アメリカの離婚を扱う弁護士は、リフォームをする夫婦がいなくなったら、商売あがったりになってしまうだろう、と言われている。
わかる。
すっごくわかる。
めちゃくちゃよくわかる。
ホントにホントにわかるわあ〜
・・・・・
しつこい?
ジャックさんとジーノさんが毎日タイルに汗を垂らしながら、殆ど休むこともなくリモデルを続けてくださっている。
現在2つのバスルームを同時進行でリフォームしてもらっているが、マスターバスルームもその後続けてリフォームすることになり、用意するものは無限にある。ように思える。
床用タイル、壁用タイル、シャワー床タイル、洗面台、シンク、水栓、シャワー用水栓、シャワードア、バスタブ、バスタブ用水栓、ハンドシャワー、トイレ、そして数々の部品・・・
シャワー部分床のタイルを決めるのでさえ、選択肢が多すぎてわけがわからなくなる。
迷った末どうにか2つのバスルームのものは揃えたが、マスターバスルームはまた一から始めないといけない。
↓
このタイルも、箱から出してみたらどうも短い、という事件があった。
2枚だけ、1センチ短かったのだ。
どうも、買ってタイルを切ったあとで箱に戻して返品した人がいたようで、それを私たちが買ってしまったわけだ。
アメリカならではの話だが。
迷うと言えば、タイルの目地部分の色さえ決めるのに迷う。
タイルと同じ色(右)を選んだクライエントは、後になってコントラストがあった方(左)が良かった、と後悔する人が多い、というジャックさんの助言もあったが、私は右のコントラストがない方を選んだ。
選んだあとで不安になる。
先週末、長男夫婦が住む家を訪問した。
ちょうどその日は、売ったサキのピアノを運搬業者が取りに来る日だった。
そういえば長男たちは数年前にバスルームのリフォームをしたのだった、と思い出した。
長男に「もう無理〜」とメッセージを送ると、じゃあ、マスターバスルームのリフォームは手伝ってあげる、と返事が来た。
バスタブは日本式に深いタブ、そして鋳鉄製がいい、ということだ。
鋳鉄製がいいのはわかっている。
が、プラスチックに比べるととんでもなく高い。
確かに彼らの家のバスタブは鋳鉄製、シャワードアのガラスも分厚かったなあ、と思い出す。
普段は質素な生活で、お金をあまり使わないけど、使うところには使うという人たちなのだ。長男、サキ、サキ母皆。
洗面台だけど、こういうのは?と写真が送られてくる。
いやあ、わかるよ。わかってるけど、高いっしょ?
マスターバスルームは12㎡なので、タイルにも洗面台にも壁塗りにも、何もかももっと費用がかかる。
が、息子たちはDo it right(するなら、ちゃんとしろ、とか間違いなくやれ、というような意味)と助言してくれる。
そんなのはわかっている。
Do it rightにするには、デザイナーを雇い、費用は度外視してすればいいものはできる。
それができないから、ストレス満載なのだ。
夫婦喧嘩も増える。
仕事もある夫は会議と会議の間にタイル屋さんに行くのもストレスらしく、普段よりも言葉に棘がある。
そんな時、裏庭から笑い声が聞こえてくる。
ジャックさんとジーノさんのランチタイムだ。
二人が仲良くおしゃべりしている声を聞くと和む。
本当に彼らはノンストップで働き、ジーノさんに至っては夕方6時ぐらいまでコツコツと仕事をしている姿に胸打たれる。
そして夜は出た埃を掃除するのに1時間以上かかる。
もう疲れた。
このままマスターバスルームのリフォームに突入したら、ストレスで朝起きられなくなるかも。
が、そんな時ジーノさんが帰ったあとのバスルームを見ると・・・
バスルームの埃が家中に飛ばないように、取り払ったドア部分はちゃんとカーテンでカバーしてある。
なんとも古めかしいカーテンのような分厚い生地。
和む。
1階のバスルームを見れば・・・
そのタオルをよく見てみると、
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