まず、近所の郵便局に行くとATM前には4人が待っている。大型スーパーのMOMOにあるATMに行くことにした。しかしここはもっと行列が長かった。今日は4月30日なので、振込とか色々とATMを利用する人が多そうだ。やはり四条に行くのはやめた。
アメリカでいつも利用しているBank of AmerikaのATMは24時間利用可能、そして銀行のATMなら手数料はかからない。そもそも殆どの銀行は平日の夕方6時まで、そして土曜日は2時まで開いている。日本では仕事をしている人がいつ銀行に行けるのか不思議。
銀行巡りは明日に変更して、MOMOの本屋さんに行く。このところ気になっていた漢方に関しての本を買いたかったからだ。イラストの多い『入門東洋医学』という本を見つける。
そういえば、この前根津の漢方薬局で舌診と問診による診断で『痰飲』『気滞』と言われた。この二つは血流も滞らせる。このままでは病気になるなあ、といつも感じている。もう病気に一歩踏み出している、と自分でもいつも感じていたので、この辺りでなんとか治したい。
アメリカにいる間はエネルギーもあり、体調が悪いと感じることは殆どないが、日本にいる時は体調の悪いことが多い。痰飲状態の人は湿度に弱いそうだ。身体の中の水分代謝が悪い、つまり体内の湿気が多いということになる。だから雨の日は体調が悪い。
漢方薬は19日に5日分処方され、その後23日には10日分送られて来た。その前に電話で様子を話し、少し処方が替えられた。次は5月1日に電話してその後アメリカに持って帰る分を処方してもらう予定だ。
ただ考えてみると、アメリカで医者に行った時、今服用している薬はなんですかと必ず聞かれる。そんな時漢方のことをどう説明すればいいのか。その辺りを薬剤師さんと話してみないといけない。
本を読んでいるうちに眠くなった。まるで時差ぼけしている時に沼の底に沈んだような眠りに陥る感じに似ている。昏々と寝てしまった。
深い眠りの中で電話が鳴っている。一体何の音かわからない。やっとポケットに入っている携帯が鳴っているとわかった。出てみると父のホームのスタッフからだった。「スミマセン、お父さんがどうしても娘さんと話したいとおっしゃってますので、お電話しました。」ということだった。父に代わってもらう。
父は興奮した口調で「昨日設定してくれたエアコンのボタンを押すうちにどうも壊れてしまった。ホームの人はどうしても直せない。あんたがすぐ来て直してくれんか。」ということだった。「大丈夫、ホームのスタッフに言って直してもらうから心配しなくていい。」と言っても父には全く聞こえない。「来るんか?」とだけ言う。「行きません。」と大声で言うとそれだけが聞こえたらしい。「電車に乗ったら来れるんじゃないんか。今すぐ来てくれんか。」と言い続ける。今日は具合が悪いので行かない。スタッフに話してエアコンは直してもらう、と言っても全く聞こえない。
3階に移ったのは間違いだったのか、いや、あの時点では移るしかなかった。12月8日に、以前の老人保健施設から今のホームに移った時も大変だった。毎日ホームに通ってスタッフと話した。父が慣れるまで、父の性質をわかってもらうまで、父への対処の仕方を学習してもらうまで。本当に毎日毎日神経がすり減った。家に帰る、と父がホームの玄関に座り込んだこともあった。家に帰ると不安で一人で生活できない、と言い始める。そのためにホームに入ったのに、不安が高じてくると電話をしてくる。すぐ来てくれと言う。
しかし自分の体調をまずどうにかしないと、父より先に死んでしまうかもしれない。そんな気分に時々陥ってしまう。