2022年秋のヤフーニュースで、こんな記事を読んだ。
男性の平均寿命は81.41歳、女性の平均寿命は87.45歳(2020年)であるが、最頻死亡年齢(最も死ぬ人の多い年齢)は男性88歳、女性92歳となっている。つまり、日本では男女問わず、少なくとも80歳近くまで元気な人が多いと見て取れる。
中略
マレーシアのマハティール元首相は、こう指摘した。
日本を凡庸な国に変えたのは人口減少が主因である。一国の人口が減少し、高齢化することは、その国が衰退へと向かっていることを意味する。
高齢者は家でテレビを見ていれば快適という場合が多く、高級レストランに行くことも少なければ、車を買い替えたり、スーツやゴルフクラブを買ったりすることもない。高齢者は必要なものが既に揃っているから消費が極端に減るのだ。
なんとも寂しい記事ではないか。
でも、的を得た記事だと思った。
私は、もうすでに何も買いたいと思わなくなっていたのだ。
ユニクロで冬になる前に毎年スウェットパンツを数本買う。
トップは古びたのを着ているし、出かける時の洋服は5バージョンあれば充分。
宝石には元々全く興味なし。
当時60代でこんな様子だったので、70歳の時点ではもっと物欲がなくなっているだろうことは、予想できていた。
そして、これを読んで終の棲家の選択肢を見直さないといけないことを知った。
健康寿命が75歳と考えると、あと10年しかない、と思ったのだ。
その頃一緒に桜を見に行ったり、カフェに行きたいのは誰か。
お互いに何かがあれば、すぐ駆けつけられる友人のそばに住みたい。
そして、その友人はYりさんだ。
私が助けを必要とする時、Yりさんならすぐ来てくれるだろうし、Yりさんが病気になったら私も駆けつける。
近くに住んで〜、といつも言ってくれていたので、漠然とその可能性は数年前から考えていた。
Yりさんは長年イギリス在住だったが、実家のある神奈川県の能美台に帰って来た、老後日本にUターン組の一人。
私も母が横浜の出身だったので、神奈川に対して親しみの感情は持っていたが、横浜には一度しか行ったことがなかった。
あとは、平塚、小田原、横須賀、にそれぞれ一度、そして鎌倉、北鎌倉には何度か足を運んだというぐらい。
そして、東京に住みたいと思っていたので、神奈川は選択肢に入ってなかった。
大きな発想の転換だ。
神奈川県には、30年来の友人Rえさんも茅ヶ崎に住んでいて、それも心強い。
まずは、Yりさんが住む能見台に駆けつけることができる地域はどこか、と地図で探した。
電車で10分前後で行けるところ、と調べて、屏風浦、黄金町、金沢八景、などの駅名に惹かれた。
が、色々と調べるにつれて「逗子・葉山駅」が最終候補として残る。
逗子ってあの逗子海岸の逗子?
葉山って避暑地の葉山?
なんだかオシャレなイメージだが、住みやすいところのようだ。
東京駅までは、逗子駅からJR横須賀で1時間足らず。
逗子駅始発電車もある。
乗り換えなし。
しかも逗子駅では増解結もあり、車両が4両連結されるので、東京まではほぼいつでも座席に座って行けるのだ。
日比谷、丸の内、銀座は少し遠くなっても、老後の充実は友人との会話から。
脳トレよりも、友人たちとの会話が最善のボケ防止になるというのであれば、会話の弾む人たちと会うのが一番。
YりさんやRえさん、そして新しくできるであろう友人たちとおしゃべりし、週に一度は東京に行く。
東京にも友人が数人いる。
ということで、逗子に決めた。
私が借りたマンションは、築5年、1LDK、41㎡、10.3帖のLDKと6.3帖の寝室。
管理費・共益費込で13万6千円。
横須賀線逗子駅まで徒歩4分。
京急逗子線の逗子・葉山駅まで徒歩4分。
京急逗子線エアポート急行に乗れば、Yりさんの住む能見台駅までは13分。
今日は七夕なので、Yりさんとお寺巡りをしたあと、夕食を一緒に食べることにした。
まずは七夕らしく、鎌倉駅(逗子からは電車で4分!)で待ち合わせ、竹林のきれいな報国寺まで歩く。
鎌倉で唯一困るのは、歩道が狭く報国寺までは途切れる部分も多いことだ。
なので、かなり気をつけて2.2キロの距離を歩かないといけない。
が、70歳と68歳の婆婆コンビはおしゃべりに夢中で、あっという間にお寺に着く。
帰りはバスで鎌倉駅前まで帰り、軽くお蕎麦を食べたあと、江ノ電で極楽寺に行くことにした。
帰りの江ノ電は混んでいたので座ることはできなかったが、鎌倉駅まではたったの7分。
また横須賀線に乗り、逗子駅に戻る。
駅前セブンイレブンでみかん寒天ゼリーを買い、私の住むマンションに到着。
夕食は毎日高齢者対象のお弁当を配達してもらっているのだが、今日はYりさんの分も含めて2人分注文してある。
七夕なので、行事食が配達され、玄関に置いてある保冷ボックスに入っていた。
鎌倉茄子の田楽なんぞ入っていて、Yりさんも「今日はご飯作らなくていい!美味しい!」と喜んでくれた。
こうやって、女友達のそばに住むと、充実した一日になる上、脳年齢もちょっと若返ったように感じる。
が、夜は一人になり寂しい。
そして、明日は話す人もいない。
かといって東京まで出かけると疲れるだろう。
ふと東京で有楽町線に乗って、時間を惜しんで一日中出歩いていた日々を思い出す。
ま、いいか。
明日は交通費もかからない、充実した日を送るぞ!













































