2013年12月12日木曜日

抗生物質

アプは散歩をいやがるようになったようだ。とにかく社会性が心配だ。4ヶ月までに人や他の犬に触れる生活をしていないと、社会性は養われないがこれがむずかしい。姉は仕事から帰るとアプとしばらく遊んだあと父のホームに行かないといけない。週末も忙しい。父の必要な物を買ったり、片付け洗濯など自分の時間は余りない。

姉の買ったマンションは今売りに出している。結局父の世話があり姉はマンションに住む時間もないからだ。買った時点から事情が変わってしまったわけだ。抽選で駐車場が当たらなかったことが、決心を後押しした。このマンションが姉の職場から近い。アプをこのマンションに置いておけば、姉はお昼休みに毎日帰ってアプと遊ぶことができる。が、売り物件になっているのでそれはできない。

マンションの部屋は5階建ての3階だが、3階はペット不可だ。他の階を買っていたら姉は、ここに住みながら父の世話をする、というオプションも考えたことだろう。

アプは姉が帰宅すると蜜時間を過ごすわけだが、こんなにいたずら好きの犬が1歳ぐらいになると少しは落ち着くのだろうか。特に好きなのがティッシュで遊ぶことだ。






このおびただしい量のトイレットペーパーは後で掃除用に使われる
何の掃除か、勿論あちこちにするアプのオシッコと・・・
さて、このところ寒い。毎朝起きるとこの寒さにホームレスの人たちはどうしているのかなあ、と考える。とはいえ、日中は暖かく暖房はいらないが。こちらでは毛布やセーターなどを寄付して使ってもらえるので、それが嬉しい。ということはどんどん始末して、新しい物を買う罪悪感も少なくなるわけだ。


昨日は11時にお医者さんにひょうそを診てもらいに行った。抗生物質を処方するということなので、それを避けるために針で穴を開けて膿みを出してほしい、と頼んだ。痛いけど我慢できる?と聞かれる。「もちろん!私は日本人なんですよ。日本人はどんな痛みにも強いんです。どうぞどうぞ。」と大見得を切る。内心は『ここまで言ったんだから、痛そうな表情はできないなあ。』と顔の筋肉一つ動かさないように我慢する。

が、膿みは出て来ない。結局抗生物質を処方された。膿みが出ても処方はするのだとか。
損した。



しかし、この抗生物質がやっかいだ。一日4回服用ということ。それも1週間。3回ならいい。食事時にのめばいいからだ。が、4回というのは何?6時間おき?しばらく考える。一番良さそうなのは6時と12時に設定することだ。朝の6時は起きられないとしても7時にのむ。夜中の12時は大丈夫だろう。


お医者さんのあとは2時半から家庭教師なので、カフェで予習することにした。家ではだらだらしてなかなか予習ができない。ジュリーが今学期習ったのは9〜13課。まず9課から全く理解できていないことがわかった。どうやって効率的に教えるか。期末テストまであと5日。

コーヒーカップのスリーブも
クリスマス用のものになっている
が、ジュリーを教えてみて絶望した。6課にある基本中の基本『te-form』と呼ばれる変換の仕方がわかっていない。動詞をte-formに変換するのは日本語学習の一里塚と呼ばれる大事な文法だ。例えば『読む』は『読んで』、『食べる』を『食べて』に変換する。この変換を記憶しない限り先に進んでいくことはできない。特に9課は『読んだ』『食べた』などの過去形が出て来る(past tense short form affirmative)。そして『読まなかった』『食べなかった』などが続く(past tense short form negative)。

この変換を覚えると『〜たり〜たり』という文法などを習う。読んだり食べたりしました、というように。期末テストは繰り返すが9課から13課。6課でつまづいてしまったジュリーに、6課から13課まであと2回家庭教師をしても勿論教えることはできない。

ジュリーの日本語の先生にメールしてみた。期末テストで満点を取れば、パスする可能性がないとはいえないけど、今のあの子のやる気と状態を考えると無理でしょう、とのこと。ジュリーのお母さんにメールした。今の時点でジュリーがパスすることはまず無理だと思います。それでも家庭教師を続けてほしいですか、と聞いた。

街のあちこちのツリーがきれい
続けてほしい、ジュリーは簡単に諦めるような子ではないんです、という返事。

う〜ん、複雑な気持ち。