2016年2月6日土曜日

『ありえね〜』こと

気持ちがアップ&ダウンすることをアメリカではemotional rollercoasterと言う。つまり感情のジェットコースターという意味だ。今週はそれに近いものを味わっている。

サンフランシスコのマンションには去年の11月に入居するはずだった。10月に『予定より早く完成します。入居は10月後半から順次始まります。』とお知らせメールが来た。だから次男の結婚式はナパバレーかサンフランシスコでして、その後マンションで披露宴パーティをするはずだった。

少し遅れそうです、とメールが来た。結婚式には間に合わないが、クリスマスパーティはマンションでできるね、と喜び合った。またメールが来た。引き渡しが大幅に遅れます、契約日は2月3日になりました、ということだ。8月にサンフランシスコのアパートを引き払って我が家に住み始めた次男とマリーの滞在は、3ヶ月の予定だったのが半年になった。

リビングに戻ってきた二人の荷物

階段脇にも置いてある

2階廊下にも

家中に何かが置いてある

だが、いよいよ2月3日が近づいてきた。もう次男とマリーの興奮はピークに近づきつつある。私も契約日に間に合うように2月1日に帰国した。

1日の夕方、契約日は2週間延期になりました、3連休のあとの2月16日です、とメールが突然来る。2月7日はスーパーボールがベイエリアの新しいスタジアムである。サンフランシスコでは水曜日からセレブがコンサートをしたり、毎日イベントがあり全国からフットボールファンが集まる。ベイエリアの渋滞は今週ピークの状態だ。

全国から来るファンは1週間単位でベイエリアに滞在するから、ホテルは軒並み売り切れ状態だ。一生に一度のお祭り騒ぎで、次男は2月3日に契約がすんで翌日入居したら、引越しとこのイベントに参加するために職場には休暇願いを出していた。

全てキャンセルになった。家具の配達、アマゾンからのたくさんの小包の配達、インターネットの設置、引越しトラックの予約はキャンセル。何よりもフェリービルに歩いて行き、毎日イベントを楽しむという夢が砕かれた。それもちゃんとした理由とは思えないようなことでだ。サンフランシスコ市から入居許可が下りないという理由だった。

内覧会は2週間前にあったが
これはガレージ

仕方ない。16日でいいです、と署名して返信した。ところが2月3日の朝また施工主からメールが来る。False alarm!ということだ。つまり『人騒がせな誤報でした〜』なんて感じだ。予定どおり契約は行われます、などと書いてある。最初の予定では契約は午後3時半に始まるはずだ。果たして3時半に契約はあるのだろうか。なかった。その日は一日中電話とメールの往復だけで終わった。

自分の仕事に責任を持たないアメリカ人は多い。日本ではありえない、こういう一連の出来事にフラストレーションがはたまるばかりだ。一体どうすればいいのか。契約はいつ、どこであるのだ。

昨日またメールが来た。契約は明日2月6日にあるということだが、もう信用しないことにした。実際に書類に署名するまではもう何が起きるかわからない。


日本に行く前私が作って行った
スープはまだ冷蔵庫にあった
一つだけわかっている。マンションはあっという間にゴミ箱になるだろう。