まずは手足の運動。車椅子で行ったくせに、父の足はつま先までピンと立って、先生にほめられる。まるでバレリーナのように上がる。後ろ姿しか見えないが、父が得意満面なのが見えるようだ。
その後は先生が最初の文字を示すので、その文字で始まる言葉を言うゲーム。女性たちからは食べ物の言葉が多い。父がやはりダントツで多くの言葉を言う。『お』で始まる言葉、と先生がカードを見せる。父がすかさず『女』と言う。何故『男』ではないのか・・・
『め』で始まる言葉は『麺』『めだか』『飯』『目薬』『眼医者』と出たあと、父が『メール』『恵み』で終える。こうして言葉はどんどん出るのだが、父は何度も自分が言った言葉を繰り返す。が、自信満々な声で広場を席巻しているという感じ。毎回『謙虚ではない父の態度は人から好かれる人間性ではないなあ。』とつくづく思う。
あとで気がついたが、女性の数人からは次々と言葉が出て来るのだが、男性の中で言葉が出て来るのは父一人だったのだ。
来年の今頃父は全く違う人間だろう。言葉は殆ど出ず、ただただ俯いているだけの父の姿が想像できる。
さて、わいわい広場から父を部屋に連れて帰ったあと、大阪の淀屋橋まで行くことにした。ホームから歩いて京阪電車に乗り特急に乗り換えると40分ぐらいで着く。
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中書島で特急に乗り換え |
木津川を渡るところ 外の景色はのどかな田園 |
淀屋橋Odonaに行く地下道 Odonaビルにはレストランやブティックが多く入っている |
このカレー屋さんはいつも行列ができている |
目当てのお店に行くのに一度Odonaの2階に上がる 2階から外を見てやっとどちらの方角に行くのかわかる |
淀屋橋のオフィス街 ビジネスマンを見るとなんだか緊張する 今日も世間では皆仕事をしているんだなあ |
美々卯本店 |
レディースランチ 小鉢4つと栗ごはんとおそば |
この豪華さ これで980円 |
目指すお店 このために京都からわざわざ来たんです |
ドトールのカプチーノを飲みながら帰る |
帰り道もう一度父のホームに寄る。ちょうどヘルパーのMさんが来てくれた。Mさんにあとを頼んで帰る事にした。疲れた。今日の交通費は1000円ちょっと。そこまでしてどうしても行きたかったお店は・・・