2023年5月30日火曜日

老後はどこ?議論再燃 57 妄想老後生活 @ 駒沢大学

駒澤大学駅の構内は、電車で7分先にある渋谷駅に比べると、小さく地味な雰囲気ではある。


が、さすが学生の街だけあり、歩いているのは若い人がほとんどだ。


駒沢公園に向かって歩くと、落ち着いた閑静な住宅が並ぶ。





学生が多いので、手頃な飲食店も多い。


私が住むのは、2001年に建てられた30階建てのマンションの7階にある1LDK、42㎡。


12.5帖のLDKと5帖の洋室で、賃料は月額14万9千円。


管理・共益費は8千円。


駒澤大学駅からは徒歩2分、三軒茶屋駅から21分、桜新町駅からは19分のところにある。


徒歩8分のところにある駒沢オリンピック公園、駒沢公園には毎朝歩きに行く。



駒沢大学駅から首都高速3号線沿いに三軒茶屋駅に向かって歩くと、有名な覚王山フルーツ大福「弁才天」がある。


このお店で大福を買うことは殆どないが、毎日この辺りは歩く。

無花果大福1100円、マスクメロン大福980円也!


日々の買い物はわざわざ三軒茶屋の商店街に行く。

駒沢大学商店街を通り三軒茶屋方面に歩くことも


病院は三軒茶屋病院に通っている。


日本に永住することで、また日本の健康保険を使えるようになり、心の安定を得ることができた。


なにしろ、アメリカの自己破産の6割以上は、「医療費が原因」なのである。



母の介護をしていた頃日米往復が頻繁で、アメリカ入国のたびに入国審査で時間がかかった。



審査官に「もうアメリカ市民になったらええんちゃう?」と言われたことで、あっさりとグリーンカードを手放してしまったのは、悔やんでも悔やみきれない大失敗だった。



60代になり、夫がリタイアしたあと医療費がかさみ始めてわかった。



アメリカでは暮らせない。



このままでは破産してしまう。



なので、日本に移住した。



日本の永住権を取るのには苦労したが、生活費がカリフォルニアより安い日本で暮らせるようになったことで、「破産」という不安はなくなった。




さて、しつこく繰り返すが、渋谷駅までは東急田園都市線で7分。



今日は渋谷のマークシティにある、お気に入りの「菜な」で1400円の西京焼き御膳を食べてきた。

マークシティすしの美登利の前は長蛇の列

普段外食では蕎麦しか食べないが、今日はもうちょっとタンパク質を摂ろうと決めたのだ。



やはり日本の外食は安い。



チップが必要ない、なんて夢のようだ。



よし、帰りは三軒茶屋駅で降りてフルーツを買って帰ろうではないか。

いつも混雑している、フルーツ&ベジ 三軒茶屋村


なぜいつもわざわざ三軒茶屋の商店街まで行き、買い物をするのか。



もちろんそれは、もしかしてあの方に会えるかもしれない、と思うからである。



あの方とは、沢木耕太郎サマである。



20代の時、「深夜特急」に夢中になった。



とんでもない才能を感じる旅行記にシビレたのである。



そして、(当時の)作者紹介の写真にフラフラした。




好みのタイプである(今はおじいさんだが)。



背が高く、あっさりしたショーユ顔。



ルポライター・ノンフィクション作家としては、日本で現在彼の右に出る者はいないと思う。



ギャチュンカン登頂について書かれた本「凍」を読んで私の沢木サマへの愛は深まった。



自分が登ったわけでもないのに、ここまで臨場感のある文章を書くことができる沢木サマは、才能において天上人である。



その沢木サマがいらっしゃるかもしれない商店街や公園に毎日行けば、いつかお姿を垣間見ることができるかもしれない。



いや、沢木サマが30年以上前に三軒茶屋に住んでいた、ということは彼のエッセイで読んだだけで、現在も三軒茶屋在住なのかどうかは知らない。

この日記形式エッセイによると
沢木サマは三軒茶屋に住んでいらしたのだ


が、もしかしてまだこの辺りに住んでいらして、バッタリ!と思うだけで日々の生活に張りが出るというものだ。



だから、今日も三軒茶屋の隅々まで歩く。



そう。






全ての道は沢木サーマに通ず

9 件のコメント:

