2013年7月31日水曜日

棚の移動

次男は年に1度ぐらいの頻度で部屋中を掃除する。そのたびに家具の位置を変えて、大々的に物を捨てて、部屋は本当にきれいになる。今回は窓のある壁に作り付けの棚を全部はずすことにした。これは15年前にこの家に入居した時、大工さんに作ってもらったものだ。


数年前からこの棚がいらない、と言い続けていたのだが、せっかく部屋にピッタリのを作ってもらったものだから、部屋に置いておくようにとどうにか言い含めていた。

それでも部屋を自分の思うように使いたい、という気持ちもわかるので出すことにした。その行き先はどうするか。

ふと思いついて書斎のサイズを測ってみた。すると窓の両脇のスペースは、棚のサイズとほぼピッタリ同じだとわかった。ここに父のコレクションしていたカメラを置けば書斎らしくなるかな。書斎には長男のゲーム類が山のようにあって片付かない。やはりこの部屋に移すべきか。次男の部屋の棚を書斎に移した。書斎には本やゲームなどがごちゃごちゃと置いてあるし、玄関すぐ横の部屋なのでもうちょっときれいにしたい。


棚はものすごく重く、2階から持って降りるのは大変だったが、計測通り幅はピッタリだった。ところが高さを考えてなかったのだ。こういう時インテリアデザイナーなら、あらかじめ頭の中で全体のイメージを把握することができるのだろうが、素人のつらさ。部屋に置いてみて初めて、窓とのバランスが合わないことがわかった。おかしい。ものすごくおかしい。


棚の高さをもっと上に延ばして、窓の高さとバランスを取らないといけないだろう。色々と調べてみたが、やはり窓の高さよりも棚が低いとおかしい。下の写真のようであるべきだ。つまり、この天井までの棚とベンチ両横の延長部分も、プロジェクトの1つに追加された。多分ディキンソンに頼むことになるだろう。


もう何だか何もかもいやになってきた。キッチンは解体したあと1ヶ月半使えない状態だと言われた。つまり2ヶ月は使えないと考えておいた方がいいだろう。それもお金がかかる。最初の計画通り、3000㌦でペンキ塗ってもらっておしまいにしたくなってきた。

でも、シンクを見るとやはり突き進んで行かねば、と思う。このシンクでよく15年も我慢できたな、と思うともう1日も使うのがいやになる。シンクは左側に生ゴミのディスポーザーがついているので、そちらにお鍋やお皿を入れないといけない。ところが左側はものすごく小さく、お鍋が入らない。いや、お皿さえ入らない。右側は無駄に大きいけどお皿洗いはできない。


このシンクをつけ直すにはカウンターの御影石を全取り替えしないといけない。せっかくならキャビネットの使いにくいところも同時にどうにかしたい。となるとプロジェクトを進めるしかない。

あ〜あ、目が覚めたら全てのプロジェクトが終わっている、というのならどんなにいいか。

2013年7月29日月曜日

ソフィット

キッチン解体前にキャビネットの上のソフィットと呼ばれる梁のような部分に、何か隠されていないかどうか調べることにした。を全て壊してキャビネットと天井の間に空間を作るつもりなのだが、そこには電線などが通っているかもしれない。

これがソフィット
このソフィットというのは、我が家が建てられた1998年頃は流行っていて、その頃建築された家にはよく取り入れられたスタイルだ。キャビネット上部からソフィットの底に穴を開けて、iPhoneを入れて写真を撮った。

天井にiPhoneが入る穴を開けた
果たしてそこには電線からパイプから、たくさんのものが隠れていた。つまりキャビネットの工事の前に、このソフィットを壊して内部にある電線などを、全てどこかに移す工事をしないといけないのだ。

Phoneで撮った梁の内部
電線が何本も通っている
ソフィットを壊して新しく壁を作る工事、キッチンのシンクの取り付け、電気とガスの工事、今キッチンのカウンターに使っている御影石の取り外しと廃棄、キャビネットの取り外しと廃棄、この準備段階の工事の見積もりは2800㌦と出ている。ところが、このソフィットに隠れていたものを移動する追加工事に、1000㌦ぐらいかかるそうだ。

見えないところにお金をかけるのが本当のおしゃれ、と言われるが、見えない壁の裏の工事にお金を使うのはもったいない。

電線の他に大きなパイプまであった

ところで今日は長男の誕生日。もう子供ではないが、家に住んでいる間はやはりお祝いしてあげたい。ところが、金曜日から友人とハイキングに行って帰って来ない。せっかくアイスクリームケーキを買ったのに。帰って来たのは夜の11時45分だった。食べる?と聞くと少し食べるということ。


