朝の道は清々しい |
エレベーターで1階に降りる。一番乗りなので輪の一番前列に父は座る。集まる人たちは80%が女性だ。今日の参加者は全部で25人というところか。輪から少し離れた所に座って見学していると、始まった途端に父の「娘はどこですか。」とエラそうに言う声が聞こえて来た。
すぐ行くと「足が熱い。」と険しい顔をしている。先生は最初のイントロを中断して待っていてくれる。ソックスを脱いでみたら?と父の前に跪いてソックスを脱がせる。
父は決してカーテンを開けない |
自分の体調のためなら会を中断させても平気、人に迷惑がかかっていることも全く頓着していない父に対しての腹立ちで頭がクラクラする。また跪いてソックスをはかせて後ろの席に戻って見学する。
今日は運動のあと『童謡カルタ』の遊びが始まった。童謡の途中から歌って、イントロ部分を思い出して歌うという遊びだ。『そ〜よ、母さんもながいのよ〜』という歌をうたいながら、象の絵のカルタを先生が掲げる。さて、長いのはなんでしたか?と先生が聞く。
父のわがままに付き合うのは大変だ。目の前が真っ暗になるほど腹が立つことも多い。なのに、大きな声で童謡を歌う父の声を聞いていると、生きている限りできるだけのことをしてあげないといけない、と思ってしまう。
JR駅そばの橋から見た景色 紅葉がきれい |