2013年4月5日金曜日

家具

リビングルームには7年前に買ったビリヤードテーブルがある。これを売ることにした。
夕べ友人Mが勤める不動産会社に写真を持って行ってもらったら、数時間以内に電話がかかってきた。Mの同僚が見に来たいということで、すぐに来てもらう。まだ真新しく見えるものなので、気に入って即決してくれた。


息子たちが一緒にビリヤードをしたり、友人を交えてよく使ってくれた。リビングルームの半分を占めた、このどでかい家具がなくなるのは嬉しい。


7年前、このビリヤードテーブルを入れるために、リビングルームからはダイニングセットと椅子のセットを2階の寝室に動かした。7年間サンクスギビングに友人家族を招いても、食べるところがなく、キッチンのテーブルに皆で窮屈な思いをしながら座っていた。

リビングルームの半分はダイニングルームであるべきスペース。だから、ビリヤードテーブルがなくなったら、今度は巨大な55㌅のプロジェクションテレビを友人にあげる。このテレビは息子たちがゲームをするのによく使った。また、ここに彼らの友人が何人も来て、皆でよく映画を見ていた。


このテレビがなくなったら、2階からダイニングセットを持って降りて置く。こうしてこの家は少しずつ若者の香りがしない家になっていく。ソファに座って見渡すとなんともうら悲しい気分になった。

息子たちのものがいっぱいでグチャグチャでも、この部屋は生きていた。これからこの部屋はいつもきれいにしておけるだろう。しかしそれよりも、散らかっていてもいいから、これからもこの部屋にたくさんの若者が出入りしてくれればいいな、とぼんやりと考えていた。




実はこの写真に映っていない部分には、長男のゲーム類が山のように積まれている。