2023年1月17日火曜日

老後はどこ?議論再燃 42 メディケア

夫が仕事を辞めた途端、会社からの健康保険は当然だが打ち切られた。


65歳になるとアメリカではメディケアという保険に入ることができるのだが、このシステムがもうわかりにくいのなんの。


セミナーを受けたり本を読んだりしても、全然わからん。


最終的にはカリフォルニア州で保険契約を代行してくれるエージェント、スティーブに頼んだ(無料)。



まず65歳になると自動的にメディケアA(入院保険)には無料で入れる。


「入れたげたよ〜」と国からカードが送られてくる。


国が払ってくれるこの保険、でもそれだけでは病気をした時不安だ。


木曜日からやっと雨が上がるらしいので、
歩いて健康を保ちたい


なぜなら、クリニックでの診察料は自費で払うことになるのだから。


だから、そこをカバーしてくれるメディケアBに入る(医療保険)。


基本額は1ヶ月$170。


メディケアBのプレミアムは前々年度の収入によって決まる。


私たちの場合2020年3月、サンフランシスコのマンションを売った時の儲けや、夫がリタイヤした折の少しばかりの退職金(ではないが便宜上退職金と呼ぶ)があり、2022年度、2023年度の税申告に影響した。


そして、2023年と2024年のメディケアは、それに基づいて支払うことになる。


その上、メディケアAとBだけでは大きな病気をした時に、保険でカバーされる金額に不安が残る。


なので大病した時、費用の殆どがカバーされるように、Supplement(補助的保険、私の場合Blue Shield)などの保険に入る。


その上 、薬の保険が必要だ。


これも前々年の収入によってペナルティが追加される。


ということで、2023年と2024年の24ヶ月、私の保険料(夫のも)は割高になってしまった。


ただ、夫は選んだ保険会社(Supplement部分)が違う(カイザー病院の保険)ので、私の保険料よりほんの少し安い。


こんなに払うからと言って、医療費が無料になるわけではない。


歯科保険もあるが、これは保険料が高いので、私たちも含めて多くの人は加入しない。

年金事務所(メディケアも扱う)に何度足を運んだことか


こういうのもあって、老後アメリカで暮らすことになったら、不安が残る。


が、アメリカの病院では大変丁重に扱われ、嫌な思いをしたことがない。


予約制なので待ち時間が短い、医者は患者をお客様として扱ってくれて、受付スタッフもフレンドリーだ。


簡単な手術も何度か受けたことがあるが、費用は高くても医療スタッフも執刀医も麻酔医も感じよく親切だ。


なので、母や父の入院時とてつもなく嫌な思いをした日本の病院には、自分がどう扱われるか、という不安がある。


殆どの場合、医者、看護師、受付の方々は感じ良いが、長年介護をしていると理不尽な態度を取る医療従事者の存在をも知ることになる。


とはいえアメリカの病院に入院となり、長い時間を過ごしたら同じかもしれないが。


最大の問題は病院で出される食事だろう(私的考察)。


食事を摂るほどの長時間入院は出産の時だけだった(それでも1泊)が、その食事のまずさと言ったら、、、、、いや、筆舌に尽くしがたいものだった。

これはヒロ出産時のマリーと次男
陣痛室/分娩室


アメリカでの老後を考えるとしたら、入院時、あるいは施設に入居した時の食事が一番のネックになるだろう。


差し入れしてくれそうな友人を大事にしよう

18 件のコメント:

  1. 日本の国民保険は我が家の場合の昨年度の金額は124600円でした。今年はもっと上がるみたいですが...その他民間の保険に年間90万程入っています。三大疾病にかかって一定の条件を満たせば一括で500万円貰えるという「低解約型保険」これに二人で入ってしまったので掛け金が高く苦しんでおります。あと2年払い続けないと...13年の間に3大疾病にかかるはずでしたが幸い?な事に健康なので(^^;)日本は「高額医療制度」があるので老人は高い保険に入る必要性はないです。