こんな時間に食べてもいいものだろうか。もう歯も磨いたんだけどなあ。でもせっかくだから、と夜更けに二人で食べた。


はい。大きい方をいただきました。

2013年7月26日金曜日

赤いオットマン

途中で完全に停滞してしまったフローリングだが、もうイライラするのはやめることにした。



昨日ジェリーが電話してきて、今日か明日契約書を交わすという約束だったが、その後ジェリーから連絡はない。



他のプロジェクトがあるので、そちらを進めることにした。

サンノゼは乾燥している
夏は山が茶色になる



とにかくキッチンのキャビネットを誰に頼むか、ということを決めないといけない。



ホームセンターかポールか。ホームセンターはのキャビネットは、Thomasvilleという有名は家具会社が作る。



だが、実際のキャビネットのサンプルを見ても、『よし、これだ!』というアドレナリンが出なかった。



先週見つけた業者、ディキンソンに見積もりを出してもらうことにした。




ディキンソンのワークショップに行ってみた。



思ったよりも大きな所で、この前ナパバレーのワイン会社のオーナーのキッチンを手がけた、ということだ。



その写真を見せてもらった。



我が家のキッチンの5倍ぐらいの大きさだ。



品質はどこよりも良い。



ただ彼のワークショップはキャビネットを作るが、取り付けはしてくれない。



自分たちで業者を探さないといけない。



とにかくディキンソンは土曜日の朝8時に家に来て、計測をしたあと見積もりを出してくれるということ。



今の時点ではディキンソンが浮上してきている。



ポールのワークショップには2度行って、全部で3時間ぐらい話した。



個人で経営しているベトナム人のポールにできるなら頼みたい。



が、ディキンソンのキャビネットには何か心惹かれるものがある。





ところでこの前フェンス業者が工事を終えて帰ったあと見たら、ポストを建てる時に掘り起こした土を花壇に捨てていた。



花の上だったので気分が悪い。



一応そのことを業者にメールしておいたのだが、今日返信があった。



おわびに76㌦返金してくれるそうだ。




その76㌦で嬉しくなったわけではないが、ディキンソンの帰り道にモールに寄った。



そこでPottery Barnというお店に行って白いラグを探す。



家を売る時に、ここの家具やアクセサリーで家を飾ると、売りやすくなると言われるほど人気がある。


この家を買うとこういう生活ができるのか、と買い主がイメージしやすくなるからだそうだ。



そこで赤いオットマンが目に飛び込んで来た。



今朝家を出る前に、どの部屋もブラウンや白ばかりで色が全くない、なんて退屈なんだ、と思っていたところだった。






大胆過ぎるかなあ、と逡巡する。



でも、冒険もしてみたい。



これからはもっと色も使ってみたい。



しばらく迷った末、買った。





仕事が終わって帰って来た長男が見て、開口一番言う。



「この家の家具はどれもマッチしてない。」



はい、わかっています。

でも、使っていますよね、みなさん

2013年7月23日火曜日

今頃時差ぼけ?

眠れない。遂に時差ぼけが始まったのか。それにしても帰国して1週間たってから始まるものなのか。時計は2時半をさしている。自分で足をマッサージしてイライラした身体をなだめる。眠れない。

4時になった。眠れない。ハッと気がついた。もしかしてほうじ茶のせい?金曜日に日本食スーパーに行った時、ほうじ茶の2ℓペットボトルを3本買った。意外にもおいしかったので一日中飲んでしまった。そのせいか。

パソコンで調べてみた。150㎖のほうじ茶にはなんと30mgのカフェインが含まれている。これは煎茶と同じ量であり、コーヒーに含まれるカフェインの3分の1だ。道理で眠れないはずだ。今日はほうじ茶は絶対飲まないぞ、と思っているうちに5時過ぎに寝られたようだ。

さるすべりの花が咲いているのに気がついた
9時半に、フローリング業者のジェリーの上司スティーブから電話がかかって来た。残りの工事の契約をするために来ると言いながら、ジェリーは約束をすっぽかした。工事は1ヶ月以上停まったままだ。その上工事で余ったフローリング材料費1300㌦も返金します、と連絡があってから既に6週間たった。

一体どうなっているのか、と昨日ジェリーとジェリーの上司に電話した。留守電にメッセージを残したので、スティーブから朝いちで電話があったわけだ。

ジェリーが約束をすっぽかすこと、工事は1ヶ月以上停まったままだということを言った。それに関しては謝罪します、あなたたちは正当な扱いを受けていないと思います、という返事。これは英語で I apologize. You don't deserve this.だが、心から謝罪しているようには聞こえない。その証拠にサンキュー、バーイと言って電話を切ろうとすると、サンキューのあと、向こうからバシャッと電話を切った音がした。

