先週で2つのバスルームのリフォームは終わるはずだった。
が、最初からそんなことは期待していない。
とにかくジャックさんは仕事の進め方がとても丁寧で、タイルを貼るにしても一つ一つ細かくチェックしてくださる。
このままでいくとマスターバスルームのリフォームが始まるのは、サンクスギビング前ぐらいになりそうだ。
なにしろリフォームは始めると、誰でも色々と新たな希望が出てくるものらしく、私の場合もそうだった。
我が家のオレンジピールと呼ばれるゴツゴツした壁(20−30年前流行りだったスタイル)は、今では古びていて見ると少し気持ち悪くなる。
それをスムーズな漆喰壁に直してもらうだけで、2つのバスルームに1週間かかった(工事を始めたあとに付け足した)。
マスターバスルームとなると、天井も高めで壁も天井も色々なデザインが施してあり、1週間では終わらないかもしれない。
12月に行きたかった日本も中止せざるをえない。
イギリスに住む友人がお正月あたりに行くということで、私も年末からお正月頃出発を目指すことにした。
そろそろマスターバスルームのものを注文し始めてもいいよ、とジャックさんに言われた。
これが本当に気が重い。
吟味して買わないといけないものリスト:
洗面台、洗面台用水栓、バスタブ、タブ用水栓、タブ用シャワー、タイル3種(全体床、シャワーブース壁、シャワーブース床)、タイルエッジ用パーツ、シャワーブースに出入りする時用の扉、シャワーブース壁用作り付け棚、シャンプーブース内用ベンチシート、トイレ、タブ周囲用防水タイル(か装飾板)、タブ上部装飾梁、タオルハンガー4つ、トイレットペーパーホルダー、床用モールディングと呼ばれる幅10cmほどの板数㍍、予備タオル用棚、鏡、照明2つ、換気扇、天井取付用暖房機、などなど今思い出したものだけでこれだけある。
中でも洗面台、タイル、バスタブは印象を決めるものなのでリサーチが必要だ。
まず最初に考えていたPottery Barn(PB)のコンクリートの洗面台は、それ自体が高価なのに、送料も高いのと、配管が全て見えることが気になってやめた。
洗面台だけで数十時間費やして調べた結果、不都合な真実がわかり始めてきた。
いや、誰に不都合ってオシャレ家具屋さんにですよ。
まず、お店に実際行き始めて、最初に気に入ったのがRestoration Hardware(RH)アウトレットで見つけた洗面台。
アウトレットなので正価の40%オフで$1200。
が、これは洗面台のベースのみで、その上に置くカウンタートップと2つのシンクは別売りである。それぞれ$1200(アウトレット価格)ぐらいなので、合計では税込み$4000近くになる。
つまり、PBのコンクリート洗面台と同じぐらいの金額。
カウンタートップとシンク2つを今後何度も足を運び探すのと、家具部分のみを買って帰るのは後々面倒な上、高価過ぎるのでやめた。
が、その後2週間、朝から晩までオンラインで調べても、好きなのが見つからない。
最初に見つけたものが一番いいチョイスだった、とはよく言われること。
ジャックさんに聞いてみると、カウンタートップはオーダーで作ってくれるお店があり、$1500ぐらいでできる、と言われた。それも高い。
その上シンク?水栓だって安くはない。
が、気に入ったものにしないと、後々後悔するだろう。
よし、この洗面台ベースを買うことにするか、と決めた。
アウトレットで見た日から2週間たっている。
電話してみたら、案の定もう売れていた!!
調べてみると、この形は人気でアウトレットに出たのなら、すぐ買うべきだったのだ。
こうなると、どうしてもあの洗面台でなければダメだった!という気持ちになってくる。
が、仕方ない。
失望の中他の洗面台を調べてみると、意外なことがわかってきた。
まず、この洗面台が目に止まる。
が、長男からメッセージが入り、Home DepotやLowe'sに洗面台のいいものがいっぱいあるよ、ということ。
いや、その2つのお店ってDIYのお店でしょ。私の好きな洗面台はありませんよ(高慢)、と思いながら調べてみると、あるわあるわ。
しかも(あるタイプのお店にとって)不都合な真実が目に入った!
これを見よ!
なんとなんと、PBと全く同じものがHome Depotでは$1000安く売られているではないか!
しかも、説明から8枚の写真まで全て同じ。
そうかあ。同じものを名前を変えて売れば、お店のイメージで金額を釣り上げることができるわけなのか。
そりゃそうだ。
だから、セレブが着るハイブランドの洋服を、庶民が買えるように色々なお店がこぞってコピーし、廉価に売る。同じ品質、同じデザインであっても、ブランド物を好む人は高いお金を払う、それだけのことなのだ。
よし、賢く買い物しないと、とリサーチを強化することにする。
例えばこのPBのアウトドア家具。
これは次男が裏庭に喜々として揃えている、コンクリートトップの家具だが、このうちの一つは底値で買ったものだ。
家具屋さんの家具をこうして底値で買うか、同じものをDIYのお店で買うか。
さて、マスターバスルームのタイルを選ばないと、デザインが何も始まらない。
コンクリートの洗面台から木の洗面台に変更したので、タイルも全面的に変更することになる。
大理石は今まで興味なかったが、好きなインテリアデザイナーのサイトを見ると、大理石のバスルームが多く、それもいいなと思い始めた。
が、2つのバスルームのタイルを買ったBxxという、ちょっと高めのヨーロッパから輸入したタイルのお店は、白いタイルがどれもこれも売り切れ。
では、他のタイルのお店に行くか。
でもなあ、Bxx店はお店のサイトからして洗練されているし、もう一軒のお店はサイトを見てもイマイチだし、とまた安易に判断する。
つまり、高い価格設定がしてあると、品物までもっと洗練されて見える(こともある)ことに、この時点では気づいていない。
もう一軒のお店に行ってみた。
まず最初にお目当てのヘリンボーンタイルを探してみる。
な、なんと!
30㌢四方の大理石がなんと$15!!
待てよ、Bxx店ではタイルのヘリンボーンが同じ30㌢四方で$23。
なのに、このお店では大理石が$15って・・・
では、もしかして私が迷いに迷って買った2つのバスルームのタイルも、私が払った30㌢四方$7とかではなく、もっと安かったりして?
いや、あるかもしれないけど、多分選択肢が少ない上、同じぐらいの値段はするよね?よね?よね?
と、大理石セクションを出て、タイル売り場に行ってみた。
え?$4.29?$5.29?
いやいや、差額は許容範囲内かな。
と思いながら隣の通路を見ると・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