父のことは『じじ』だ。
両親とも自分がばば、じじと初めて呼ばれた時にとても喜んでいた。
私は孫が生まれても自分をどう呼ばせるか迷っていた。
ヒロより2ヶ月前に生まれた孫のいる友人Y(現在63歳)は『絶対おばあちゃんなんて呼ばせない。なーなと呼ばせるの。』と鼻息荒く言う。
アメリカではグランマと呼ばれるのがいやで、ナナと呼ばせる人が多い。
この友人は今、孫に会うために東海岸に行っている。
もう超かわいくてメロメロ、というメールが来た。
『しっかりばあばを楽しんで来てね』という私へのメールには『なーなを楽しんでいます。』とすぐ返信が来る。
そうか、彼女にばあば、おばあちゃんという言葉は禁句だったな、と思い出す。
友人M(61歳)にも近いうちに孫が生まれる。
孫にどう呼ばせる?と聞くと『まだ決めてない。でもおばあちゃんだけは絶対イヤ。なんだか年寄りっぽいじゃない。』ということだ。
そうだよなあ。
立派におばあちゃんの年齢になっているにもかかわらず、おばあちゃんと呼ばれることはなんとなく抵抗がある。
ヒロはもう歩き始める寸前で、マンマなどの喃語も出始めている。急がねば。
やっぱりナナ?
いや、おばあちゃんと呼ばせるのがかえって潔い気もする。
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