机は右にあった
結局明日ジェリーから電話させます、ということ。よし、いざとなったらとことん文句を言うぞ、と思うとカーペット掃除のエネルギーが出た。急遽改装プランを変更して書斎部分にカーペットを残すことになったので、夕べ書斎の家具を動かしたのだ。今まで机は入って右側にあったのを、左側に移す。机の隣にテレビも置いて、右側にはソファを置く予定だ。

机を動かしてみるとその下が真っ黒だった。足がいつも触れていた場所だ。この部屋をフローリングにしないで、カーペットを残すというプランがいいのかどうかまた迷う。

机を左側に移動した
しかし全体的に見ると、やはり一部カーペットがあった方が明るいだろう。玄関とその周囲の部屋全部が暗いフローリングになると、一気に全体が暗くなるだろうと思う。


家にあるカーペットシャンプー器で掃除した。が、ブラシ部分がもう動かない。買ってまだ3年なのにブラシを酷使したせいだろう。結局他のブラシを持って来てゴシゴシとカーペットを洗う。洋服にシミがついた時、一番シミ取りに役立つのが台所洗剤だ。今度はこの台所洗剤をつけて洗ってみる。でも長年のシミは取れない。なにしろ机はここに10年以上置かれていたのだ。

余りきれいにならない
しかし、考えてみればジェリーが契約の約束をすっぽかしてくれたおかげで、今回の変更ができるのだ。先々週の時点で契約していたら今頃は書斎にもフローリングが入っていたはずなのだ。

ところでリビングルームは東南向きなので朝から日差しが強い。ピアノは置く位置をかなり研究したのに、それでも日差しが直撃する。紫外線カットのフィルムを貼ることにして、業者に見積もりを出してもらった。600〜1000㌦かかるらしいが、フィルムによって明度が違う。サンプルを送って来た。全て紫外線は99%カットするが、やはり600㌦のは真っ暗になってしまう。左下のがそれだ。左上の一番明るいフィルムだと1000㌦。右の2枚のコストはその中間。どれにするか。


こんなことでさえ決めることができない。

2013年7月22日月曜日

ビアンコ・ロマノ

この前マツコから見積もりが出た時点で、ほぼ気持ちはホームセンターの方に傾いていた。なにしろキッチンの改装は高い。高いと言っても日本に比べれば安いそうだ。


そういえば、京都の父の家はNさんという人から買ったが、Nさんは家全体がフローリングなのが寒くていやなので、1階LDK、洗面所、そして廊下を全てコルク床にしたら300万円かかった、と言っていた。フローリングの上にコルクを張ったのだ。フローリングにしておいてくれたら良かったのに・・・

こちらで同じ工事をするといくらかかるか調べてみた。なんと工事費込みで3570㌦だ。これがベストのコルクを使った場合。一番ベーシックなのを使うと2000㌦。つまり高くても36万円ということになる。日本の10分の1か。

何もかもが日本では10倍の値段とは考えられないが、日本で改装をするのはかなり高いのかもしれない。勿論アメリカでも地域によってコストは違う。シリコンバレーは他の地域に比べると、お給料も多い分物価も高い。家の材料も高い。

とにかく決断するのが怖いので、何も進んで行かない。ただ一つだけ決めたことがある。カウンターの御影石はビアンコ・ロマノという石に決めた。御影石もものすごい種類の中から決めるのは至難の業だが、これだけは一つに絞ることができて良かった。



とはいえ、今度は実際の一枚板を見てどれにするか決めるのはもっとむずかしいだろう。天然石だから個々の石はこんなに違うのだ。







なんとまあ美しいではないか。頬ずりしたいぐらいだ。

2013年7月20日土曜日

モデルハウス

フローリングの工事は途中で止まってしまっている。担当者に電話をしてもなかなかつながらない。やっとつながって家に来てもらう約束をしても、現れない。いい加減頭に来て文句の電話をしようかと思ったが、その前に次にしようとしていることは正しい改装なのかどうか、モデルハウスに行って比べてみることにした。

玄関 右に見えるのが書斎


このモデルハウスは家から10分ぐらいのところにある。そこから車で5分ほど山の上に登って行くとゴミ焼却場がある。だから値段はうちの近所の同じような家に比べて2割ぐらい安い。新築の大きな家だ。内装もお金がかけてあるのがよくわかる。モデルは3軒あったが、やはり一番気になったのは暗い色のフローリングでまとめてある家だった。

モデルハウス玄関から書斎を見た所

この家に入ったらすぐ左側の部屋が書斎だった。我が家と同じだ。そこだけが白っぽいカーペット。実はこのところ迷っていた。現時点では1階のキッチン、ファミリールーム、リビングルームをフローリングにした。玄関と書斎が中2階にある。1階と中2階の間には5段の階段があり、そこはフローリングにした。これで玄関と書斎、そして2階までの階段が全部フローリングになると真っ暗になって危ないのではないか、と考えていた。