  1. こんにちは。三軒茶屋人気の街ですね。懐かしいです。
    みきみぃ様も沢木耕太郎のファンとは嬉しいな。偶然にも数日前より 以前から気になっていた「天路の旅人」を読み進めておりました。確かに様子の良いおじさまでございます。その見た目から想像できない熱い魂の持ち主。1年のうちの殆どが取材旅行という、ワイルドさがギャップ萌えでございます。ついついコメント失礼致しました☺️

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  2. すみません。なぜか匿名になっちゃいました。めるじるでございます。失礼しました。

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    1. めるじるさん、
      沢木耕太郎の天路の旅人はすばらしい本らしいですね。沢木サマの集大成と呼ばれるほど。
      めるじるさんも沢木ファンなんですね。嬉しいです!
      私もKindleで買おうと思っているのですが、まだ高いので、もうしばらく待つか?なんて考えたりしていました。でも、もう買います!
      大学卒業後、会社に行く初日に仕事を辞めることを決心した、というところからして熱い魂の持ち主ですよね。
      1年のうちのほとんどが取材旅行という70代、すごいですね。
      コメント嬉しいです。ありがとうございました!

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  3. 私も今日のブログで沢木さんの言葉?「インドは呼ばれないと行けない」引用させてもらいました。
    田園都市線は良いですよね。「つきみ野」は家族ですんでいましたし「桜新町」は夫と娘が住んでいた事があって、ちょこちょこ行っていました。サザエさん通りがあって楽しい街でした。
    「フルーツ大福」高くて買えないですね...(^^;)

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    1. danmamaさん、
      つきみ野、は中央林間の一つ前の駅なんですね。ご家族で住んでらしたのですか!一度は住みたい東京です。今はホテルも以前のような、いえ、それよりも高い料金になってきましたから、日本に旅行するのがどんどん大変になってくると思います。
      フルーツ大福、あり得ない値段!
      さすがに沢木サマは、インドは呼ばれないと行けない、なんてすばらしいことをおっしゃるのですね〜^^

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  4. 「インドは呼ばれないと行けない」は元々三島由紀夫の言葉でした(^^:)
    その後、バックパッカーの間で語り継がれたらしく沢木さんも深夜特急で書いていたかも?
    私が深夜特急を読んだのは娘に薦められてで三島由紀夫の豊饒の海シリーズとほぼ同時に読んだので
    記憶がごっちゃになっていました。インドビザを取った時に不思議だったのは父の姓名を求められた事...亡くなっていても記載を求められました。今はどうか分かりませんが他国のビザはとても簡単で現地でも取得できるものが多いのにハードルが高いなぁ〜と思ったものです。
    みきみぃさんは念願のヨーロッパ旅行を実現されて下さい(^-^)
    親を看取った身でインドに行っても人生観に変化は無いです。

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    1. danmamaさん、
      三島由紀夫の言葉でしたか〜。バックパッカーの間で語り継がれたというのはいい話ですね。インドビザはそんな決まりがあったのですか。今はどうなんでしょうね。
      私は多分インド、東南アジア、ヨーロッパも一生行かないような気がしてきました。イギリスの友人から早く来い、とずっと言われていますが、なかなかお互いの日程が合わない。そのうち、私もヨーロッパに行かずに人生を終えそう。
      danmamaさんがインドにいらした時持った感想と、お嬢さまの感想は違ったでしょうね。
      やはり度は若い時にするべきものなのかな。
      あ〜、でも私は20代の時にした旅はほとんど思い出がありませんよ。日本国内も、カナダや東海岸も、全く人生観に影響はありませんでした。インドだと大きく影響しただろうなあ。
      danmamaさんの場合、ご両親を看取った翌年だったので、思い出深い旅にはなりましたね。

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  5. 「246」は2007年の初版持ってますよー!とっても大判の分厚い本。当時読みましたが、三軒茶屋にお住まいのことすら忘れてしまってます。読み返してみます。
    私も若い頃は「深夜特急」好きで、ほんの短い時間ですがインドに行きました。チャイが美味しかったです。でももう、しんどい旅行はしたくないですけど 笑
    以前、mikimieさんが、沢木耕太郎さんのファンと伺い嬉しかったです♡

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    1. yurikoさん、
      246初版、いいですね〜。あの中で沢木サマが担当者との打ち合わせに、三茶駅前のキャニップという喫茶店を使う、と頻繁に出てきたので、お〜、その喫茶店に行きたいと思ったものです。
      yurikoさんはインドでチャイを飲みましたか〜^^ でも、インドは若い時しか行けない国かもしれないですね。よほどのエネルギーがあり余った高齢者以外は。
      はい、北米ファンクラブ作りましょう^^

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