2014年1月10日金曜日

気力低下

このところ気力低下を感じる。やっぱり寒いのがつらい。日本の夏の暑さと冬の寒さについていけるよう体力をつけないといけない、といつも思うのに何も始めていない。

新幹線から見た関ヶ原

雑誌で見た銀座にあるクリニックに行って、体調が悪くなる原因を調べてもらおうか、などと考えたりする。が、原因はわかっている。身体の糖化。それから遅延型食物アレルギー。これらプラス酸化ストレス測定検査などを受け、初診料の21000円を含むと全部で10万円近くかかる。

父が昔北野天満宮の市で買って来た蝋梅が咲いた
そろそろしっかり身体のことを考えないといけないのだから、予約してみようかと迷う。なのに、皮膚科を優先してしまい、東京にあるクリニックに水曜日に行って来た。いつも行く大津のクリニックの治療費に比べると、東京には星の数ほどクリニックがあるから、交通費を考えてもその方が安くすむのだ。皮膚科でいつも診てもらうのは、バリア機能が低下していつも痒い顔だ。

何もかも口に入れるアプ
紀伊国屋のおにぎりを食べながら、京都に帰る新幹線で桐野夏生の『女神記』を読んでいたのだが、暗い小説で段々気がめいって来る。そんな時父のホームから電話があった。新幹線の中では音もうるさく留守電メッセージも聞こえない。姉にメールしてホームにかけ直してもらった。

また父が色々と騒いでいるのかと思うと余計気がめいる。なんで他の入居者のように穏やかにニコニコと人に迷惑をかけずに暮らせないのか。それにしてもホームからの電話で、家族に対処してくれ、と言われてもどうにもならない。父は孤独なのだ。気分を変えるように話してくれればいいのだ。娘さんは夕方来られますよ、それまで一緒に運動でもしましょう、と声をかけてくれればいいのだ。どうにか学習してもらえないものだろうか。


火曜日に久しぶりにわいわい広場に行ったのだが、父の顔は眉が逆八の字になって釣り上がり、法令線がくっきりとあるので顔に大きなXを描いたように見える。が、足を高く上げましょう、という時だけははりきっている。

先生が今日はかるたで遊びましょう。まずこの絵を見てください、と魚の絵を皆に見せる。どうもこの魚は鯉でまな板に載っているらしい。その絵を見て先生が父に聞く。これ何ですか。

父は『まな板の鯉』と誇らし気に大きな声で言う。ドーパミンが出始めているのがわかる。父がニヤリと微笑みながら付け加える。『私のことです。』そうか、父はホームで暮らしている自分のことをそう思っているのか。


父には興味の持てる話をしてあげれば顔がいきいきとしてくるのがわかるが、普段は殆ど寝たり起きたりの生活のようだ。最近は6時半ぐらいにホームに行くと寝ていることが多い。その寝顔は完全にボケ老人のものだ。

今日は姉が東京に行っている。以前は姉と私とで一緒に東京やニューヨークに行ったりしていた。が、今は一緒には行けない。父の世話があるからだ。


このお正月は補聴器のことで思った以上に大変だった。12月29日に壊れて以来父は夜用の補聴器を使っていなかった。だから昼用の耳かけ式の補聴器しか使っておらず、1月7日に夜用のポケット式補聴器が届いた時には、夜用の使い方を忘れていた。

夜用
昼用

それは完全に想定外のことだった。長年使っていたポケット型の補聴器の使い方を忘れる?ありえないことだった。いや、いつもの父を見ているとそこまで認知症が進んでいるとは思えなかった。

この分では昼用の補聴器が壊れてしまったらまたトラブルになるのは目に見えている。昼用の補聴器の相談に四条烏丸にある補聴器センターに行ってみた。京都は東京や名古屋と違い、電車の路線が少ない。移動するにしてもJRと地下鉄などを乗り継ぐので時間がかかる。


4日ほど前にもここに来て話したのだが、昼用の補聴器は23万円だそうだ。23万円は高いが、父のお金だ。父のために使ってあげたい。が、果たして新しい補聴器を買って父が使いこなせるのかどうか。無理だ。全く同じものでない限り。


が、外側が同じでも問題はある。音質だ。音質が違うと父は違和感を覚えて使いたくないという可能性がある。そのことを確認するためには父をここまで連れて来ないといけない。父を連れてこんな所まで来れるのだろうか。

と考えながら四条烏丸にあるラクエ地下の進々堂でカプチーノを飲みながらパンを食べる。このカプチーノ、余りにも量が少ない。ピーツでいつも飲んでいるカプチーノに比べると、半分ぐらいだ。1杯ではとても足りない。




パンも足りない
これもストレス