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| なんつ〜か、雲まで心をザワザワさせる |
年をとったせいか自分の中で感情の起伏が乏しくなってきたなと感じていた。追突された時も、心の中が煮えくりかえったと書いたが、考えてみるとそれは嘘だ。はあああああ〜、面倒なことになったとは思ったが、煮えくりかえったわけではない。
さすがに加害者に『あんたのせいよ!』と食ってかかられた時は腹も立ったが、そのあとは、とにかくこの場から逃れたい、という気持ちしかなかった。
だから、保険会社からもし腰痛があるようでしたら、加害者の保険会社と交渉して医療費を出してもらうようにします、と言われた時も『もういい。』と思っただけだ。別に医療費をもらってマッサージや鍼に行きたいわけではない。加害者の車は廃車になるのだ。その上私の車の修理費や医療費で21歳の女の子の保険額を増やしてしまうのはかわいそうだ。
こういうことは因果応報で、私がここで『うまくやった』と友人Y子のように数千ドルの医療費をだましとったりすることは、あとで自分につけが廻ってきて痛い思いをすると信じている。
車が修理工場に入っている間のレンタカー料金ももういい。外出しないで、家の中を片付けることに専念しよう。
両親の介護があった頃は、悲しみや絶望や怒りや焦燥感など、毎日心の中のアップ&ダウンが激しかった。が、今の私は大きな感情の起伏が減ったようだと書いた。四六時中『・・・』という状態になっているような気がする。『!』という状態がもうなくなった?
これは認知症の初期症状なのだろうか。そういえば、最近人との会話が面倒と感じることも増えた。こうして黙々と毎日が過ぎて行き、認知症は進行していくのだろうか。
2月に売りに出すサンフランシスコのマンションはpresentableつまり、人に見せることができるような状態にしないといけない。土日2泊でトラックを借りて家具をサンノゼの家に動かした。少しだけ残しておいて、あとはstagerと呼ばれるデザイナーに入ってもらって、部屋を少しでも魅力的に見せるためにデコレーションしてもらう。
自分でできるデコレーションは自分ですることで、デザイナー料金を節約したいが、これがなかなか難しい。それでも近所のディスカウントのホームストアで毛布やタオルなどを買ってくる。デザイナーに全て任せると$8000(90万円ほど?)だそうだ。
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| DKNYの布団セット、タオル、UGGの毛布、りんごを入れるお皿、 ブルーのクッション、蘭の花3鉢で$240 |
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| バスルームはこういう殺風景な状態から |
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| 蘭の花とタオルだけで雰囲気が変わる |
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| ゲスト用バスルームにもTrader Joe'sで$10しない蘭を買う |
トラック3往復で移動したものは、シングルサイズのベッドマットレス2つ、長さ2メートル強のソファ1台、ダイニングチェアー5脚、本棚、デスク、大きな額縁、高さ2メートル以上の鏡、ワインラック、おもちゃ、寝具、などなど。
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| 鏡をトラックに運ぶ夫と次男 |
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| 鏡もソファも2メートル以上の長さがあるので、荷台に収まらない |
まだまだ家具も荷物もある。特にクローゼットは空にした方が、家を見に来てくれる人への印象がいいそうだ。
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| クローゼットも空にしないと収納が少ないという印象を与えるそうだ |
毎日毎日ペンキ塗りや引越しや車のことで気が重い。でも、マンションが売れて次男たちの家が見つかるまでだ。もしかしたら掘り出し物の家が突然売りに出てきて、夏までに決着がつくかもしれない。それまでの我慢だ。
いつも通り淡々と・・・淡々と・・・生活していくのだ。
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| せっかく時間をかけて塗ったラルフ・ローレンのスモーキーブルーのペンキも 上から白で塗り直す |
サンフランシスコには生活必需品がどんどんなくなっていくので、次男、マリー、ヒロもこれからは毎日サンノゼの我が家で暮らすことになるが、夏まで・・・夏まで・・・と自分に言い聞かせる。家中が家具とおもちゃだらけだし、ヒロから隠すためにピアノはダンボールとフェイクプラントで囲まれている。
この家に平穏『・・・』はもうなくなった。
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| ファミリールームはソファ3台、ヒロのテーブルセットなどで満杯 |
が、マリーが言う。
「私たちが家を買って引っ越したとしても、毎日ご飯はここに食べに来ていい?そのあといつ家に帰ることになるのかしら。夕食のあと私たちは自分の家に帰るわけ?それともヒロはここでお風呂に入れて、そのあと帰ることになるのかしら?」
次男が言う。
「ってことは、家を買う必要ある?いっそのことここで同居すればいいんじゃない?」
マリー「あ、ホント、そうよね〜。」
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