2023年2月22日水曜日

老後はどこ?議論再燃 47 妄想老後生活 @ 京都室町六角

老後の生活に欠かせないもの。


それは、友人、健脚、そしてお蕎麦である。


私が住む室町六角からも、歩いて行けるお蕎麦屋さんがいくつかある。

寺町京極にある有喜屋にも歩いて
ランチセットを食べに行くことが多い


2004年に建てられた私のマンションは、地下鉄烏丸御池駅から徒歩4分、四条駅から7分、阪急京都線烏丸駅からも7分の場所にある。


とにかく、京都のド街ナカである。


48㎡、1LDK(17帖のLDKと5帖の寝室)のこの部屋を、5年前、つまり2023年春に3700万円で買った。


23年の1月2月の寒さが築33年の一軒家(実家)ではことの他厳しく感じられ、なけなしの老後資金に手を付けて買ったものだ。


管理費・修繕積立金で毎月23,820円が出ていくが、22年から高騰し始めた光熱費を考えると一軒家に住み続けるのは無理だと判断した。


健康寿命は75歳と言われるが、あと5年間はこの街ナカから日々歩いて寿命を伸ばそうではないか。


70歳からもらえる敬老パスを使ってバスに乗ることも多いが、とにかく歩くようにしている。

地下鉄よりも市バスに乗ることが多い京都の高齢者(東京も?)


今日は早朝歩いて27分の東本願寺まで行き、目の前の京都駅からJR奈良線で2駅目にある伏見稲荷大社に行くことにした。

散歩するのにちょうどいい距離の東本願寺


伏見稲荷大社は、昔からよく来た場所だ。

父の介護をしていた頃、よく通った


外国人はこの鳥居の文字が書いてある面が好きなんだと聞くが、私は勿論文字のない方、そして違う方向から見るのも好きだ。


横から見る鳥居も壮観な佇まい


今日はたまたま狂言を観ることもできたが、疲れたので早々と切り上げ、お蕎麦を食べて帰ることにした。


今の私の人生から蕎麦はかけ離すことのできない食べ物だが、昔はうどんが好きだった。


京都でうどんと言えばすぐ思い浮かぶのが 冨美家である。



10代の頃、父と初めて錦小路通の冨美家でうどんを食べた時のことは忘れない。


こんなに美味しいうどんがあるのか、と衝撃を受けた。


そしてどんな理由からかわからないのだが、うどんを食べる父が涙を浮かべていたことも忘れられない。


母が1968年に薬害で寝たきりになり、父はまだ子供だった私と一緒に、二人っきりでうどんをすすることに哀しみを感じたのかもしれない。


父との思い出には有楽町で食べたうどんもあった。


そういった思い出のせいか麺類は物悲しさに繋がる。


いや、繋がっていた。


堺町通にある冨美家で、ニシン蕎麦をいとこと初めて食べた日までは。


「蕎麦にニシン」を入れる、という食べ方にたまげた。


その日から蕎麦派に転向した。


そして今は蕎麦を食べる度に、ニシン蕎麦を初めて食べた時と同じ、エンドルフィンで満たされるようになったのだ。


こうして記憶は次々と、上書き保存されていく

6 件のコメント:

  1. 私は蕎麦党ですが38年ほど前、旅先の倉敷で食べた「うどん」が忘れられない程の美味しさです。
    母と離乳期真っ只中の娘の3人旅でしたがホテルに持ち帰った程です(当時はテイクアウトというものがあったのか記憶はありませんが離乳食にといって無理やりだったかも)
    忘れられない味って人生においても早々ないですよね...

    お父様の涙...きっとお母様がお元気だった頃デートで行った「うどん屋」さんだったのかも...

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    1. danmamaさん、
      倉敷のうどん、ですか。38年前の味が忘れられないのだから、よほど美味しかったのでしょうね〜。私にとって忘れられない味は、奈良での食事でしたが、こういう味のものが世の中には存在するのか、と驚きました。とはいえ、今まであまり美味しいものを食べる機会もなかったので、なんでも喜んで食べます^^
      叔母(父の妹)が京都に来た時、連れて行った鼎泰豊の小籠包をもう一度食べたい、と言っていましたが、死ぬ前に願いを果たしてあげられなかったことを後悔しています。

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  2. 奈良では、素麺>うどん>蕎麦で育ちましたが、大学で京都で下宿していた時、母が訪ねてきてくれて初めて食べたニシン蕎麦。家では作らないけど、母は大好きだと言ってました。その時は蕎麦の麺は柔らかく、お汁も美味しいうどんの出汁ほど深い感動はありませんでしたが、年齢を重ねる毎にジワジワと好きになりました。
    東本願寺の境内は40年近く前、毎日通りました。伏見稲荷も懐かしい界隈です。

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    1. yurikoさん、
      唐招提寺のすぐそばにある蕎麦きり「よしむら」で食べた、辛味大根おろし蕎麦と押し寿司、美味しかった〜。人気のお店のようで、常時満員でした。
      冨美家は京都ではスーパーでうどんや蕎麦セットが売られていて、持ち帰り自分で作ることができるけど、結構高い。でもどうしても食べたい時は、家で作って、同じく買った味付けニシンを入れて食べてました。やはりyurikoさんのお母さまもお好きでしたか。わかるなあ。
      東本願寺には私ももう何度行って境内でぼんやり座ったことか。もしかしたらyurikoさんとも隣同士で座っていたかも。あ、yurikoさんが大学時代、私はもうサンノゼで子育てしてたか^^;

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    2. みきみぃさん、いつも美味しいもの情報ありがとうございます!唐招提寺は何度も訪れていますが、「よしむら」知りませんでした。今度、一緒に行きたいですね!
      冨美家、スーパーで買って食べてたように思います。新鮮なお刺身もいいですが、私は押し寿司とか稲荷がやっぱり一番ほっとします♡

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    3. yurikoさん、
      いえいえ、私の美味しいもの情報、は限りなく個人的感想、しかも庶民的なお店ばかり。老舗に行けば驚くほど美味しいものもたくさんあるのでしょうね。唐招提寺は私も大好きで、何度も行きました。
      ぜひぜひ、今度押し寿司とお稲荷さん持って、唐招提寺の境内に座って一緒に食べましょう〜(って、あかんやろ)

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