    日本の病院はひどいですよ...回復の見込みがある若い人には親切ですがボケ老人には本当に冷たい!
    ブログにもちょっと触れましたが父母の最後は悲惨でした...「誤嚥性肺炎」を起こすからって
    ほとんど食べさせてもらえませんでした。少し調子が良い時にこちらが申請するとリハビリがテストに来るのですが、いつも駄目ですと言われ看護師の目を盗んでアイスクリームとか食べさせていましたがちゃんと「ごっくん」出来るのですよ。それなのに二言目には「誤嚥性肺炎のおそれあり」
    もう、最後くらい何でも食べさせてあげたかったです。家に連れ帰れば良かったと後悔です。

    返信削除
    返信
    1. アメリカの保険料は本当に高いですよね。その点、日本は恵まれています。
      誤嚥性肺炎って自分の唾液でも起こすそうですから食べさせてもらえないのは本当に理不尽です。嚥下テストには全く味のないゼリーのようなもので試すのですが、そんなもの「ごっくん」できませんよ(怒)母なんて天井の換気扇を見て「そこにラーメン」があるでしょう!食べさせてって(ICUで)本当に辛かったです。

      削除
    2. danmamaさん、
      こちらはとにかく医療費で破産する人がホームレスになるような国ですから、信じられないような保険料を払わないといけないのです。
      2年後にはかなり下がることを期待しているのですが、本当にため息です。
      danmamaさんも、勿論三大疾病にかかりたくはないし、かといって掛け金が高い保険の支払いも本当に辛いですね。
      お互いにあと2年持ちこたえましょう!

      そうでしたね。danmamaさんのご両親は、誤嚥性肺炎を恐れてほとんど食べさせてもらえませんでしたね。私もその記事で、母の最期の頃を思い出しました。病院では死にたくないなと思いましたよ。父は認知症初期に肺炎にかかり、病院で処方された薬で、せん妄状態になりました。その時主治医に「もうこの辺で見切り発車してはどうですか?家に連れて帰って(自分たちで世話しろ)はどうですか?」と面倒そうに言われました。その他にも忘れられないひどい言葉、態度、多かったですよ。お金があればお抱えの医者や医療スタッフを雇いたい、と思いましたよ。それほど色々ありました。最後にもっと美味しいものを食べさせてあげたかった、という思いは一生消えませんよね。

      削除
    3. danmamaさん、
      すみません、コメントを少し編集したので^^;、お互いのコメントが行き交ってややこしくなってしまいました。
      私も最近自分の唾液で誤嚥することがあるんですよ。怖いです。喉のリハビリが必要かも。しゃべる機会が減ったから?
      私の母もリハビリを受けましたが、見ているのが辛かったです。喉が乾いているのがわかるけど、何も飲ませてあげられない。口にほんの少し含ませてあげられるだけ。最後に美味しいアイスクリームでも食べさせてあげたかったです。ICUでの親との別れ、お互いに辛い思い出ですね。

      削除
  2. そう言えば、日本は「介護保険料」が一人85000円の請求がきましたから二人で30万は取られます。
    結構、大きいですがアメリカに比べれば未だましですね...(^^;)

    返信削除
    返信
    1. danmamaさん、
      間違った計算をしたので、コメントをまたまた編集します。介護保険料30万円ということは、一人15万円ということですか!それは結構な出費ですね。
      とはいえ、日本の方がアメリカより手厚い介護が受けられると思うのですが、それも施設、職員さんによるのは当然なのでしょうね。

      削除
    2. みきみぃさんへ。普通の年金だけの収入ならここまで取られないのですが私が持っている不動産収入が乗っかるので二人合わせて健康保険124600円で介護保険料が170000円=294600円です。その他の税金が60万と全体では30パーセントは搾取されている現状ですね...
      現役世代は40パーセント位天引きされていると思います。だから不公平なバラマキより「減税」なのですが無能な政治家は、その一言が言えないのです。

      削除
    3. danmamaさん、
      90万の税金痛いですね〜💧本当に若い世代がかわいそうです。こうなることはわかっていたのに。
      昨日から村上龍の「希望の国のエクソダス」を読んでいます。21年前に出版されたこの本は、日本の今の状態を予測しているようです。これで消費税をこれ以上引き上げたら、日本はどうなるのでしょう。本当に政治家たちを一掃したいです。

      削除
    4. 本当に日本の未来は暗いです...私たち世代はギリギリ逃げ切り世代?
      家や車を持つ事のリスクを感じる若者が増えた事が大きいですし、そもそも持てない様な状況が続いているのに「異次元の少子化対策」なんて何の意味もなさないですよ。

      私も2件の不動産の処分を考えないと...家賃を上げる事もままならないこの状況ですから...

