2022年2月15日火曜日

高輪にある老人ホーム

2月10日、日本での新たな水際対策措置が発表された。


入国後の検疫所が確保する隔離施設での待機期間が、全米の4州からの帰国者以外は3日間になり、その後自分で手配したホテルか自宅で4日間、計7日間の隔離になった。


4日間指定隔離施設での隔離対象になる4州は、カリフォルニア州、イリノイ州、ニューヨーク州、フロリダ州で、この4州からの入国者は隔離施設で6日間待機+1日の自宅(ホテル)待機する。


3月になると、入国規制が段階的に緩和されるというニュースもあるが、どういう形で緩和されるかはまだわからない。


おそらく、ビジネス関係者や留学生、技能実習生などの入国が認められるようになるのだろう。


私は3月初めの成田行きフライトを予約しているが、政府指定の宿泊施設での隔離期間が3日間にならない限り、日本行きは保留にしたいと思っている。


フライトの前72時間以内にはやはりPCR検査を受けねばならないし、ベイエリアだとこの検査機関が良さそうだが、検査費用は$185かかる。


とにかく、一日も早く京都ですませたい用事があり、日本に行くことができても、今回は2週間で帰国しようと思う。



さて、話は変わり、オードリー・ヘップバーンの人生を描いたドキュメンタリーを見て、人生観が変わるほど考えさせられた。


ヘップバーンの女優としての人生のことはここでは話題にしなくとも、知的で美しく、多くの名作を遺した女優であることは周知の通り。


十代の時は、戦争のためにプリマドンナになる夢を諦め、結婚後は不実な夫たちのために苦労したが、晩年のヘップバーンは知性あふれた美しい女性だ。



ティファニーで朝食を、の頃のオードリー・ヘップバーンはまるで女神のように輝いている。


こんなに美しい人だったのか、と目を見張ったが、晩年のヘップバーンの神々しいほどの満ち足りた表情の美しさに、心を奪われてしまった。


ユニセフの大使として、食料や医療の限られた過酷な環境にいる子どもたちを助けていたヘップバーンの表情は、なんとも生き生きとしてい(リンクはユニセフのサイト)。


それは自分のライフワークを見つけたからだと思う。


開発途上国に住む、枝のようにやせ細った子供たちを抱くヘップバーンの映像を見て、涙が止まらなかった。


それは私が毎日のように接している、おもちゃと食べ物に囲まれた4歳と1歳の孫たちと無意識のうちに比べてしまったからだ。


アメリカでは定期的に(多くは隔週)色々な慈善事業団体にお金を寄付する人が多く、私たち家族もそれは当たり前のことだと思うし、そうしている。


が、そこには心がこもっていなかったことをしみじみと感じる。



例えば、普段の生活で人を助けることに、全く躊躇はない。


カフェにいる時車椅子に乗った人、その車椅子を押す人がお店に入ろうとするのを見ると、走って行ってドアを開けて支えることに何の戸惑いもない。


街角に立つホームレスの人々には現金を渡す。


お店でパン1つ買っても、こうしたライフライン支えてくれる人たちに、心から感謝をこめてチップを置く。



アメリカの多くの人々にとって(勿論日本を含めて他の国々の人々にとっても)、これは当たり前のことで、誰かがそうする姿を当たり前のように日々見る。


こうした行為には心がこもっているが、引き落としになっている寄付金には自分が全く心をこめていなかった、と改めて思わされた。




が、自分一人の微力ではたった一人の子供も助けてあげられない、もっともっと多くの子たちを助けたいと考えているうちに、ある輸出ビジネスを思いついたのだ。


ここしばらく、そればかり調べていた。


日本でコンタクトする方の見当もつけた。


そのビジネスで得た利益は、全て困窮する子供たちを助ける慈善事業団体に寄付する。


その方も私と同年代で、子供たちへの慈善のためなら労を惜しまないだろう。


が、本当に寄付できるほどの利益に結びつくのだろうか。



色々と調べてみると、なんと(というか当然?)このビジネスはもうすでに存在していることがわかった。


しかも関税などの諸費用がかかるせいか、日本ではかなりの高額(アメリカで$19のものが日本では7400円)で売りに出ていることがわかった。


私の手に負えるビジネスではなさそうだ。


では、やはり自分が納得できる慈善事業団体を見つけて、そこに寄付するか。


アメリカの慈善事業団体に寄付したお金は、幹部のプライベートジェットやボーナスに殆どが使われる、などと言う人もいるが100%そうだとは思えない。


いくらなんでも、殆どは慈善のために使われているとは思うが、やはり具体的にどういう活動状況なのか調べてみたい。



では幹部の利益のためにばかり寄付金が使われているとは思えない、正直そうな日本の慈善事業団体に寄付するとしたら、どこがいいのだろうか。


やはり子どもたちを助けるユニセフ?



そうだ、日本に行った時、ユニセフに実際足を運び、どんな活動をしているのか、そしてどういう形でサポートできるのか、を自分の目で確かめてこよう。


日本ユニセフはどこにあるのだろう。



調べてみた。


なんと高輪にある。




シロガネーゼと呼ばれるリッチなセレブが住む、あの白金・高輪地域?


なぜ慈善事業団体がここに?


いや、お金持ちの地域に置くことでより多額の寄付が集まるから?


何度も訪れた泉岳寺のそば
そういえばあの地域には高級車が多かった


よし、次回の東京滞在の折に、行ってみよう。


近辺の地図を見ているうちに、近所にはアリア高輪という介護付き老人ホームもあることがわかった。


そうか、老人ホームとはいえ、こんな便利な地域にあれば、ちょっとカフェに行ってきます、なんて出かけることもできるしいいかも、と思ったりする。


父が3年半過ごしたホームも、こんな地域にあったら訪ねる私や姉も息抜きのできる場所が多かったのかなあ、とも思う。


介護付きホームってことは、つまり入居する本人はカフェに行くという状態にないかもしれないが、まだ出かけたりする元気もあるうちに入居するのもあり?などと希望を持って考える。


ここもついでに訪問しておく?


入居金がいらない、月額支払型というプランもあるらしい。


20㎡あれば充分だな、と思い料金プランの下方にスクロール。


オーマイガッ!!

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