをしている腹内側前頭前野をどのように興奮させているかを血流の変化で診断するのだそうだ。
その前にした医療用重りを負荷して、瞼を開けられるかどうかの検査(噛みしめないように舌を少し出して行う)では、ミュラー筋を収縮させていない状態で、 腱膜が瞼板より外れていることで瞼が開けられない状態であることがわかった。
この場合瞼を開けた状態にしておくには努力が必要で、上眼瞼挙筋を強く収縮させていることにより、頭痛や眼精疲労が起こる。
そして上眼瞼挙筋の収縮を瞼板に伝えるために、ミュラー筋を収縮させる必要が出てくる。
このため歯を噛み締めたりすることで交感神経緊張が怒り、歯ぎしりや顎関節症を引き起こす可能性がある。他にも頭痛や肩こりなど他の多くの症状を誘発する。
これらをていねいに説明してくださったのだが、もちろん私は聞いた途端に忘れてしまうので、先生のサイトを見ながらここに書いた。
現時点で私がアルツハイマー病を発症しているのかどうかは、これらの検査からはわからないと思うが、これから発症する可能性はとても高いらしい。
眼瞼下垂の可能性を調べてもらうために行ったクリニックで、アルツハイマーの話につながったのは思いもよらない結論で、色々と自分のこれからの生活を変えないといけない、と思ったのだった。
う〜ん。かなり専門的なような詳細で、難しいですが。。目のトラブルで検査して、アルツハイマーのことを指摘されるあたりのくだりは、次回の説明でわかるようになること期待しております。。先生は、さすが大学での研究も長年ご経験がおありなようですね。日本滞在中に、美味しい食事でリフレッシュしてください。
返信削除ケイさん、
削除ありがとうございます。
毎日美味しい食事でリフレッシュし過ぎかも^^;
瞼というのはものすごく重要な役割を担っているようです。もうちょっと詳しく説明しますが、涙目と眼瞼下垂の相談に行ってまさかアルツハイマーの話になるとは思ってもみませんでした。
他の眼瞼下垂症を治療するお医者さんでアルツハイマーに関連づけて考える方はまだ少ないと思いますが、浜松の先生はその点でパイオニアかもしれません。
明日もう少し詳しくかきますね。
先生につい「後で説明しないで、今結果を教えてください」などと言いそうになりました。
返信削除まさか、瞼とアルツハイマーが関連しているとは青天の霹靂でありました。
そして、食生活も関係しているのですか?
日本のM先生にお会いしたことは、運命だったのかもしれませんね。
Michikoさん、
削除そうなんです!「先生、何よりも先にアルツハイマーのことを説明してください!」と言いたかったです。
瞼と有酸素と認知症は関係しているんですね。私にも青天の霹靂でした。
食生活も含めて生活習慣病も関係あります。
M先生にお会いしたことで、自分の人生の転機になればいいのですが、また喉元過ぎれば・・・になりそうなのが怖いです^^;