      削除
    5. danmamaさん、
      やはり若い人たちが結婚したい、子供がほしい、と思う世の中じゃないと未来は暗いですね。異次元の少子化対策って、どこが異次元なのか今後注目したいです。
      不動産は負動産になるのが怖いですよね。私は実家が将来お荷物になるのが怖いです。姉は住めるだけ住むと言っていますが、姉が死んだら私が処分しなくてはならず、価値はないし、鉄筋部分があり更地にするのも大変だし、という状態💦

      削除
  3. うちは夫が今年リタイアしたいと言っていて、私の保険をどうしようかと考え中です。できればあと少し働いていてほしいのですけどねぇ、本人はもうしんどいそうです。はぁ、保険料高いしどうなることやら。私も早くメディケアになりたい!あと5年弱。それまで高額の保険料を払い続けていけるのか不安だ〜〜(涙)みきみぃさんのブログを読んで色々勉強します。頑張ります!!

    返信削除
    返信
    1. akikoさん、
      夫がリタイヤするというのはこんなにも大変なのか〜、と日々思っています。一度55歳の時リタイヤしたのですが、私一人の保険月額は$1400だったと思います。メディケアになっても、アメリカはやはり保険が高いですが。メディケアまであと5年ですか。やっぱりそれまでがキツイですよね。5年間は日本で生活して、またアメリカに帰る、なんてのも無理そうだし^^;
      保険も問題だけど、夫が家にずっといるのも結構大変です。リモートワークで家にはいたけど、それでも仕事をしているのとしてないのでは、全然違います。
      また、何か新しい情報を仕入れたら、ブログでお伝えしますね〜。

      削除
    2. ひぇー、月1400ドルですか!本当にアメリカの保険料は高いですね。高額保険料払うくらいならそのお金で日本で暮らしたいです。十分家賃払えますものね。
      本当にそうしたいけど2年後にグリーンカード更新があるので長期アメリカを離れるのは難しいかと思っています。再入国許可を取得してからアメリカを離れて、日本でグリーンカード更新ができるのか。そういったことをネットで調べてもよくわからないので、近いうちに弁護士に相談しなくてはと思っているのですけどね。何だか面倒でなかなか行動に移せません。脳の老化でしょうか、嫌ですね〜^^

      削除
    3. akikoさん、
      最近話した人も、今64歳で保険は$1400払っているということでした。65歳に早くなりたい、と言ってましたよ。確かにakikoさんのおっしゃる通り、$1400あれば日本で家賃払えますね。
      グリーンカードの更新は面倒ですね。私のは85年に取得したので更新がなく、あのまま死守するべきでした。介護往復の途中で永住権諦めてしまいましたが、一生の不覚でした。
      グリーンカードのことは日本領事館に聞いてもダメだろうし、弁護士に相談するのが一番なのでしょうね。
      友人はアメリカ生活のあと60歳で日本にUターン。アメリカ市民権を取って、日本のパスポートとアメリカのと使い分けています。が、jury dutyや免許の更新などで、アメリカに時々来る必要がある、と言っていました。
      私も何でもがギリギリまで行動に移せず、これ以上延ばせない!というところでやっとしぶしぶする方です。その性格は年を取ってもっとひどくなりましたよ^^;

