2013年8月27日火曜日

青梅線河辺駅

毎朝必ずチェックするのが、京都の気温だ。今年はまるで赤道直下の国のように猛暑が続いた。こちらでは、7月15日に帰って以来、殆ど暑い日がなく夏が終わろうとしている。サンノゼの8月の最高気温は24度ぐらいで、京都の10月中旬頃の温度だ。『ゴメン、姉』と思いながらも日本の暑さをどうしても忘れてしまう。不思議なもので、こういう感覚はすぐ記憶から抹消されてしまうようだ。

この写真は今年の8月8日から1週間の、サンノゼと京都市の最高気温と最低気温のチャートだ。今調べてみるとその1週間の京都の最高気温は、連日38度か低い日で37度。一度は39度を記録している。



この暑さの中で、父の施設から呼び出されては駆けつける姉のストレスは大変なものだ。母の介護をしている時、よくストレスをためないようにしなさい、と人から言われた。親のことも大切だけど、自分の身体をまず一番に考えて、できないことはできないと割り切りなさいと言われたものだ。

しかしそれはむずかしい。真夏にどんなに暑くても、父のことで施設から呼び出しがあれば駆けつけなければならない。夜中に電話があるかもしれない、と落ち着かない思いで寝る。朝起きても疲れている。それでも父が夏の上履きがほしい、と言えばお店に連れて行かないといけない。父に付き合って走り回ると『自分の方が先に死ぬんじゃないか。』といつも思う。5月の気候の中でもそう思う。38度になる夏の京都で、その思いは切実だろう。

再来週の日本行きの準備を始めた。まずは根津で漢方薬局に行く予約をした。漢方やマッサージなどいつもならお金を惜しんで我慢することも、今回は我慢しないことに決めた。父の世話の日々を、少しでもストレスを軽減しながら乗り切るためだ。

この3日間ほど青梅慶友病院のことを何度も考えた。父がいずれ今のホームにいられなくなりこの病院に入るとしたら、個室しかダメだろうから毎月62万円。我が家のキッチンのリフォームは多分全部で6万㌦ぐらいになりそうだ。まだ見積もりは出ていないが、これは電化製品を全て含む金額だ。そもそも、ここまでのお金を使う価値はあるのか、そんなお金を使ったら生活は大変になるのではないか、と最近考え直し始めている。

リフォームの代わりに父を慶友に入れる、と想定してみる。

そのためには自分のためのアパートも近所に探さないといけない。病院はJR青梅線の河辺駅のそばにあるらしい。一体それがどこなのか見当もつかない。調べてみた。どうも東京の西らしい。河辺駅から徒歩25分、あるいは西東京バスあるいは都営バスで12分、病院の送迎バスもある。よし、河辺駅近辺にアパートを借りよう。

Yahoo不動産で検索すると、あるわあるわ、河辺駅近辺にはものすごい数のアパートがある。駅から徒歩7分以内、築10年以内に絞る。それでも数が多い上安い。これが月額5万6千円。3階建ての最上階。南向き。一気に気分が盛り上がる。
これで5万6千円

東京までは立川経由で79分。これって通勤圏内とも言えるのではないか。片道890円。京都からだと片道それプラス12000円なのだから、ずっと安く遊びに行ける。毎週末東京駅や銀座に遊びに行こう。

なんだか嬉しくなってきた。

しかしお金のことをもっと具体的に考えてみる。(62万+6万)x12=864万円。2年で1728万円。3年2592万円。4年3456万円。5年4320万円。肺炎で人工呼吸器の相談までしたあと復活した父だから、あと10年生きることもありうる。となると8640万円。勿論病院も値上がりしていくだろうし、色々な経費を考えると1億円は突破するだろう。


段々気分は盛り下がる。

それでも入居待ちの長いリストがある慶友病院。


一体皆なんでそんなにカネモチなんだ!