2015年5月6日水曜日

ひっつき虫

女3人集まると姦しい(かしましい)と言われるが、女というものは初対面でもすぐ打ち解けて、ぺちゃくちゃとおしゃべりが始まるそうだ。男は3人集まってもそれぞれ新聞を読んだりして、話はなかなかはずまないらしい。

今日の山歩きはいつものカリフォルニアのばあさんことH子さん、そして新しく参加されたSさんというメンバー。Sさんは私のブログを読んでメールをくださった方で、今日はオフミ(off-line meeting)にもなった。初対面だがやっぱり女3人。ぺちゃくちゃしゃべりながら2時間コースを歩く。

今日のランチョサンアントニオでは子ヤギの予防注射をしていた
行列を作っている?子ヤギたちがかわいい

バターの代わりにココナッツオイルを使って作るスコーン、家を売るために必要なこと、東京の不動産の話、子供たちの話、親の介護の話など次から次へと話題は変わる。

特に子供のことは何歳になっても気になる。結婚して家庭を持つまでは色々と心配事があるね、と3人とも同じ思いを持っている。H子さんがおっしゃる。『私ね〜、思うのよ。子供って手がかかる子ほど、大人になってから親に優しくなるのよね。』ということ。なるほど〜と感心してしまった。

この中に太った七面鳥が2羽いますけど?

我が家の次男は19歳ぐらいの時まで本当に手がかかった。大学生になってからはアルバイトで稼いだ自分のお金を使っていたが、高校生の頃は車や洋服に親のお金を浪費していた次男。その金額は家計を圧迫するほどだった。それでも好きなことをさせてやらないと、機嫌が悪くなり部屋のドアを壊れそうなほどの力で閉めて閉じこもる。そういう姿を見たくないので、親は好き放題させていた。私の頭の中にはいつも『積み木くずし』(古いですね)という言葉が浮かんでいたものだ。

13年前のセントラルパーク
次男を退屈させないように疲れる旅行だった

そんな次男も今は25歳で、社会においても家庭においても優しくなった。H子さんも手がかかる子だったそうだ。そういえば私もそうだった。勉強もできない、自分の思う通りにならない時は泣き叫び、小さな頃から危険な遊びばかりして親に毎日叱られた。それでもまた翌日になると夜遅くまで川で遊んだあと、夜真っ暗な道を歩いて帰ると、心配した母が家の前に立って待っていた。

子供の頃の私
無敵の私に母はいつも飴を与えていた
だから屈託なし
歯もなし

ブログそのままの優しく穏やかな話し方のH子さんが、わがまま(?)で手のかかる子だったというのは信じられない。でも、真理だなあ、とつくづく納得した。Sさんも今息子さんのことで心配事があるので、H子さんの言葉を聞いて心が少し軽くなりましたということだった。

女3人はかしましいだけでなく、哲学的、生産的でもあるのだ。暑い日の山歩きは疲れたが、深〜い日でもあったのぅ、と思いながらパーカを脱いだら、いつもアプの散歩のあと足の毛にいっぱいついていたのと同じひっつき虫が。

あんたら、カリフォルニアにもおったんやね