      削除
    4. 有効期限なしのグリーンカードがあるのですか!一度とったら一生更新しなくていいなんて夢みたい!!でも介護往復でアメリカを出たり入ったりするには永住権でなく市民権を取ったほうが便利ですものね。同じ立場だったらやはり永住権諦めてたと思います。私も市民権を取って日本移住しようかと考えますが、みきみぃさんのお友達のようにjury duryやなんだとアメリカに呼び戻されるのは面倒だし、高齢になって日本からタックスリターンするのも無理じゃないかと思ってどうしようか考え中です。本当に色々悩みます。

      ところでブログトップの写真が新しくなりましたね。PCでブログをみていて気づきました ^0^ 真ん中の写真はどこの岬ですか?どれも素敵な写真ですね。

      削除
    5. akikoさん、
      私は1985年にグリーンカードを取得したので、その頃は更新ナシだったんですよ。制度が変わったのは90年代ぐらいではないかな、と思います。介護往復の時は、アメリカの入国審査で毎回「なんでアメリカ市民にならないの?」と勧誘されて^^ 日本国籍を捨てました。まあ、入国のたびに、頻繁に往復する理由を毎回説明するのがいやになったのですよ。毎年4回から5回往復していたので、市民になるのが一番簡単と安易に考えてしまって。
      Jury Dutyは日本からではサイトにアクセスできないけど、その友人は日本からもアクセスできる方法を聞き、アクセスはできたようです。なので、アメリカにわざわざ来なくてもいい方法はあるかもしれません。Tax returnは日本からでは難しいのかしら。多分税理士さんに頼めばオンラインでしてくれると思いますが、どうなんでしょう。
      メディケアは年金暮らしになったら、毎月$500ぐらいの支払いになるようです。ただ毎年6%ぐらい上がる可能性はありますが。

      はい、ブログトップの写真の替え方を忘れてしまっていたので、長い間替えていませんでしたが、調べてやっと替えることができました。サンフランシスコの写真ではなく、サンノゼの写真を探しているところです。真ん中の写真は九十九里浜かな?成田を飛び立って心の中がどんよりとした状態で撮りました(;O;)

      削除
  4. メディケアの仕組みが良くわかりました! 本当に公的なことはややこしくて、毎回聞いてもよく理解できていませんでした。老後は日本と思う様になった理由は、高いメディカル費用が初めでした。それから入院時の食事のまずさや、すぐドクターに診てもらいたいと思っても予約が何週間も取れなかったりするシステムもなんだかなあと思います。日本ならどこかしらのクリニックへすぐ行けますもんね。

    アメリカの健康保険がたとえ今より安くなったとしても、最近は医療を当てにせず病院はないものと思い食事で健康維持しようと思っていて、ヘルシーで美味しい物を食べたいので、やはり老後は日本です。

    その他の理由は、車社会での老後、老化と共に獲得言語を忘れる可能性、あと増加の一途をたどるヘイトクライム、銃社会問題など。私の夫は言語と文化的に日本に住めるかどうかまだ考え中ですが、私の意思は固くなる一方です(笑)

    返信削除
    返信
    1. ちび猫さん、
      少しでもお役に立てたなら嬉しいです!でも、まだまだ私もわかっていないことが多いので、セミナーを受けたり(それでも私はわからなかった)、リンクを貼ったようなメディケアのエージェントに依頼するのも一つの方法です。でも、ちび猫さんは老後は日本と、お気持ちかなり決まってきているのですね。実は私もかなり日本での老後に心が動いています。

      コロナに最初にかかった2020年2月に嗅覚を失って、すぐENTに診察してもらいたい、紹介してほしいとかかりつけ医に連絡しましたが、叶いませんでした。その時は、日本で耳鼻科の診察を受けるために、すぐ日本に飛ぼうかとまで思いました。コロナ感染していたので、飛ばなくて良かったわけですが。仕方ないのでオンラインでリハビリの方法を必死で調べたのですが、今後耳鼻科や眼科にお世話になることも増えると思うと、老後は日本かなと思います。そしておっしゃる通り、ヘルシーで美味しい食べ物があるのは日本。そして英語をいずれ忘れるだろうこと。ヘイトクライム、銃社会問題、全く同じ気持ちです。一緒に帰りましょう^^

      削除