2015年3月17日火曜日

何も言いませんけど?

東京から京都に移動して来た次男とマリーを新幹線のホームまで迎えに行くと、開口一番次男が言う。



「もうアメリカには帰らない。日本に住むことに二人とも決めた。」

飛行機からはうっすらとゴールデンゲートブリッジが見えた


そうですか、そうですか。



子供の頃日本に連れて来ると、『もう二度と日本には来ない。』と泣いていたのは誰ですか。



でも何も言わない。



「そうでしょう?日本はいいでしょ?」とほほえみながら流す。

高さ46mの五重塔のある法観寺
ライトアップ最終日3月15日の花灯路

たまたま狐の嫁入り行列に遭遇
こんなに暗いムードの行列は初めてで少し怖い



どうやら、おいしい食べ物、アメリカにはない洋服や靴のセレクション、親切な人々に魅せられてしまったようだ。



特にマリーは八頭身美人で、皆から賞賛の言葉を浴び続け優しくされる。



そりゃ『日本はいい国』と思うはずだ。

はい、金閣寺

何もかも信じられないほどのおいしさだそうだ。



だからと言って、朝の7時から築地でソーセージ、牡蠣、3800円の海鮮丼を食うか!と言いたい。



それもメロンパンのデザートまで。



学生ローンを返済するためにお金を節約する、と言っていたのは誰なのか。



でも何も言わない。一応仕事しているんですからね。

私だってそんな高い海鮮丼なんか食べたことないんですけど?



食後にメロンパン



ランチに連れて行くとこの人たち天ぷらそばを食べる。あっさりとざるそば、というわけにはいかないのか。



毎回天ぷらを食べるか、と思うが何も言わない。

私はにしんそば1000円
嵐山だからお豆腐料理を食べたかったが、却下された



野宮神社で次男がひいたおみくじには『後の人を待ちなさい。』と書いてある。



吉と出たよ、と二人には言っておく。



ふ〜む、マリーとはもしかしてミスマッチ?と一瞬頭の中にそんな思いが浮かぶ。



が、何も言わない。もちろん。

おみくじを枝に結びつけるマリー



嵯峨野の竹林には初めて行ったが、ここは空気もよく美しい。



でも、今日は17度あるとはいえ、腹出して歩いてたら身体冷えるでしょ、と思うが何も言わない。



狭い部屋でエアコンを一日中23度に設定して、床暖までつけてムンムンさせて、それでも鳥肌が立つほど寒いと文句言うてたんちゃうか。

空気は清涼だし竹林はやはり美しかった

問題の『腹』

何も言わないことが親の子供に対する愛情だ、と我慢し続ける。



それにしても毎日朝から丼飯食べるか?と思うけど口には出さない。



でもね、ひとことだけ言わせてもらいます。

お腹を壊して寝込んでいる次男と
看護するマリー

それ見たことか・・・