2021年11月9日火曜日

不都合な真実

先週で2つのバスルームのリフォームは終わるはずだった。

 

が、最初からそんなことは期待していない。


とにかくジャックさんは仕事の進め方がとても丁寧で、タイルを貼るにしても一つ一つ細かくチェックしてくださる。

2階バスルーム、ビフォーと現時点のアフター


このままでいくとマスターバスルームのリフォームが始まるのは、サンクスギビング前ぐらいになりそうだ。


なにしろリフォームは始めると、誰でも色々と新たな希望が出てくるものらしく、私の場合もそうだった。


我が家のオレンジピールと呼ばれるゴツゴツした壁(20−30年前流行りだったスタイル)は、今では古びていて見ると少し気持ち悪くなる。


それをスムーズな漆喰壁に直してもらうだけで、2つのバスルームに1週間かかった(工事を始めたあとに付け足した)。


マスターバスルームとなると、天井も高めで壁も天井も色々なデザインが施してあり、1週間では終わらないかもしれない。

マスターバスルーム


12月に行きたかった日本も中止せざるをえない。


イギリスに住む友人がお正月あたりに行くということで、私も年末からお正月頃出発を目指すことにした。



そろそろマスターバスルームのものを注文し始めてもいいよ、とジャックさんに言われた。


これが本当に気が重い。


吟味して買わないといけないものリスト:

洗面台、洗面台用水栓、バスタブ、タブ用水栓、タブ用シャワー、タイル3種(全体床、シャワーブース壁、シャワーブース床)、タイルエッジ用パーツ、シャワーブースに出入りする時用の扉、シャワーブース壁用作り付け棚、シャンプーブース内用ベンチシート、トイレ、タブ周囲用防水タイル(か装飾板)、タブ上部装飾梁、タオルハンガー4つ、トイレットペーパーホルダー、床用モールディングと呼ばれる幅10cmほどの板数㍍、予備タオル用棚、鏡、照明2つ、換気扇、天井取付用暖房機、などなど今思い出したものだけでこれだけある。


中でも洗面台、タイル、バスタブは印象を決めるものなのでリサーチが必要だ。


まず最初に考えていたPottery Barn(PB)のコンクリートの洗面台は、それ自体が高価なのに、送料も高いのと、配管が全て見えることが気になってやめた。


予算的にボツ(写真は配管前)


洗面台だけで数十時間費やして調べた結果、不都合な真実がわかり始めてきた。


いや、誰に不都合ってオシャレ家具屋さんにですよ。



まず、お店に実際行き始めて、最初に気に入ったのがRestoration Hardware(RH)アウトレットで見つけた洗面台。

この上に置くカウンタートップとシンク2つが必要


アウトレットなので正価の40%オフで$1200。


が、これは洗面台のベースのみで、その上に置くカウンタートップと2つのシンクは別売りである。それぞれ$1200(アウトレット価格)ぐらいなので、合計では税込み$4000近くになる。


つまり、PBのコンクリート洗面台と同じぐらいの金額。


カウンタートップとシンク2つを今後何度も足を運び探すのと、家具部分のみを買って帰るのは後々面倒な上、高価過ぎるのでやめた。


が、その後2週間、朝から晩までオンラインで調べても、好きなのが見つからない。



最初に見つけたものが一番いいチョイスだった、とはよく言われること。


ジャックさんに聞いてみると、カウンタートップはオーダーで作ってくれるお店があり、$1500ぐらいでできる、と言われた。それも高い。


その上シンク?水栓だって安くはない。


が、気に入ったものにしないと、後々後悔するだろう。


よし、この洗面台ベースを買うことにするか、と決めた。


アウトレットで見た日から2週間たっている。


電話してみたら、案の定もう売れていた!!


調べてみると、この形は人気でアウトレットに出たのなら、すぐ買うべきだったのだ。


こうなると、どうしてもあの洗面台でなければダメだった!という気持ちになってくる。


が、仕方ない。



失望の中他の洗面台を調べてみると、意外なことがわかってきた。


まず、この洗面台が目に止まる。

PBの黒い洗面台$2500


が、長男からメッセージが入り、Home DepotやLowe'sに洗面台のいいものがいっぱいあるよ、ということ。


いや、その2つのお店ってDIYのお店でしょ。私の好きな洗面台はありませんよ(高慢)、と思いながら調べてみると、あるわあるわ。


しかも(あるタイプのお店にとって)不都合な真実が目に入った!



これを見よ!



なんとなんと、PBと全く同じものがHome Depotでは$1000安く売られているではないか!


しかも、説明から8枚の写真まで全て同じ。


そうかあ。同じものを名前を変えて売れば、お店のイメージで金額を釣り上げることができるわけなのか。


そりゃそうだ。


だから、セレブが着るハイブランドの洋服を、庶民が買えるように色々なお店がこぞってコピーし、廉価に売る。同じ品質、同じデザインであっても、ブランド物を好む人は高いお金を払う、それだけのことなのだ。



よし、賢く買い物しないと、とリサーチを強化することにする。


例えばこのPBのアウトドア家具。




これは次男が裏庭に喜々として揃えている、コンクリートトップの家具だが、このうちの一つは底値で買ったものだ。



普段$1299のものが$349に値下げされていた


家具屋さんの家具をこうして底値で買うか、同じものをDIYのお店で買うか。



さて、マスターバスルームのタイルを選ばないと、デザインが何も始まらない。


コンクリートの洗面台から木の洗面台に変更したので、タイルも全面的に変更することになる。


大理石は今まで興味なかったが、好きなインテリアデザイナーのサイトを見ると、大理石のバスルームが多く、それもいいなと思い始めた。


ヘリンボーンの大理石か
バスケットウィーブの大理石か


が、2つのバスルームのタイルを買ったBxxという、ちょっと高めのヨーロッパから輸入したタイルのお店は、白いタイルがどれもこれも売り切れ。


では、他のタイルのお店に行くか。


でもなあ、Bxx店はお店のサイトからして洗練されているし、もう一軒のお店はサイトを見てもイマイチだし、とまた安易に判断する。


つまり、高い価格設定がしてあると、品物までもっと洗練されて見える(こともある)ことに、この時点では気づいていない。


Bxx店のヘリンボーンタイルは30㌢四方で$23



もう一軒のお店に行ってみた。



まず最初にお目当てのヘリンボーンタイルを探してみる。


な、なんと!





30㌢四方の大理石がなんと$15!!


待てよ、Bxx店ではタイルのヘリンボーンが同じ30㌢四方で$23。


なのに、このお店では大理石が$15って・・・


では、もしかして私が迷いに迷って買った2つのバスルームのタイルも、私が払った30㌢四方$7とかではなく、もっと安かったりして?


いや、あるかもしれないけど、多分選択肢が少ない上、同じぐらいの値段はするよね?よね?よね?


と、大理石セクションを出て、タイル売り場に行ってみた。



え?$4.29?$5.29?


いやいや、差額は許容範囲内かな。


と思いながら隣の通路を見ると・・・



ガラガラガラガラガラガラ💣
(頭の中でタイルが壊れた音)

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