それなら玄関だけをタイルか天然石にするか、あるいは全部フローリングにするかと迷っていた。不動産業者の友人Mに意見を聞くと、書斎だけカーペットにしたら?と言う。う〜ん、そこだけカーペット?とどうもその意見は受け入れることができなかった。でもモデルハウスを見るとなかなか良い。よし、これだ。玄関と階段だけをフローリングにして、書斎はカーペットのままにしておこう。

モデルハウスの階段は踏面も蹴上も暗い色


次の課題は階段の蹴上部分を踏面と同じ色にするか、それとも白くするか。暗いフローリングで全体をまとめると、古い校舎のように見える。蹴上を白くすると少しモダンになる。しかし1階から玄関までの5段は既に暗い色のフローリングにしてしまった。それをはがして白くするか。

モデルハウスでは全部暗いフローリングだった。よし、それなら工事し直すこともない。これで決まり。階段の途中にかけてあった大きな時計がおしゃれ。おお、同じものを買うかなあ。

壁時計が気に入った


他のプロジェクトとしては、玄関の横にあるバスルームの全面的な改装。2階にある二つのバスルームの床をタイルにする。特に主寝室のバスルームは今床にカーペットが入っている。それを自然石にして、カウンターのタイルを御影石に替える。それからシャワーのタイルを全部張り替える。これも余りにも種類があり過ぎてなかなか決まらない。モデルハウスを見て決まった。これだ。

まず、主寝室のタイルはこれ。

30㌢角のタイルと大理石のモザイクが合わせてある

全体のイメージがこれ
いえ、勿論モデルハウスの方がずっと大きいですけど?
シャワーはこれ。座れるようにシャワーシートがある。これだ。これ、ほしい!



2階の息子たちが使うバスルームの床タイルはこれだ。どんどんイメージがわいてくる。フェミニンさのない、『男の風呂』というイメージではないか。

このタイルが気に入った


次は玄関横のバスルームだ。ここは来客が使う所。万人が気持ちよく使える自然な空間にしたい。余り主張のないインテリア。



ぴったりのバスルームを見つけた。なにしろ3軒のモデルハウスのそれぞれに4つから5つのバスルームがあるのだ。好みのものは必ず見つかる。
全て大理石

御影石
キャビネットの扉サンプル














その後この前見積もりを出してくれたマツコのお店に行く。Thomasvilleのキャビネットを見てみた。ポールのピューターにそっくりの扉を見つけた。それにフランクのお店で見た、カシミールは紛争中だから輸入できない、と言われた御影石に似た石も見つける。でもこの時点でめまいがして来た。やはり時差ぼけがあるのかもしれない。一気に気分が悪くなる。

帰る事にした。キッチンの改装はむずかしい。キャビネット、床、電化製品、タイル、取手、カウンター、水栓、照明、ペンキの色、など自分の好みのものを次々と選んで行く。果たして完成した時、それが気に入る出来上がりになるのか。それともなんとなく、な〜んとなくちぐはぐ、という出来になるのか。そこは自信がない。何かを決めるということが怖い。

これはバックスプラッシュと呼ばれる、キッチンの壁に貼るタイル
今の流行はガラスモザイク

疲れた。この全てのプロジェクトが終わるのは、10年後ぐらいかもしれない。

2013年7月19日金曜日

新しいフェンス

今朝は6時半起床。いや、起床は7時半だが、目が覚めたのは6時半。今回は時差ぼけゼロ。時差ぼけがある時は午後がつらい。泥沼の中にいるようにだるいからだ。なぜか今回はだるさもゼロ。

7時半に階下に降りて来たらもうフェンスの業者が来ていた。

この家は築15年。そろそろあちこちが壊れ始めた。まずはこの前のエアコン。そして今度はフェンスが壊れた。板がいくつかはずれてしまったのだ。隣とその隣の3軒で一緒にフェンス業者を雇うことにした。大手業者に頼んだのだが、最低限2000㌦の仕事じゃないと請け負わないと言われたから、3軒一緒にすることにしたのだ。

3軒分のフェンスを取り払った状態の庭
これぐらい広大な庭があるといいなあ、と思う

まずは削岩機で穴を深く掘ってポストを建てる

ポストが建ったところ

間を埋めて行く

出来上がり

バーベキューグリルの後ろ側にはこれから花を植える

裏庭はまだまだプロジェクトがいっぱい

全行程で8時間かかった。業者は2人。うちの支払い分は576㌦。隣が1100㌦。その隣が420㌦。これで2000㌦突破。

このフェンスは強く作ってもらったので、次の25年は大丈夫だそうだ。あああ、その時の自分の年齢を考えるといやになるなあ。