それは『恋愛』ではなく『遊び』でもない。
それは『家庭』での『生活』であり、その家庭を『安住』の場にするために、夫婦は『鍛錬』『修行』を重ねる。
恋愛感情がなくなったあと、夫婦にとって相手の存在が『空気』になればまだいいが、『苦痛』あるいは『拷問』になるところもあるだろう。
それなら二人が一緒に成熟していき、『幸せ』な家庭を作ってほしいと思うのは親なら当たり前だろう。
シェード取り付けの日に、CalTrainでサンフランシスコに行ったと書いた。
行くとその日のうちに帰るのももったいないし疲れるし、と一泊してくる。
そもそも1LDKを探していた時、次男が提案したのだ。
家族が毎週遊びに来れるように2LDKにして、いずれは私と夫が老後ここでリタイヤしたら?と。
だから2LDKを買った。
それでも、やはり新婚家庭の邪魔をしている、という意識に苛まれるので、再来週以降あまりマンションには行かないようにするつもり。
とにかく、二人が仕事から帰宅すると、私はなるべくベッドルームにこもるようにするのだが、やはりどうしても次男とマリーの様子がよく見えてくる。
見えてくると、やはり問題も目につき『これで、二人一生を共にできるのか?』と不安になる。
だが、それでは典型的な嫁姑不仲につながってしまう。
今は子離れする時なのだ。
自分の子供だって短所はいっぱいあるはずだ。
だから、二人が結婚生活によって違う文化を『融合』し、『我慢』を学びながら『成長』していかせればいい。
自分の子供がかわいそう、と子供かわいい目線でばかり見ると、成長をはばんでしまう。
だから、昨日次男とマリーが仕事のあと、うちに来た時も二人の険悪な雰囲気には介入したくなかった。
二人は我が家に残っているマリーの荷物を整理して、マンションに持って行くために帰ってきたのだ。
しばらくして、マリーが私のところに来て泣く。
喧嘩の原因をしゃくりあげながら私に訴える。
次男が自分の職場に迎えに来てくれた時、自分が大声で個人的な話を次男にした。
次男は職場の皆がいるところで個人的な話はしたくない、と怒った。
皆と言ったって同僚と掃除夫さんだけしかいなかったのに、とその時の状況を話してくれるのだ。
が、なんとなく次男の怒った理由も察することができる。
働き始めたばかりのマリーは、職場での常識がしっかり理解できていない、ということもありうる。